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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

それぞれのとらえ方

2009年10月27日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
先週、ものすごい緊張でガチガチになりながら「ドレミの歌」のテスト演奏に合格し、めでたく「大人のピアノ教本2」をもらって帰ったM3ちゃん。
彼女は ヒバリ教室に入る前にもピアノ経験が少しあったこともあり、すでに高学年ということもあり、めきめきと上達して もはや「大人の教本」の域に達したのです。

「弾き方、わかんなかった。音符もちょっとしか書けなかった
「意味不明だった?」
「うん、意味不明
とMちゃんが広げた、第1曲「ジャンバラヤ」のページ。
「抜けている左手の伴奏を、自分で書き込んでから弾きましょう」と宿題が出ていたのに、最初の2小節しか書いてありません。
「だめじゃん。全部書かなきゃ」
「だって2小節で力つきた
「なーに言ってんのさ。CとGだけでしょ。ちゃんと書かなきゃダメ
M3め、また甘ったれグセが出たな。
M3ちゃん、ピアノの椅子の上でなにやらゴソゴソやってる・・・と思いきや、「できた!はい。」と、本を広げました。
なんと、今のほんの数分のうちに、宿題だった楽譜が全部書かれてる。
しかもきれいに正確に、音符の書き位置も揃って。
「できるじゃん!なにが『力つきた』さ!」
「いいの?これで」
「いいの。で、これを見て弾くのよ」
「わかんない~複雑すぎ・・・」
「コードネームがあるんだから、それを参考にしながら弾けばいいのよ。まず、コードだけでひいてごらん」
「いいの?コードで
とたんに輝くM3ちゃんの顔。
コードでなら弾けるんだしかもいい感じに弾けるんだ
「じゃね、今のコードで、今度は伴奏形を少し変えて、ベースと和音に分けて、ブン、チャッ、チャッ、チャッ、っていう伴奏で弾いてごらん」
「うん、わかった」
よしよし、ようやく乗せられてきた。
M3ちゃん、実はうまいのに、どうも新しいことに入るとき「難しそう~」と引いてしまうクセがあります。
易しい方法から入り、徐々にバリエーションをつけて、結局は最初やろうとしていた難しいパターンまで、だましだまし連れていくんだけど、自分でそれをやろうという勇気がいまいちかな。
これまでの1年で、ずいぶん勇気を出せるようになったM3ちゃんだから、もう一息、思い切って踏み出してみようね。

「ジャンバラヤ」は、さっきのTくんも新しくもらった 同じ曲です。
男の子のTくんは、ざっくり大まかに曲をとらえ、女の子のTちゃんは細やかに端から曲をとらえる、と さきほど書きました。
さて、同じ曲をもらったMちゃんのとらえ方は?

「ジャンバラヤ、おいしいよね 食べた~い
でした

リズミカルMちゃん

2009年10月27日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
今日ピアノの前に座ったMちゃんが、すぐに弾いたのは、先週おまけで宿題になった「トトトの歌(連弾)を一人で弾いてくる」でした。
こういうリズミカルな曲が、Mちゃんは得意です。そしてセンスがあります。
やっぱり、こういう課題が、Mちゃんは好きなんだなー。

トトトの歌、がんばって第三バリエーションまで弾きました。
「できたできた!いいじゃない?もっともっと、早く弾けるようになったらおもしろいよ。引き続き、がんばってみてね」
「うん、あのね、いいこと考えたんだ!」
Mちゃんは言いました。
「あのね、これ、右側の人がメロディーで、左側の人が伴奏でしょ。友だちと、それを反対の場所でやってみたんだ。 高い方で伴奏弾いて、低い方でメロディー弾くの」
「へー、いいねえ!」
「それを、大勢でいっぺんに弾いたら、おもしろいよね!」
いいアイディアだ! Mちゃん、どんどん面白いオリジナル演奏やってみてね。

テキストの方は、今日から「ダイアナ」です。
右手のメロディーを、すべてブロックコード・・・和音の連続で弾くので、すごく迫力のある、ポップ感満点の演奏になります。
「右手しかやってないけど・・・」というMちゃんの演奏は、コードを的確につかんでいてしかもリズミカル。ほぼ完成していたので、左手のベースは先生が担当し、さらにエレクトーンでドラムのバッキングもつけて合わせてみることに。
「いい? いくよー。 ワン、ツー、せ~の!
 ズン、ズズン、 ジャジャジャジャジャジャジャ・・・
かっこいいかっこいいごきげんな演奏だ!

「ってことで、左手、やってきてね。ちょっと弾いてごらんよ」
Mちゃんが弾いてみると、もう、すぐできそうだ。
「来週、左手宿題、っていうところだけど・・・来週は文化の日でお休み!だから・・・」
「再来週、両手?」
「ってことだね」
「アイアイサー」
と、どこまでもノリのいいMちゃんであった。

男の子女の子

2009年10月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
Tくんも、先週は妹のTちゃんと揃って仲良く 風邪でお休みでした。
いつも元気で、病欠などしたことのないTくんには珍しいです。
今日は元気で、ホッとしました。
せっかくこの間、「大人のピアノ教本2」をもらったし、「バーナム」だって緑になったんだもん、はりきって弾いてもらいたいよね。

新しい曲「ジャンバラヤ」は、まず第1段階としてコード(CとGの2種類)でメロディーに伴奏をつけ、次の第2段階で そのコードを ドソミソ、シソレソ、という分散和音の形にして仕上げる、というものです。

Tくん、コードでの伴奏はすぐに流れを捉え、曲を弾くことができました。
曲の構成やコードの仕組みなどを、直ちにパッととらえる理解力と分析力は、いつもながらすばらしいてす。
ところが分散の形は、指の方はよく弾けているのですが、アウフタクト(弱起)のこの曲、しばしば伴奏のタイミングがズレてしまい、そうなると迷子に陥ってしまいます。
これは、Tくんが コードの流れだけでおおざっぱに曲を捉えているためです。
コードだけで合わせればよかった段階ではぴったりタイミングが合っても、そのコードが 細かく4つの音に分解されてしまうと、メロディーと伴奏の どの音とどの音を一緒に弾けばいいのか、わからなくなってしまうのです。

ここが、妹のTちゃんと大きく違うところです。
Tちゃんは、最初から丁寧に、1音1音、音符を見ながら弾いていくので、ゆっくりのテンポではあっても メロディーと伴奏がきちんと合ったタイミングで弾くことができるのです。

これはT&Tきょうだいに限らず、「男の子と女の子の違い」であるように思います。
男の子は、「俯瞰する目」でまず全体像を大きくとらえ、ダイナミックにバチッ、バチッ、と決めていく。
女の子は、「細やかな目」で 隅から隅まできちんと仕上げていく。
どちらがよい、というのではなく、どちらも大切なとらえ方であり、できれば男の子には さらなる細やかさを、そして女の子には 全体を大きくとらえる大胆な思考と分析力を、共に身につけてほしいと思うヒバリ先生でした。

まっかな秋

2009年10月27日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週、風邪でお休みしたので久しぶりです。
今日のレッスン曲は、初めての「まっかな秋」。
Tちゃん、右手のメロディーをちゃんと練習してきていました。

先生:「じょうずに弾けたね。だけど、最初の『まっかだな、まっかだな』っていうところ、ちゃんとドのあとに休符をとって、はずむように弾いてね。でないと『まっかだな』じゃなくて『ま~かだな』になっちゃうから」
「あはっ、ま~かだな~」Tちゃん大うけ。
そういう、細かいニュアンスに気をつけて、最初からもう一度ひいてみます。
今度は先生が伴奏をつけてあげました。

この「まっかな秋」は、日本の有名な作曲家、小林秀雄氏の作品です。
数々の有名な歌曲や合唱曲を作曲している氏の作品だけあって、伴奏をつけると 大変美しく、しみじみとした感動がわき上がるようなすばらしい演奏になりました。

先生:「すごーくきれいに弾けたね~
Tちゃん:「うん、このお日さま、どうしてもたんこぶに見えちゃうだよね!」

出ました 2週間ぶりの『さし絵評論』
期待してたんだよね・・・


ハロウィーンコンサート前 レッスンUP ~S夫妻~

2009年10月27日 | レッスン日記(大人)
Sさんご夫妻は、新宿区から月に1度、下北沢までレッスンに来ています。

おっとりと穏やかな(ちょっとシャイな)ご主人、ハキハキと元気いっぱいな奥さまと、お二人は名コンビです。

31日に開く「ハロウィーンコンサート」のためのレッスンも、今日が最後。
今日は、いつものように30分ずつレッスンするのではなく、1回ずつ交代に、真剣勝負で弾くことになりました。

ご主人は毎年、70年代ポップスや映画音楽の、ちょっと胸キュンみたいな甘酸っぱい曲を選んでいます。
今年は「恋はみずいろ」です。
奥さまの方は トレンディー・ギャルっぽく、最新のフィギュア・スケートで使われた音楽を欠かさずチェックしていて、その中から気に入った曲を選んでいます。
今年は、中野由香里選手が使ったショスターコビッチの「ロマンス」に決めました。

やわらかく静かなご主人の音色、パキパキと元気いっぱいな奥さまの音色と、ピアノの音も それぞれの個性を表しています。
さあ、コンサートでの演奏、心を込めて、すてきに弾いてくださいね