ハイキングコースを歩いていると突然、桜の根方にこんな看板が立っている。
すわっ 狐狸妖怪の館!!! ・ ・ ・ ・ ・
昔は看板の横に 「ドッキリカメラではありません」 と但し書きがしてあった。
ふざけた商売を・・・と思ったが、以来二十数年。
周囲の雑木林の中にテラス席をひろげ、なかなかの繁盛。
“春一番” の吹き荒れたこの日の夕方にはさすがに客の姿が無かったが
「中へどうぞ。」 ということばに甘えて建物の中で珈琲を一杯。
隣で主人らしい方が設計屋と増築の相談をしていた。
http://odekake.jalan.net/spt_guide000000173954.html
30年来使っている椅子です。
初めて借りたアパートには、布団と電話機しかなかった。
六畳の畳に電話機がポツン・・・ 「 まるで連れ込み宿だな・・・ 」
来た友達はみなそう言って、それぞれ冷蔵庫だ、洗濯機だ、鍋だ、レンジだ、
心配してくれて、半年のうちに一通りの“家財”が揃った。
中には、謄写版印刷機だの青焼きコピー機だの怪しい代物もあった。
「 椅子欲しい? 俺の友達がじゃまにしてるのがあるんだけど。」
いざとなると少し未練な様子なのを酒一本押しつけて椅子二脚とテーブル
一脚、強引に運び出してしまった。 ゴメンナサイ・・・。
椅子の仲立ちをしてくれたW君は、御存知の方もいるかと・・・
http://www.kanshin.jp/hayama/index.php3?mode=keyword&id=298626
そう、あの手打蕎麦 W のご主人です。
30年行き来が無かったが、過日お店に伺い名刺を置いて来た。
すぐに丁寧なメールが入って、いやいや懐かしい事でありました。
手打蕎麦 W の紹介ブログが多数あるのも最近知りました。
東風吹かば 匂い起こせよ梅の花 ・ ・ ・ ・ ・
10月に移植した 「梅」 が咲いた。
時季も方法も知らず、それでもひと月以上かけて
枝を切り詰め、大きな根を切って準備。
樹高180センチ、元々盆栽を地植えにしたものとかで
素人の手には余ったが 「ま、なんとかなるだろう。」
家人と舅と3人掛かりで薄い布団で根を包んでトラックで運んだ。
「これからは、ここで生きるんだよ。」 土を入れながら家人が
言い聞かせた言葉が分かったのか、他の梅に先立って
ぐんぐん蕾をふくらませ、まっ先に咲いた。
「夜桜」 というのは聞くが梅は咲く季節がまだ夜間の
散歩には寒すぎるせいか 「夜梅」 というのは
あまり聞かない。音読みにすると * * * ちょっと誤解を
招く意味に・・・・・ あいや、失礼。
夜の空に 老幹の梅 まばらなる 植山露子