散歩道 - いつもと違う角を曲がればそれは新たな発見の始まり♪♪

休日には趣味の園藝と散歩で楽しみ♪
時々・・・自分の病気や障害の事でも・・・

敵対的買収-グリーン・メーラーって!

2007年07月11日 21時51分30秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:大船植物園・2007年ヤマアジサイ展より「山アジサイ・乙女の夢」

敵対的買収で超有名な米投資ファンドの「スティール・パートナーズ」がブルドックソースに仕掛けた敵対的買収。それに対して、株主の8割が株主総会で賛成したブルドックソースの買収防衛策「ポイズンピル(毒薬条項)」が本日実行されました。

ブルドックソースの防衛策
http://www.toonippo.co.jp/news_hyakka/hyakka2007/0616_12.html

ブルドックソースからのお知らせ
新株予約権発行差止仮処分命令申立てに係る抗告の棄却に関するお知らせ
http://www.bulldog.co.jp/company/pdf/070710_IR1.pdf

「スティール・パートナーズ」にとって不利な「買収防衛策」中止を求め、裁判に持ち込んだ「スティール・パートナーズ」に対して東京高裁は「濫用的買収者」と認定し、敗北しました。

そこで、この手の投資ファンドが資金にものを言わせ、強引的に行う敵対買収なんかで良く使われる言葉の「グリーン・メーラー」。先日も、日本経団連の御手洗冨士夫会長が「グリーン・メーラー的な動きには反対だ。企業を疲弊させる。規制するべきだ」と言ってました。

この「グリーン・メーラー」って、どういう意味なんでしょうか?

【izaβ版から抜粋】
標的とする企業の株式を買い集めて株価を釣り上げ、その企業や関係者に高値で買い取りを迫る買収者/集団。

通常は敵対的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛けて集めた株を、プレミアムをつけて関係者に高値で買い取らせることで、投入した資金を回収し、収益を上げる狙いがある。英語のブラックメール(脅迫状)と、ドル紙幣の色が緑色であることをひっかけた表現といわれる。

なるほど・・・さて、日本に狙いを定めて乗り込んで来た【ハゲタカ・ファンド】
今後の戦略はどう変わってくるのでしょうか?

実は、投資ファンドって、2種類のタイプがあります。

一つは、今回のケースのように強引に敵対的買収を仕掛け、集めた株を会社や投資家に高値で引き取らせるタイプ。

もう一つは、友好的買収。収益が落ち込んだ企業を買収し、再建させ、付加価値を付けた上で、一般投資家や企業に株を買い取らせる方法。これも安値で株式を取得して、再建が成功した上で、高値で株を売って、利益を出す方法。

どちらが将来的に企業価値が生まれるのかは、会社の取り組みが全てかも知れません。

「スティール・パートナーズ」は、最終的に高裁で負けて、新株予約権発行の買収防衛策を止められなくなってしまったので、最高裁に、「新株予約権行使による株券交付の差し止め」の特別抗告を行いましたね。

さて、最終判断は最高裁の手に委ねられました。どのような判断が下されるかによって、買収防衛策や敵対的買収も大きく手法が変わるのかも知れません。日本に置ける投資事業もようやく近代化の道を歩み始めたようです。

ブルドック買収防衛策 Q&A
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/economy/61471/

ブルドック対スティールの係争が投げかける問題
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2007070500011cs

ポイズンピル(毒薬条項)の導入方法として使われる新株予約権って・・・
http://bizplus.nikkei.co.jp/shingo/index.cfm?i=200706sbp000835

買収防衛策(ポイズンピル(毒薬条項))
http://bizplus.nikkei.co.jp/shingo/index.cfm?i=200706sbp001182

天気:曇り時々雨
気温:最低温度:22.5℃ / 最高温度:26.8℃
ウォーキング:17151歩 / 消費カロリー:517.10Kcal
歩行距離:約11.15km
-----------------------------------------------------------