病院八階のエレベーターホールは検診に通う今でも
一休みするために上がって行く好きな場所です。
横浜の街が一望できます。
眼下の公園の一角にこの二本の塔が見えます(窓からはもっと小さく)
以前から私はこのモニュメントの意味を知っていました。
左側の折れた柱は人生の途中で断ち切られた戦没者の命を
表している・・・そんなモニュメントだったと思います。
「自分は右の柱かな、左の柱かな・・・」
そんな考えが浮かぶので、入院中はこの塔が
見えない向きに座って景色を眺めていました。
退院から七か月 今日もホールでしばらく時間をつぶした後
右の柱の方へ私を引っ張ってくれたドクターMの診察を
受けるために下りのエレベーターに乗りました。
塔は霧雨の中に小さくぼんやり見えていました。