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「月光ゲーム Yの悲劇'88」 有栖川有栖

2014-06-10 | 本と雑誌

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創元推理文庫 Kindle版

夏休みに矢吹山のキャンプ場に合宿にやってきた大学の推理小説研究会の有栖川有栖や江神部長など4人。そこには東京や神戸の大学の男女のグループもいた。彼らは合流して、キャンプファイヤーを楽しむが、突然矢吹山が噴火してそこは陸の孤島となる。そして一人が行方不明になり、ついで一人が刺殺される。閉じ込められたキャンプ場、犯人はこの中の誰なのか?

有栖川有栖のデビュー作。同志社大学の推理小説研究会の時に書いた小説を何度か書き直してようやく世に出て認められたという作品。

エラリー・クイーンの本格推理小説を意識して書かれています。作品中に本格推理小説の古典的名作のくだりを何度も登場させるところから、大学の推理小説研究会の学生の作品の香りがします。
最後の章の前には「読者への挑戦」というページがあってここで作者が読者に挑戦するくだりがあり、まさにエラリー・クイーンの初期作品。ダイイングメッセージ「Y」があったので Yの悲劇となるわけです。

クローズド・サークル・テーマの本格推理小説。登場人物が多くて多少難解さがありますが、構成から意外性、そして青春の想いもあり良き作品です。

あとがきを読むと、有栖川有栖さんは大学の1年後輩のようです。今まで全く意識してませんでした。これからもう少し読んでいこうと思います。
・・・本格推理小説はブログ 書きにくい。。。


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