Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(試写会)

2006-10-19 11:41:08 | 映画(か行)
岡田准一、櫻井翔、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、その他の出演者はこちらを参照。金子文紀監督作品。

余命半年と医者から宣告された“ぶっさん”を中心に、木更津の元高校野球部の仲間バンビ、アニ、マスター、うっちーの5人組が昼は野球とバンド、夜はなぜか謎の怪盗団「木更津キャッツアイ」を結成。木更津で巻き起こしたドタバタ騒ぎの日々、そしてついに迎える木更津キャッツアイのリーダー“ぶっさん”の死から3年…。キャッツのメンバーであるバンビ、うっちー、マスター、アニは、それぞれの道を歩みバラバラの生活を送っていた。しかし彼らは“ぶっさん”にきちんと別れを言えなかった事を、ずっと心に抱えたままだった…。そんなある日、バンビが「ある声」を聞いたことから物語は大きく動き始め、久しぶりに4人が木更津に集結した。

公式サイト

ブロガー限定の試写会に行ってきました。Movie Walkerで募集しているブロガー限定試写会はもしかして100発100中かもしれません。当選したのに行けなかった試写会もあって、もう当たらないだろうな・・・と思っていたら、普通に次も当たったりして、関係ないんだ(笑)と思ったり。
しかし、実はワタクシ、「木更津キャッツアイ」シリーズを1度も見たことがありませんでした。TVシリーズは、リアルタイム放送時、1回目を見逃したので、その後見なかった。で、再放送もことごとく見逃して、今回やっと、夜中の再放送しているのを見ている最中、けれど、「日本シリーズ」は録画し忘れるという(苦笑)。
応募する時に「TVシリーズも日本シリーズも見てないが、それでもよければよろしく」とわざわざ書いたのに当選した・・・。そういう人にも見てもらいたいという事なのか?外れた人で、このシリーズ凄く好きな人には申し訳ないっす。じゃ応募するなって感じだけど、それは試写会マニアのプライドが許さない(ないない、プライドなんて・笑)。
でも基本的にクドカンのシナリオは好きなので、見たかったのは事実。

ドラマは3~4話くらいまで見ました。1話目は「すげえ、面白い!」というわけではなかったけど、だんだんこの設定、キャラにハマってきた感じがする。

今回の試写会は身分証明書も見せなくちゃいけないちょっとキビシイチェックありでした。今迄「身分証明書を見せてもらうかも」と明記されていても、見せることはなかったのに、さすが人気のある映画は違うね(笑)。
もらったマスコミ用プレスは結構分厚くて写真がいっぱい。豪華でした。○フ○クで売らないように、とチクっと言われたりして。プレスにはその場で印まで押してましたね。(流失した場合、どこから流れたか分かるようになんだろうね)
私みたいなにわかファン(とも呼べないが)が持ってるよりも、コアなファンが持ってる方がちゃんと保存してもらえそうな気はするけど・・・(もちろん売らないよ)。

で、映画なんですが、上映後に「ネタばれ禁止事項」が書かれた用紙が配られ・・・リストを見てみると、これじゃ何も書けないんじゃない?という感じ。
しかも、私はTVシリーズも日本シリーズもちゃんと見てないので、どこまでがすでに出ている映像なのか、ストーリーなのかが判断できない。
というわけで、内容については、書かない事にします。全然参考にならないレビューだね・・・(汗)。

全体の感想としては、面白かった。十分笑えたし、ラストはグっときた。でも大泣きする感じじゃなくて、適度な感動でした。悪い意味じゃなくてね。
やっぱりクドカンのシナリオは上手いな~~と感心することしきり。しんみりor感動させるシーンの次の展開の裏切り方が素晴らしい。涙が引っ込んじゃう感じ(笑)。これはTVシリーズでも最初の方からありましたね。
それぞれのキャラが3年経って大人になってるのに、ぶっさんだけ22歳で止まってる・・・というのが、せつなかったですね~。
1回表~とか、そういうのもTVシリーズからありましたが、2回表(裏だったかな?)に行くまでに、1時間以上(1時間半くらいかも?)費やしてたので、「2回裏」とかのテロップが出てきた時に、これから2回かよ!というツッコミを入れてしまいました(笑)。その後、怒涛のように回が進んだので(爆)、問題なかったんですが。
今回はうっちーが裏で暗躍するシーンは少なくて、別の人でした(これは禁止事項にはなかったけど、ネタばれだからねぇ)。
個人的には、ぶっさんとぶっさんパパのシーンが良かったな。ああ、なんかこれ以上書くとやっぱりネタばれしそう。
何も書けないのって、レビュー書いてても楽しくないなー・・・あとで書こうと思っても大抵、熱が冷めてたりするんで、思い出せなかったりするしねぇ。
普通にこのシリーズが好きな人は普通に期待していいんじゃないでしょうか。
私はこの後もTVシリーズと日本シリーズ見ようっと。

アタゴオルは猫の森(ジャパン・プレミア試写会)

2006-10-10 13:43:16 | アニメ・バラエティ(映画・TV)
(声の出演)山寺宏一、小桜エツ子、平山あや、内田朝陽、田辺誠一、夏木マリ、佐野史郎、谷啓。西久保瑞穂監督作品。石井竜也音楽担当。ますむらひろし原作。

公式サイト

絵はな~んとなく観た事があるような気がしましたが、ストーリーなどは全然知らず、アニメになった事も全く知りませんでした。
ジャパン・プレミアという事で、豪華ゲストって誰が来るんだろう・・・石井竜也は来ないよねぇ、米米クラブの再結成で忙しいだろうし、と思っていたら、来ました(爆)。凄くびっくりした。あんなに近くで生で観たのは初めて~。ちょっと嬉しかった。

ゲストは映画の後に登場し、トークショーを行いました。映画の前にはアニメのキャラに声をあてた方達のビデオメッセージが流れてましたよ。平山あやちゃんが可愛いかったです。

凄く絵が綺麗で、幻想的な雰囲気のファンタジー映画でした。主人公の猫のヒデヨシのキャラが面白い。紅マグロが大好物で食べることにしか興味がないのか!とほんとに頭が悪そうな(笑)デブ猫キャラなのになぜか憎めない。「チョッケーツ!!」に大笑いしました。
それから輝彦宮(かがやきひこのみや)のヒデコがまた凄く可愛い。あれは大根・・・?声も凄く可愛くて、あとでゲストで出てきた小桜さんの声がそのまんまなので、笑ってしまいました。「チチウエー!」という言い方も可愛い。
田辺誠一さんが声をあてたギルバルスはかっこいいです。声が合ってましたね。キャラ自体もかっこいいんだけど、田辺さんの声もステキ。田辺さんって二枚目ヒーロー声なのかも。
平山あやちゃんも凄く声が合ってました。上手いですね。アニメの声優がとても合ってるような気がします。夏木マリさんは女王役がめっちゃ適役。他には考えられないくらい(笑)。

ストーリーはヨネザアド大陸の一角にあるアタゴオルに住むデブ猫のヒデヨシが植物女王ピレアの封印を間違って解いてしまったことから始まります。
生き物全てを穏やかな植物に変えてしまおうとする女王の野望は果たされるのか・・・?というストーリーですが、まぁストーリーは難しいことはありません。子どもでも十分に楽しめると思います。ただちょっとオバケみたいなキャラが出てくるシーンがあるので、幼児さんは怖いかも?画面も暗いシーンが結構あるし。
伝えたいメッセージも、子どもにはちょっと難しいかなと思いましたが、子どもって大人が考えるよりも、ずっと純粋に物事を受け取るので、伝わるモノはあるかもしれまん。
「とことん生きるために生まれてきた」というセリフはとてもいいですね。

それからなんといってもこの映画の特筆すべき点は音楽でしょう。冒頭の音楽とダンスのシーンは凄く楽しいです。MCタツヤはそのまんま、石井竜也さんだし(笑)、女王ピレアの歌声は凄く素晴らしいです。ああいう形で封印を解かれるキャラは当然悪役だと思うわけですが、歌声を聞いていたら、あれ、悪役じゃないのかも・・・と騙されそうになりました(爆)。夏木マリさんが歌ってるのかと思ったら、違いましたね。

映画のあと、太鼓の演奏(って言うのかな?)があり、その後、ゲストが登場しました。
西久保監督、小桜エツ子さん、石井竜也さんの3人。
てっぺいちゃんは話が長い(大笑)。一言挨拶でも長々しゃべってました。
西久保監督は名前が瑞穂なので女性かと思ったら男性でびっくりしました(笑)。
この映画は3D-CGなので、冒頭のMCタツヤのシーンは、てっぺいちゃんが自分でやったそうで、全身黒タイツで顔だけ出して動きをやったそうです。想像して笑った(笑)。
幻想的な映像と音楽で癒されたい人にオススメ。10月14日から公開だそうです。


JAIL BREAKERS ~ジェイルブレイカーズ~

2006-10-10 11:14:24 | ドラマ・舞台
松岡昌宏、須藤理沙、河原雅彦、篠原ともえ、コング桑田、三上市朗他、G2作・演出。

クセ者揃いの豪華キャストが贈る、たっぷり笑って切なく泣けるロックなセーシュン系痛快コメディ。(グローブ座サイトより)

グローブ座サイト

TOKIOの松岡昌宏主演の舞台を観てきました。グローブ座には何度か行った事がありますが、グローブ座ってよく眠れます(爆)。90分しかないのに30分寝たことあるし(苦笑)。
誘われてストーリーをよく知らずに行ったので、ちょっと心配でしたが、コメディだったので、眠くなることもなく、楽しめました。
親友を目の前で殺された主人公が、無実の罪を着せられたが、親友の遺言である宅配ボックスの中身を取りに行くため、脱獄を考えます。
しかし脱獄したところで、北海道から親友の家のある鶴見へ行くのは至難の業。ところがちょうど良いことに(笑)、鶴見でのムショロックフェスティバル(という名前だったと思うけど、私が勝手に作ってたらごめんなさい・笑)があることがわかり、それに参加するため、メンバーが集められる。なんとか所長の許可を得て、参加することになり、メンバーは脱獄の計画を立て、実行に移そうとするが・・・という話。

芸能ニュースか何かで松岡くんがドラムを叩いているシーンを観たので、ライブのシーンがあるのかな?と思っていたら、そういうストーリーになってました。
ボーカルが篠原ともえちゃんでした。最初の声出しの時は凄く声が出てて上手い!と思ったのですが、実際のライブで歌っている時はうーん・・・(苦笑)。
この舞台、松岡くんは制作にも関わっているそうで、音楽担当とも書かれていましたが・・・という事はステージでの曲は松岡くんの作詞・作曲なんでしょうか?
その割りに歌はうーん・・・(苦笑)。
篠原ともえちゃんは、演技が思っていたよりずっと上手くて、ヘラヘラした所しか観た事のなかった私は普通にびっくりしました(笑)。松岡くんはコメディが似合うね。
ストーリーは親子愛なんかも含んでて、予想外にちょっとだけジーンと来たりしたし、あの幽霊になっちゃった親友の女装含めて、結構笑えるシーンがあったので、予想以上に楽しめました。これで歌が上手かったら、凄く良かったのに~。
もう1回観てもいいかな、無料なら(爆)。

ヘイヴン ~堕ちた楽園~(試写会)

2006-10-06 13:24:17 | 映画(は行)
オーランド・ブルーム、ビル・パクストン、スティーブン・ディレイン、ゾーイ・サルダナ、アグネス・ブルックナー出演。フランク・E・フラワーズ監督作品。

有能なビジネスマンのカール・リドリー(ビル・パクストン)は、脱税容疑で家宅捜査が入るとの情報を掴み、愛娘のピッパ(アグネス・ブルックナー)を連れて、ケイマン諸島へと逃亡を図る。そこはタックス・ヘイヴンを求めて世界中の金持ちが集まる島。状況も分からないまま、強引に連れてこられたピッパは父への反発を募らせる。一方、この島で観光客を乗せる船で働いている青年シャイ(オーランド・ブルーム)は、美しい少女アンドレア(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるが、それを快く思わない彼女の兄から執拗な反対にあっていた。やがて、そんな2人は、ある事件によって引き裂かれてしまうが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

オーランド・ブルームが制作にも名前を連ねている映画です。監督はこれが長編デビューだそうです。
ストーリーはよく知らずに観に行ったのですが、オーランド・ブルームが主役ではないという知識は入れていきました(笑)。主役というより、出演者の一人という感じだと。
確かにそうでした。主に二つのエピソードがあり、同じケイマン島での出来事で、それがラストで絡み合って・・・というストーリーでした。

観終わった直後の感想としては、複雑な話だった~~~~というものでしたが、よく考えるとストーリーが複雑なわけではなく、見せ方、つまり編集によって複雑にしている映画でした。「クラッシュ」とかもそういう編集の仕方じゃなかったかな・・・
役者の顔が似ていて、最初の方は誰が誰やら???という方に気をとられてしまい、注意深く観ていたら疑問に思うようなシーンも、スルーしてましたが、そのせいもあってか、ストーリーが最初に戻った時に、え?何?何?全然分からない、ストーリーに置いていかれてる???と非常に不安になり(苦笑)、そのすぐ後に、まだ見せられていなかったシーンが出てきて、糸が解けるようにスルスルーと理解出来たので、安心しました(笑)。マジでビビッた(大笑)。

オーランド・ブルームは、こういう役柄を初めて観たので、新鮮でしたね。黒人の高校生と仲良くしているシーンはなんだか違和感があったのですが・・・(苦笑)。
恋愛の部分は悪くなかったと思います。ただ、硫酸をかけられた後の顔が、あの崩し方じゃ弱い。全然イケメンが崩れてないじゃないですか(爆)。もっと酷くなっているのを想像してたので、ちょっとガッカリ(ヲイ)。

世界中の金持ちが集まる島という事でしたが、私には島の全体像がよくつかめませんでした。パーティやってる所とビーチ、黒人も白人もいる、ということくらいで・・・。金持ちばっかりという感じでもなかったし、他に観光客はいるのかいないのか・・・。複雑(と思ってた)なストーリー展開に気をとられ、観終わってみると、何を言いたいのかよく分からなかった。人種差別っぽい話は出てましたが。
もう1回観たら、もうちょっと分かるのかなぁ。でも1回で十分という感じでした(苦笑)。


あずみ2 Death or Love

2006-10-05 15:48:39 | 映画(あ行)
上戸彩、石垣佑磨、栗山千明、小栗旬、北村一輝、遠藤憲一、宍戸開、高島礼子、神山繁、平幹ニ朗出演。金子修介監督作品。04年。

群雄割拠の戦国時代が終わりを告げ、世を二分する徳川と豊臣の戦いもいよいよ終盤を迎えていた頃。剣を手にして戦場を駆け抜けるひとりの少女がいた。少女の名前はあずみ(上戸彩)・・・。使命のため共に修行をしてきた初恋の相手をも斬り、目の前で次々命を落としていく同士の屍を乗り越えて生き延びてきたあずみ。激しい攻防の末唯一残った仲間・ながら(石垣佑磨)と共に、残る標的・真田昌幸(平幹ニ朗)を今日も追う。一方、真田軍は最強の忍びである空如(高島礼子)が六波や土蜘蛛を従え、上野甲賀衆を身辺警護として集結させ応戦の準備を整えていた。決戦の時が近づく。あずみが心揺らす銀角(小栗旬)も闘いに巻きこまれていく。愛か、使命か--あずみの選んだ道は……!(amazon レビューより)

今更な感じの映画ですが、やっとDISCASから来ました。「あずみ」は劇場で観て、上戸彩の演技はうーん・・・な感じでしたが、アクションシーンとかはそれなりに面白かったので、2も観ようとは思ってました。DVDで(笑)。

今回のは、やっぱりアクションシーンはそれなりで、上戸彩ちゃんも頑張ってたし、空如・土蜘蛛との対決シーンなんかは結構面白いなと思ったのですが、感動できそうなシーンでも全然感動しないので、終わってみるとなんだか中途半端というか、消化不良というか、何も残らない感じ。なんでかなー・・・。
あずみは終始、眉間にシワ寄ってる感じで、観てる私も眉間にシワ寄せて観てました(苦笑)。上戸彩ちゃんは決して嫌いな女優さんじゃないし、可愛いと思うんですけどねー。セリフがあんまり合ってないんだよね(汗)。
でも、彼女にしてみれば、この映画で得たアクションとかは、今後何かで生かせるかもね。
栗山千明ちゃんは、出てきた時、やたら可愛い感じのキャラだったので、非常にアヤシイと思った私(笑)。彼女が可愛いキャラのままであるはずがない、と(爆)。んで、やっぱりねーな展開でした。
高島礼子さんは、綺麗なんですけど、セリフがちょっとがなり過ぎ。もっと別のやり方で迫力出せたと思うんですけどね。
個人的には北村一輝さんの出番が少なくて、ちょっと残念。小栗旬くんは、1よりも出番あったかな。副題にLOVEとあるので、もっと二人が愛し合う感じなのかと思いきや、ちょっと中途半端。観終わっても、副題にはピンと来ませんでした。

ラストの闘いでは、あずみ、マントつけてましたねー。持ち歩いてるのか?とツッコミを入れたくなりましたが(笑)。続きがありそうな終わり方でしたけど、この映画ヒットしたのかなぁ。
ちなみに監督は、「DEATH NOTE」の方ですね。後編が今から楽しみです。

手紙(試写会)

2006-10-02 13:35:33 | 映画(た行)
山田孝之 、 玉山鉄ニ 、 沢尻エリカ 、 吹石一恵 、 尾上寛之 、 吹越満 、 風間杜夫 、 杉浦直樹出演。生野滋朗監督作品。東野圭吾原作。

川崎のリサイクル工場への送迎バス。最後部座席に野球帽を目深に被った青年の姿がある。武島直貴(山田孝之)、20歳。暗い目をしたこの青年には、人目を避ける理由があった。兄・剛志(玉山鉄二)が、直貴を大学にやる学費欲しさに盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまったのだ。数度にわたる引越しと転職。兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そういうこと―。自暴自棄になる直貴を、深い絶望の底から救ったのは由美子(沢尻エリカ)の存在だった。しかし、その幸せが再び脅かされるようになった時、直貴は決意する。…塀の中から届き続ける、この「手紙」という鎖を断ち切ってしまおうと。(goo映画より)

公式サイト

比較的、好評価のようだったので、楽しみにしていました。東野圭吾氏の本は「白夜行」を読んだことがあります。実家で読んで、そのまま実家に置いてきたら、この間、父が読もうとしたらしいのですが、この手の本はどうしても先が知りたくなり、ラストを先に読んでしまうので、ダメだったと言ってました(爆)。赤川次郎氏くらいの推理小説ならいいんだけどね・・・と言ってましたが・・・(苦笑)。

だいたいの粗筋は知っていたので、上の粗筋までは予想通りの展開でしたが、その先の展開も良かったです。凄く引き込まれました。
原作のある映画というのは、どうしてもあちこち端折ることになり、展開がスムーズじゃないことが多いですが、この映画も、やはり映画の中での時間経過がかなりあり、観ながら、たぶん端折っているんだろうなぁと思いましたが、主人公の直貴の心の葛藤をきちんと描いていたし、その都度、ちゃんと見せ場があったので、上手いなと思いました。

それぞれ役者さんが好演していましたが、私が一番印象に残ったのは吹越さんでした。2シーンくらいしか出番がないのですが、殺された老女の息子役の吹越さんと直貴のシーンは秀逸。吹越さんの言葉を聞いて、直貴が号泣するのですが、私も一緒に号泣してしまいました。すごくリアリティがあって、吹越さん演じる息子の気持ちが伝わって来て、気持ちの変化に納得できました。
人を赦すという事は、こんなに難しく、でも決して不可能ではない、誠意は人の心を動かすんだな、という希望も感じました。

後はラストの刑務所でのシーン。玉山くん演じる剛志の手合わせと涙に、こちらも目幅で泣きました(苦笑)。直貴が漫才をやるシーンなので、周りの受刑者たちは笑っているのに剛志が一人で泣いてて、それまでの剛志の直貴へのたくさんの手紙を思い出して、涙が止まりませんでした。

山田孝之くんは、なかなか好演してたと思います。心の葛藤のシーンが何度か出てきますが、素直に感情移入できました。シナリオもよく出来ているんじゃないかと思います。漫才のシーンは、この映画に限らず、たいてい面白くないんですが(笑)、やっぱりたいして面白くなく、山田くんの演技もちょっと違和感が(汗)。あれはわざとなのか、ヘタなのか、判断つきませんでした(笑)。
沢尻エリカちゃんは、関西人の役のようで関西弁を話していましたが、最初はかなり違和感がありました。ただ、演技自体はとても良かったし、彼女の見せ場では、セリフの言い方も良かったと思います。
玉山くんは、今まで何の映画やドラマで見たのかよく覚えてないくらいの印象しかなかったのですが、この映画では、かなり好演しています。最初に強盗殺人をやるシーンと、あとはだいたい刑務所の中で手紙書いてるシーンか、自分の書いた手紙をナレーションしているか、そして、ラストの刑務所のシーンくらいで、そんなに出番が多い、という程ではないんですが、ラストの手合わせのシーンはインパクトありましたね。みんな坊主頭で同じ服装なので、受刑者の中になかなか剛志を見つけられなくて、見つけたら、すでにボロボロに泣いてたので、ドカーンと心に響きました。
映画の内容を思い出すと、ちょっとウルっと来てしまいますね。この映画、もう1回見てもいいなと思います。
静かな映画なんですけど、凄く心に響くと思います。原作も読んでみたいです。

2006年9月のレビュー

2006-10-02 11:35:21 | 本・雑誌、その他雑記
【香港・台湾・中国映画】
「サウンド・オブ・カラー 地下鉄」

【韓国映画】
「甘い人生」

【アメリカ映画】
「アレキサンダー」
「イルマーレ(試写会)」
「宇宙戦争」
「サンキュー・スモーキング(試写会)」
「トリスタンとイゾルデ(試写会)」
「バタフライ・エフェクト」
「プラダを着た悪魔(試写会)」
「マーダーボール(試写会)」
「ユナイテッド93」
「ワールド・トレード・センター(試写会)」

【日本映画】
「ストロベリーショートケイクス(試写会)」
「天使の卵(試写会)」
「二重被爆」

【その他の国の映画】
「コーラス」

【アニメ】

【ドラマ・舞台】


映画・・・劇場3本、試写会8本、DVD6本、計17本。

体調があまりよくない時期があって、劇場へ行く本数が予想より少なくなりました。
劇場へ観に行ってレビューを書いてない映画がありますが・・・たぶん、書かないと思う。つまらなかったからじゃなくて、書くのが難しいから(苦笑)。
あとは、先月に引き続き韓ドラ見てます(笑)。長いからなかなか終わらないの~~。
印象に残った映画は「ユナイテッド93」、「ストロベリーショートケイクス」かな。「二重被爆」も良かったです。