久しぶりの 内装工事。
賃貸から返還された際、建具だけになっていた障子に紙を貼ることにした。
紙を剥がして糊が残った状態。
流水掛けながらナイロンたわしで残った糊を擦る。
夏にしか出来ない方法だが、障子剥離剤で剥がすよりずっと楽。
昔の経師屋は建具を川に漬けて洗っていた。
引き違いの一枚は 雪見窓 のガラスが割れていたので、ガラス屋に持ち込みで
相談すると
「ガラスが2500円、作業賃1000円・・と枠 少し直さなきゃならないから・・
全部で4000円。」
昔の建具は 桟 が多い。
二人居れば 一枚貼り で貼れるが ここはワンオペ 。
下から一段づつ。
下から貼らないと 重なりの被せ部分に埃が溜まる。
ん? 何言ってるか解らない そう、一枚貼りの障子には継ぎ目 無いからね。
余らせて貼って、余白をカッターで切る。
子どものころ、障子貼りを見て凡その記憶はあるが
こんな細部の処理は、本当のやり方じゃ無いんだ きっと。
亡父の貼り方は建具を敷居に立てて 下から貼っていた。
ん、こんなもんだね。
壁の珪藻土は綺麗なまま、スキマのあった床は 貼った。
亡父が昭和の最後の年に行ったリホームから取り残されたこの部屋は
まるで廃屋のようだった。
貸家から返還された際、業者を入れてとも考えたが・・
ひとに言われたことがある。
「Uさんよう、大抵のことは自分でできるもんですよ、出来るか出来ないかって
やるか、やらないか ですよ。」