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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

オリジナル宿題・耳コピ

2009年10月20日 | 音符・楽譜・テクニック
M3ちゃん(小5):
最近レッスンのときに、「この歌ピアノで弾いてみた」と、学校の歌やTVの歌、アニメのテーマなどのメロディーの断片を、ピアノで弾いてみる、ということが何度かありました。
今日は、映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲「いつも何度でも」の最初の部分を弾いていました。

M3ちゃんは知らないだろうけど、彼女がやってるのは、実は「耳コピ(耳を使って曲をコピーする)」の始まりなのです。
昔、私たちポピュラーやジャズの音楽をやる者は「レコードコピー」と言っていた、新曲をゲットするための非常に重要な作業であり、高度な音感とリズム感を必要とするワザです。
クラシックの分野では「楽譜に書かれたものを弾く」ということが前提のため「耳コピ」なんてありませんが、音大や音高の受験のとき、音が聴き取れるかを調べる「聴音」という試験科目があって、和音や旋律を聞き取って五線紙に書き取らされます。
そしてその「聴音テスト」でいい点を取るために、音楽学校を受験するほとんどの人が「聴音」を習いに行ったりしています。

しかし、ジャズなどをやっている者に言わせれば、「聴音」なんてつまらない勉強しなくても、うちらは充分 もっと複雑な曲を「耳コピ」の実践でバリバリ聴きとってますぜ、と言うはずです。

せっかくM3ちゃんが、耳コピに目覚めてきたみたいなので、ちょっとがんばって伴奏までつけて仕上げてもらおう、と思い、彼女にも、これを「オリジナル宿題」としました。
「いつも何度でも」を聴き取り、コードで伴奏をつけて弾いてくる」
「えっ、伴奏なんて無理・・・でも最初はCかな(M3ちゃんはハ長調で弾いているので)」
「そう、わかってるじゃない。Cでいいのよ。そしてその続きも、自分の耳で『これが合ってる』と思うものをつけてみて。どうしても変なところは、メロディーの音を含むコードの中から探してごらん」

さあ、今週のM&M3は、それぞれにオリジナルのミッションが課せられました。
来週、二人はミッションを遂行してこれるでしょうか。わくわく。

※「耳コピ」については、HP「「ピアノのすすめ」」の「音楽のツボ」の中にもコラムがありますので、見てください。

オリジナル宿題「トトトの歌」

2009年10月20日 | レッスン日記(小中高生)
今日は、T&Tきょうだいが 二人とも風邪でお休みでした。
インフルエンザでなければいいんですが 今すごく流行ってますから・・・
Tくんは新しい本をもらったばっかりだし、Tちゃんは「まっかな秋」をやるので楽しみに待ってたんですが・・・残念です。
来週は元気に来てくれますように。

Mちゃん(小5):
「これ一人で弾けるかやってみたんだ」と、「トトトの歌」の始めの部分を弾いてみています。
「トトトの歌」は、「チョップスティックス」と一般的に(世界一般で)呼ばれている一種の連弾です。
右側の、メロディー担当の人は 右手も左手も、それぞれ1本指だけしか使わないので、「お箸(チョップスティックス)」と呼ばれているわけです。

今日、Mちゃんは、その「チョップスティックス」の二人分のパートを、自分ひとりで弾いてみたということですが・・・
左手の伴奏は シンプルですが、本来両手を使って弾くパターンなので、片手で弾くと跳躍があり、ちょっと大変です。
また、メロディーの方は、両手の1本指で弾くので、常に2つの音が出ていることになります。その間隔がどんどん広がっていって、一番広いところではオクターブの連続になります。
ということは、オクターブが充分届かないと、片手で弾くのは無理ってこと。
ところがMちゃんは、何の苦もなく楽々とオクターブの音を弾いています。
いつの間にかこんなに指が大きくなっていたんですね。いいなー。
そこで、今日はMちゃんのために、普段のテキストやバーナムの宿題のほかに番外編として、「トトトの歌を全部、一人で弾いてくる」という宿題を作りました。
テーマ、バリエーションの1.2.3.全部を続けて弾いてくるのです。
いろいろ弾き方を工夫して、がんばってみてね。