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「妖怪大戦争」 青山良彦

2015-01-14 | 映画


大映特撮映画DVDコレクション Vol.10 1850円+税
1968年作品。

大映の妖怪 3部作の第2作目。1作目「妖怪百物語」、2作目が本作、3作目「東海道お化け道中」。1968年12月公開のお正月映画、並映がモノクロのホラー映画「蛇娘と白髪魔」。男の子が好む(?)江戸時代のお化けの話と、女の子が観たいと思う(?)少女マンガ誌掲載の楳図かずおのホラーを並映する当時の大映の営業施策はマーケティングが滅茶苦茶で、これも日本の高度経済成長時代を反映しています。封切り直後に、映画館で観ました。

バビロニアで4000年の眠りから覚めた吸血妖怪ダイモンは南蛮船によって日本の伊豆に上陸。この地の代官の血を吸って取り憑いた。これ以降代官は、住まいの神棚仏壇を壊し、若い娘、子供を奉公として呼びつけては吸血して殺すようになる。これを知った河童や油すまし、ろくろ首などの日本の妖怪はダイモンと戦うが、凶悪なダイモンにはかなわない。



これは楽しい妖怪映画です。日本の妖怪と人間のやりとりが微笑ましい。門番と二面女の駆け引きは漫才そのもの。腹を抱えて笑ってしまいました。


本作は勧善懲悪を軸として、人と日本の妖怪が善側。従って、日本の妖怪は悪い人を怖がらせるだけの良き存在です。普通の人は妖怪が怖くないです。一方で、ダイモンなる西洋の妖怪は代官の地位を使って若い娘や子供の血を吸って殺してしまうというとんでもない悪者。やさしい日本の妖怪は歯が立たない。そこで、日本中の妖怪が集まって、大戦争となるわけです。

修験者の3本のろうそくとダイモンの戦いのシーンを覚えていました。50年ほど昔に観たシーンがフラッシュバック。ここは小学生の私にとって印象が深かったんですね。

隔週刊 大映特撮映画 DVDコレクション 2015年 2/3号 [分冊百科]
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デアゴスティーニ・ジャパン
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