子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

29. ヒサばあちゃんのこと

2012年10月24日 | 生まれる前
わたしは父方のじいちゃんばあちゃんも、母方のじいちゃんばあちゃんも知りません。どちらもわたしが生まれる前に亡くなっています。


写真は父方のヒサばあちゃんです。ヒサばあちゃんの話はいくつか聞いています。
わが家は貧乏でした。主とした働き手はかあちゃん1人で、家族は多いときは6人いました。十分に食べるだけのコメもなかったようです。

そんなときにも、ヒサばあちゃんは困っている人にあげるのだそうです。
家の近くに小さい神社があります。そこにいまで言うホームレスの家族がいたそうです。そこにコメやおにぎりを届けさせるそうです。持って行く役目は姉で、嫌だったと言いました。かあちゃんも稼いだコメやおにぎりを見ず知らずの人たちにあげるのは不満だったそうですが、姑のすることだから何も言えなかったといいます。

いまではヒサばあちゃんの生まれや育ちに興味がありますが、知っている人たちは亡くなってしまい、だれにも聞けません。
ヒサばあちゃんの子どもは男2人、女4人ですが、こんなばあちゃんの心を継いだ者はいるのか。それはまたの話にしましょう。