まゆつば通信

良心に従い真実を述べ何事も付け加えない「まゆつば通信」

皇帝ダリア

2008-11-16 | Weblog

 

     去る六月、 「そこの花壇に “皇帝ダリア” 植えてみませんか。」

 

 

    工場に、上品な紳士が尋ねてみえて、ご自分で増やしたという鉢植えを

 

 

     三株いただいた。

 

 

 

 

     ちょうど、花壇が空いたところだし、有難い、有難い。

 

 

     皇帝ダリア? わからないけど、ダリアってあのサツマイモみたいな

 

 

     根っこの、あれでしょ。  さっそく植えて・・・・ と。

 

 

     

 

 

 

     一か月くらいすると、場所が気に入ったのか大きく葉を広げ始めた。

 

 

     でも・・・・ なんか少し・・・ダリア? 雰囲気違うような・・・・・

 

 

     「4メートルくらいに育ちます。」  下さった方の言葉を思い出した。

 

 

     ネットで調べると、 「・・・支柱は物干し竿等でしっかりと、云々・・・」

 

 

     ひえぇ~~~・・・ 物干し竿?  君は、佐々木小次郎か?

 

 

 

 

 

 

 

    念のために根元にオルトランを撒いておいたが、カメムシとバッタが少し

 

 

     ついた他は丈夫で手は掛からない。 1mくらいになった時8・8・8の

 

 

     化成肥料を少し。 8月の終わり頃、牛糞の玉肥を根回りに少し。

 

 

     台風に備えてあり合わせの支柱を三角に立てた。

 

 

     しかし、これ以上大きくなったら・・・・・    ま、その時考えるべ。

 

 

 

 

 

 

     9月の末くらいから急に頭から伸び始めた。 

 

 

     いやぁ~・・・ こりゃ 4m も夢じゃ無いなあ。

 

 

 

 

 

 

     てっぺんの方をよく見ると、鈴のような・・・ これが蕾か?

 

 

     このころ既に4m以上。 少し傾いてきた。 あわててホームセンターで

 

 

     一番長い3mの支柱を買ってきて三方向から支えをしなおした。 

 

 

     下半身が動かないようにしてやると安定して、これでいけそうだ。

 

 

 

 

 

 

     11月10日 休み明けに出勤してみると、上の方で開花している。

 

 

     正確には測れないが花までは5mくらいか。 

 

 

     高いところからだとよく見えそうだ。 

 

 

 

 

 

 

 

     3日に亡くなった舅に 供花 だ。

  

 

 

 

 

 

     実は、開花したのは花壇の端に植えたこの一本。真ん中の二本は

 

 

     まだ、開花しない。蕾も少なめ・・・・。

 

 

     9月までの成長は同じだったが、二本の真上に街灯があった。

 

 

     これがいけないらしい。”短日植物”といって日照が短くなると

 

 

     それを感じて開花する。 いつまでも明るいからまだ夏だと思っている

 

 

     らしい。 来年は場所変えるか。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小雨の菜園

2008-11-16 | Weblog

 

 

だいこんの畑とコンニャクの花

 

 

おでん屋の畑か?

 

 

 

 

 

 

 

わかる人には わかる。

 

 

左がほうれん草で、右が春菊

 

 

去年の種なんで多めに蒔いたら

 

 

少し 多すぎたか・・・ な。

 

 

間引き  って  けっこう面倒なんだ・・・・・やれやれ

 

 

 

 

 

 

 

母が在宅だった頃、ヘルパーさんが母のために植えてくれた

 

 

エンゼルトランペット

 

 

あるじ無し とて 秋な わすれそ・・・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 シマナイクスリ

2008-11-10 | Weblog

  「シマナイクスリ N 作るの。」

 

  「シマナイクスリ?」

 

  「じいじ、シマナイようにシマナイくすり作るの。」

 

  「ああ・・・ 死なない薬ね。」

 

  「そう、じいじ死マナイように、死まない薬 N 作るの。」

 

  「大丈夫だよ、じいじは、ずーっと元気で Nちゃん大きくなるまでずーっと

 

  Nちゃんといっしょに居てくれるよ、 N じいじ大好きだもんね。」

 

  「N じいじ 好き。」

 

 

  次女 N は 母親も手を焼く神経質で癇の強い子だった。 知らない方が

 

  「かわいいわねえ。」 なんてあやしてくれたら、もう 大変。電車ひと車両

 

  響き渡る声で大泣き、 いたたまれず母親は横浜に着く前に途中駅で

 

  下車するはめに。   受け入れる身内は母親、父親、姉、 以上。 

 

  あとは全部 キライッ!   唯一、例外は じいじ こと母方の祖父(当時

 

  まだ五十代だったが)にだけは不思議になついて、ずいぶん大きくなるまで

 

  その膝の上で育った。  「死」 というイメージを理解した三歳くらいのころ

 

  だったろうか、突然母親に 「シマナイクスリ」 の話をしたそうだ。

 

 

 

  「ウチが最初に気がついたの、呼吸がそれまで ガーッ ガーッ ていびき

 

  かいてたのがね、喉だけでひゅ ひゅ ・ ・ ・ って息してるみたいに

 

  なったから、 『変だ』 って思って母呼びにいったの。」 

 

 

 

 

  11月3日 午後9時 舅が息を引き取った。 

 

  最後の変化に気がついたのは N 。 

 

  先週まで 「はーい いいよ」 と尿器構えて言う義母に  「もう いいか

 

  い?かくれんぼう ・ ・ ・ ・ 」  と冗談を言っていた舅だった。

  

  医師が来て診断。 そのあと訪問看護師が来て清拭、湯癇、着替え。

 

  淡々と事が運ぶ。  孫二人が看護師に教えられながら湯癇の処置の

 

  ほとんどをしてやった。 N は 「ごつごつだぁ・・・・・」 と言いながら 

 

  自分がさんざ座っていた両足を拭いてやった。 

 

  「 お食事摂っていませんし、点滴も少ないので 鼻なんかの詰め物は必要

 

   ありません。 このままにして差し上げましょう。」  看護師の言葉に

 

  ふと “即身仏” という事を思った。

 

 

  N、 “ シマナイクスリ ” はできなかったと思いますか?

 

  N、 あなたの手はじいじの手の形によく似ています。

 

  N、 あなたの心はあなたの行いの中に、あなたの手の成す行いの中に

 

  あります。  あなたはじいじを忘れない。  あなたの心とその手の成す

 

  行いの中にじいじは生き続ける。 

 

  N, “ 死なない薬 ”  それはあなたの 手 その中にあります。

  

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする