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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

甘い人生

2006-09-16 13:10:07 | 映画(あ行)
イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル、キム・レハ、ファン・ジョンミ出演。キム・ジウン監督作品。05年。

ソウルにある高級ホテルの総マネージャー、ソヌ。クールで頭の切れる彼は、裏社会にも絶大な力を持つボスのカンからも厚い信頼を得ていた。非情な男カンは、若い愛人ヒスに別の男がいると疑い始めていた。カンは、ソヌに彼女を監視させ、もし裏切りを見つけた場合は、彼女を殺すか、カンに連絡するよう命じる。人を愛したこともなく氷のように冷たい感情を持つソヌだったが、ヒスの監視を続けるうち、彼女の不思議な魅力に知らず知らず惹かれていく。やがて、ヒスと男との情事の現場を押さえたソヌは、男を追い出し事実を隠蔽しようとしている自分に気づく。彼女を見逃し、思いがけずボスを裏切ることになってしまったソヌは、次第に窮地へと追い込まれていくのだった…。(allcinema onlineより)

タイトルとは違って、血がドロドロの映画だよ、と誰かが言っていました。
なるほど、拷問シーンとかになった時にうわ~と思いました。拷問された姿はあちゃーという物でしたが、拷問シーンは大して出て来ませんでした。ちょい拍子抜け…別に見たいわけじゃないですが(笑)。

冒頭のモノローグを聞いた時、「楽園の瑕」すぐにが浮かびました。
枝が揺れているのか、風が揺れているのかと師承に尋ねたら、揺れているのはおまえの心だと答えたというもの。
これはまさしく「楽園の瑕」に出てくる「仏典曰く 旗なびかず 風なし 揺れるは人の心なり」と同じですね。

ストーリーは上の粗筋にあるように、ひょんな事から女にフラっと来てしまった男が身を滅ぼす話しで、女には気をつけろという事ですね(笑)。
惹かれる程何かあったっけ?とラストまでは思ってたのですが、ラストシーンで、ヒスがチェロ?を弾くシーンが出て来て、それに見とれるソヌのほにゃ~とした笑顔でなるほどね…と納得しました。
ヒスは、仕事一筋だったソヌの人生の、一服の清涼剤だったという事ですね。それなのに叶わない夢。それゆえ殺せなかった、と。

その辺の事情はまぁ納得出来るとして、時間の割に、内容が薄いです。半分の時間で十分かと。復讐していく様子がダラダラしていて、全然緊張感がない。見てて飽きてしまいます…。
最初の方のイ・ビョンホンの動き(アクション)は悪くないし、銃がほとんど出て来なかったので、もしかして銃を使わないでやっていくのかな?とちょっと期待したのですが、復讐劇はやっぱり銃撃戦でした。
ラストで、ソヌは頭に銃弾を受けて、一度倒れますが、ムクっと起き上がり、再び銃を撃ちます。おまえはターミネーターか(笑)。それだけ復讐心に燃えていた、と無理矢理解釈してみましたが、キビシーです。香港映画かと思いました(爆)。
上にも書いたように緊張感がないし、せつなさも、ヒスがソヌからプレゼントを受け取った一瞬だけでした。もの足りない…
一つ良かったなと思ったのは、ソヌがカン社長に裏切られたと知った時に雨に打たれながら、血の涙を流すシーン。あれはなかなか良かった。

イ・ビョンホンは、確かこの映画を代表作にしたいと言っていたのを聞いたような気がしますが…この映画で、いいのかー?


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