子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

19. 奉安殿はセミの宝庫

2012年07月10日 | 小学生時代
戦争が始まっても、新聞もラジオもないので戦況はわからないまま
ノー天気に過ごしていました。
夏はヤンマーやセミを追っかけました。

セミは木立のあるところ、奉安殿にいちばん集まっていました。
奉安殿(ほうあんでん)と言ってもご存知ない方がほとんどでしょう。

学校に下賜された「御真影」や教育勅語など勅語類を安置する建物で、
校舎から離れた地点に建設されました。御真影というのは、天皇、皇后
の写真です。

わが校ではコンクリート造りの建物で、敷地に玉砂利が敷かれ、周り
には柵がありました。
奉安殿の前は敬礼をして通りました。敷地の中に入ることはできません。

セミを捕るときにはトリモチをつけた竿を持って、柵の上に上がります。
そこから届く範囲しか捕れません。
セミはそれを見透かしたように木の上で「ワシワシ」と鳴きます。

セミと我慢比べのように柵の上にじっとしていました。



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