子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

タバコ売りのおばさん

2013年08月17日 | 中、高時代
市の中心には南北に国道が走っています。その東側に狭い道がありました(いまは6メートルくらいに拡幅されています)。
この道は夕方には闇市になりました。人がお祭りのように集まります。そこにいろいろな品物を持ち寄る人が来ます。

かあちゃんはタバコを売りに行ったことがあります。
当時巻きタバコが少なかったです。学校でも上級生はコンサイス英和辞典を破ってそれできざみタバコを巻いて吸っている人がいました。

家できざみタバコを巻くのです。巻く器具がいろいろありました。どこかにこの器具は残っていませんでしょうか。戦後すぐの文化遺産?です。
巻きタバコを作るのはわたしの仕事でした。とうちゃんもかあちゃんも手先の小さい仕事はむりでした。

出来たタバコは紙箱に入れ、風呂敷に包んで、この闇市に持って行きました。このときもわたしはかあちゃんに付いて行きました。
かあちゃんが買いそうな人にこっそり見せて売ります。1本でも2本でもばら売りでした。

わたしは見張り役でした。「おまわりさんが来(こ)らしたら、すぐ教えるとぞ」
わたしはあっちこっち真剣に見ていました。

タバコ売りはそう長くではありませんでした。なぜかはわかりません。



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