2007年作品。
煙草売りの新吉(尾上菊之助)は美しい三味線の師匠 豊志賀(黒木瞳)と出会い激しい恋に堕ちる。年上の豊志賀は新吉への独占欲が高まり、新吉が弟子 お久(井上真央)に親切にしたことに嫉妬を覚える。そして、新吉と言い争いをしているうちに目の上に切り傷を負ってしまう。その傷が大きく腫れ上がり、醜い顔になった豊志賀は「このあと女房を持てば必ずやとり殺す」と書き残して死んでいく。しかし、新吉は若い女と関係を持ち。。。
女の男への愛が恨みに変わり、これがもとで男が付き合う女が死んでいく。男は美し過ぎる色男。次々と女が寄ってきて、女はこの不幸に巻き込まれていく。怖い話です。
怪談話としての恐ろしさよりも、女の情念の怖さの映画です。黒木瞳が怖い。これに取り憑かれた尾上菊之助はもっと怖いです。
豪華な女優陣。黒木瞳、井上真央、麻生久美子、木村多江、瀬戸朝香。この中で、妙に光ったのが木村多江。彼女でしか演じられない、薄幸の女役が寸分の相違なくはまりました。
最初にこの怖い話の原因が語られます。これがわかりにい。ここが惜しいです。これが理由でこういうことが起こる というしっかりした焼き付けをしてくらたほうがもっと怖さ楽しめたのに。もったいないです。
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