子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

24. 虫と遊ぶ 2

2012年08月14日 | 小学生時代
おもちゃがなかったのでムシとはよく遊びました。遊ぶというよりももてあそぶ(弄ぶ)のほうでしたが。トンボやセミは標本を作ることもなく、死ねばニワトリの餌にしました。

学校と空き地に防火用水がありました。空襲に備えたものです。ここにゲンゴロウがいました。池沼、水田などに住む体長35~40ミリの昆虫で、いわゆる肉食系でした。糸の先にトンボなどを付けてゲンゴロウを釣り上げました。ネットからゲンゴロウの写真を拝借しましたが、農薬によって激減したそうですから、若い人は見たことがない人も多いかもしれませんね。


ジグモというクモはご存知でしょうか。家の土台がブロックになり、土壁も少なくなったので、これも絶滅危惧種かもしれません。土壁や土台石のところの柔らかい袋の中にジグモがいます。袋を破らないようにそっと土から引き揚げます。その中にジグモがいます。これを捕まえて、相手のジグモと戦わせます。ジグモ合戦です。

これを本格的にやっていたらわれらのジグモ合戦も有名になったかもしれませんね。鹿児島県の加治木にはクモ合戦という有名な行事がありますからね。おしかったなあ^^

ミミズをとるために土を掘っているとケラがいることもあります。これを捕まえると必ずする遊びがありました。
それは「○○ちゃんのちんぽはどんくらいか」と唱えながらケラの前足が開くのを見て「わあ、こんくらいゲナ」という遊びです。ケラは逃げようとしてもがいて足を広げようとするのでしょう。

町なかでも、まだまだ遊び相手の虫たちがいました。

23. 虫と遊ぶ 1

2012年08月09日 | 小学生時代
ショッピングモールに行ったら、水道の止水栓のふたを開けている子どもがいました。
幼稚園の年長さんくらいでした。なにをしているのか聞いたところ、「ダンゴムシを見つけている」と答えました。近ごろは虫嫌いの子どもが多いと聞きますが、こんな虫好きもいるんだとしばらく見ていました。


わたしはダンゴムシと遊んだことがないので、ネットから写真を見つけました。ダンゴムシは石の下や草のかげにいる大きさ10ミリくらいの虫で、さわると丸くなるのがかわいいそうです。

おもちゃを持たないわたしたちもムシではよく遊びました。わたしが遊んだムシは、トンボやセミがいちばん多かったです。
町なかに住んでいてもトンボやセミはいましたから、夏休みには朝からよく追いかけました。

ヤンマのメスを捕まえたら糸にきびりつけ(繋ぎ)それを竹に繋ぎます。オスが飛んでいるところへ行き、竹を持ってゆっくりゆっくり回します。「ヤンマ来い来い」と小さい声で言いながら。
いわゆる「つがわせ」て、オスを捕まえるのです。

メスがなかなか捕まえられないときには、オスを同じように糸と竹に繋ぎ、やはりオスのいるところで「ヤンマ来い来い」と回します。これでオスを捕まえることはなかなかむずかしいですが、運がよければ捕まえることができます。

これは早とちりや目の悪いオスが間違えて、捕まえられたと思っていました。そうではないかもしれません。
縄張りを荒らすオスを追い出すために、追っかけに来ていたのかもしれません。
ご存知の方があれば教えてください。

ヤンマやトンボを捕まえたら、尻尾を切ってそこに花火を差し込み、火をつけて飛ばしたりしたものです。いま思えば残酷でした。