カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

インド(その2)

2014年09月09日 13時39分28秒 | アジア

インドに関する資料を インド に続いてインド(その2)として集めてみました。

 

風刺漫画家逮捕で波紋=「表現の自由」めぐり議論-インド

【ニューデリー時事】インド政界にはびこる汚職撲滅を訴える若手漫画家が最近、風刺画を公開した行為が「扇動罪」に当たるとして、警察に逮捕された。不当な身柄拘束として即時釈放を求める声が国内外から噴出し、「表現の自由」をめぐる議論に火が付いている。

この漫画家は北部ウッタルプラデシュ州在住のトリベディ氏。ホームページ上などで、円形のインド議会庁舎をハエのたかるトイレに見立てた風刺画や、インドの国章のライオン像をオオカミに差し替えた風刺画などを公表し、8日に逮捕された。地元紙が友人の話として伝えたところでは、トリベディ氏は「汚職撲滅運動が原因で政府に標的にされた」と語った。

同氏の弁護士は11日、時事通信の取材に「彼は芸術家で、漫画を通じて意見を述べただけ。無条件で釈放されるべきだ」と訴えた。 :時事ドットコム(2012/09/12-15:00)

 

国の汚職を指摘するとこれを取り締まる、というのが発展途上国の特徴で、特に独裁国では日常化しています。その法的根拠は

煽動罪(上の例)、国家転覆罪、名誉毀(棄)損罪、脱税、蓄財

というのですが、いずれも別件逮捕に近く、

汚職の指摘など許さない、汚職は必要悪、という権力者の決意

がみられます。

インドでは、どうなんでしょうか。

    • ロシアではプーチンを批判したバンドが摘発されましたし、
    • 中国では当たり前のように汚職にまみれた中国共産党批判が徹底的に取り締まられていて、大昔の文化大革命〔1966年頃〕については共産党の大虐殺をかかえるだけに調べたりするだけでも摘発され、天安門事件〔1989年〕でも民主化を完全に否定し自国民を戦車で多数殺りくしたことをインターネットでも完全に遮断して隠ぺいするなど国家の体をなしていないし、一方で庶民の反日的言動はむしろ政府後援の行事として推奨されるという、前代未聞・空前絶後・言語道断・盛者必衰会者定離(しょうじゃひっすい・えしゃじょうり)のことわりを示し、
    • 韓国では、韓国の朝鮮日報が朴槿恵大統領の疑惑行動について報道しても問題はないけれども、それを引用した産経新聞のソウル支局長が事情聴取されるという、韓国のどこに「法」があるのかと疑ってしまうお粗末な未熟国家

これから、どれだけ言論の自由が大切かがわかるというものですが、そんな事態が世界中でいま起こっているのに、自分で長を選ぶ権利〔選挙権〕のある日本ではその権利を行使しない人が多いらしく、残念なことですね。主権者が選挙によっていつでも長を代えることが出来る、という制度は、考えればかなり強大きい力をもっていますが、①選挙権が存在すること、②選挙民の自由意志があること、③犯罪を防ぐ選挙管理、を忘れてはなりません。はたして日本ではどうでしょうか。

自分一人が「川を汚さない」と決意したところで大した意味はないから決意しない、が常識でしたが、これが積み重なると驚くほど環境が変わり、川や空がきれいになったという歴史が日本にもありました。

またアメリカでもマスキー法〔1963年とその後の法改正あり〕におり、美しい環境が取り戻されたのですが、当時、米国内で猛烈な反対があったこと、日本のホンダがこれに果敢に立ち向かったこと、を知っておかねばなりません。

インドは妙な国で、社会には身分制度が実在し汚職が蔓延していますが、かつてイギリスの支配が長く、ほんの一部の上流階級には日本人にはみられないほどの民主的志向があるとも聞きます。複雑な支配体系ですが、中国よりはまともなところも散見され、人口でも中国を追い抜き今後20年間で見違えるほど発展すること間違いなさそうです。

 

マザー・テレサことアグネス・ゴンジャ・ボヤジュは1910年8月26日、オスマン帝国領のコソボ州・ユスキュプ(現代のマケドニアのスコピエ)に生まれた。翌27日は彼女が洗礼を受けたキリスト教徒としての誕生日である。母はアルバニア人のドラナ (Drana) であったが、父のニコル(Nikolle) は少数民族の(ルーマニア人と同系の)アルーマニア人の出身であった。

両親はマケドニア地方に住むカトリック教徒であったが、アルバニア人にはイスラム教徒が多く、マケドニア地方には正教徒が多かったことを考えると珍しい家族であった。

18歳のとき、聖座の許可を得たアグネスは故郷のスコピエを離れアイルランド系の修道会であるロレト修道女会に入ってカルカッタ(現・コルカタ)へと赴くことになった。ロレト修道女会は女子教育を行う修道会であった。

アグネスはダブリンで基礎教育を受けると修練女として1931年にインドのダージリンに赴いた。初誓願のときに選んだ修道名がテレサであった。この名前はリジューのテレーズからとっている。1937年に終生誓願を宣立し、以後シスター・テレサとよばれることになった。: Wikipedia

 

 Wikipediaの「国別のノーベル賞受賞者」の項目で、マザー・テレサがインド人の中に含まれています。昔と今とでは国境が異なりますが、今のマケドニアに生まれ、インドに長く滞在したためそうなったのでしょうか。

マザー・テレサが立派なのは、宗派に関係なく人を助けたところで、宗教を超えた人物だと言えます。その点、中国では、中国共産党が宗教を完全否定していることから「共産主義」そのものが宗教の一派であると自認しており、邪教〔これが中国共産党を滅ぼす諸悪の根源か?〕を廃するあまり、バチカンとも国交断絶していますね。つまり宗教を超えたマザー・テレサと、宗教を恐れて禁止する中国共産党とでは、相当なレベル差があるようです(笑)。矛盾したいいかたですが、中国にいま一番必要なのは、宗教なのかもしれません。

インド、からマザー・テレサを思い出してしまいました。

 

マザー・テレサテレサ・テンは別人ですので、まちがわないようにして下さいね(笑)。 

英語名のテレサ (Teresa) は、彼女自身が尊敬するマザー・テレサに因んでつけたものと言われてきたが、実際はカトリック信徒だった彼女の洗礼名を転用したことが明らかにされている。テンは本名の姓『』の中国語音をウェード式表記し、英語読みしたものである。:Wikipedia「テレサ・テン」

同じテレサですが、テレサ・テンのほうがあとで誕生しており、マザー・テレサが念頭にあって名付けられたものでしょう。本名の麗君(デン・リージュン)の「(デン)」をローマ字表記して英語読みした、つまり「デン」→「テン」だったとは知りませんでした。

インドのついでに「テレサ」にからんで登場した「テン」の由来でした。

 

スティーブの30才の誕生パーティーの)招待状の文句。「インドの古いことわざにこういうのがあります。-人生の最初の30年で、人は自分の習慣を作る。そして人生の残りの30年では、習慣が人を作り上げる。」:P.219  「スティーブ・ジョブズ」下 ジェフリー・ヤング著 日暮雅通訳 JICC出版局 

 

アップル社の創業者のひとりスティーブ・ジョブズ〔1955-2011〕がなくなってもう3年になるのですね。

インドのことわざにも味わい深いものがありますね。

    4 

  

インド政府の対イスラエル政策は、一貫してガンジーとネルーによって表明された見解に沿うものだった。彼らは、ユダヤ人国家という基本的な考え方を認めず・・・・イスラエル国家が実現されてからは、インドは、現実的にこの事実を認めた。しかしインドは、その正統性を認めず、さらにイスラエルのアラブ隣接諸国に対する攻撃的で拡張主義的な政策に強い批判を続けている。・・・・パレスチナ分割に反対投票したインドは、イスラエルの国連加盟にも反対した。なぜなら、この国家は「交渉によってではなく武力によって」建国されたからだ。インドは、非常にためらった後、1950年9月、イスラエルを承認した。:P.307 ジャンセン(インドの元外交官、ジャーナリスト) 奈良本英佑訳 第三書館 

 

近年のイスラエルの暴力的姿勢に対して大いに疑問をもつのですが、ここに中国やロシアにも言える共通点を感じるのです。 

確かに2000年にもわたって弾圧と追放の苦労をしてきたユダヤ民族でしたが、

上でインドが言うとおり「イスラエルは交渉によってではなく武力によってできた国」ゆえに本質的に地元のアラブとは相容れないのでしょう。さらに旧ドイツでの民族滅亡策の被害を被り大変な被害を受けたことは誰でも知っていますが、周辺の人から見れば「それだけ苦労してきたから何をしても許される」と考えているのではないか、と受け取られてしまうのです。

これは、長年にわたってヨーロッパの海賊・泥棒たちの侵略支配を受けた歴史をもっている中国にもいえ、だから今は何をしても赦される、と勘違いしているように見受けられます。ロシアは冷戦にやぶれた旧ソ連の多くを引き継いでいますが、どこかに何をしても世界は認めてくれるはず、という思いこみも見られます。

またノーベル平和賞にも関係して、この賞を受賞した人や地域は「武力反撃しにくい」という空気を巧みに利用した狡猾(こうかつ)な次の国々が見られます。

  1. 韓国の金大中がノーベル平和賞を受賞〔2000年〕したのを巧みに利用した北朝鮮は、その後2006年に核実験を強行。
  2. アメリカのオバマがノーベル平和賞を受賞〔2009年〕したのを巧みに利用した中国が、2010年急に尖閣諸島で漁船衝突事件をおこした
  3. EUがノーベル平和賞を受賞〔2012年〕したのを巧みに利用して着々と準備を積み重ね2014年にウクライナのクリミアを武力占領し、ウクライナ東部でも外国を分割分離独立させようとしている。

性善説は、この世にあって尊いものだと思いますが、その人たちをだましてでも利益を得ようとし存続と繁栄をはかろうとする集団・国を無視できない時代になっているのは残念です。つまり性悪説にも一定の理解を示さなければならない時代だと思います。

 

インドのガンジーがいいことを言っていますよ!


弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。

中国共産党は、弱い自国民を決して許しませんでした。文化大革命でも、天安門事件でも。まさに弱さの証(あかし)です。

明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。

そうです、中国共産党は永久に不滅です! あす崩壊するのも知らないで(笑)。

幸せとは、あなたが考えることと、あなたが言うことと、あなたがすることの、調和が取れている状態である。

中国では、中国共産党の方針と異なることを、考える・言う・する、のすべてが禁じられ調和が取れているので、中国人は幸せです(大笑)。

本当の富とは、健康のことであり、金や銀のことではない。

多くの人民にあまねく配分されずはずだった富を一部の人間が独占して超富裕層を生んだ中国では、大気や食品の汚染が極限にまで進み、つらいことですが、一人っ子政策をとらなくても自然に健康を害し寿命を縮めて、人口は減少するのでしょうか。

金や銀をため込んだ共産党幹部や超富裕層が健康を害しているなんて、こんなに痛快なことはあるまいて。ましてや恨みをもった国民にやがて虐殺される運命がまっているとするならば。

もし、過ちを犯す自由がないのならば、自由を持つ価値はない。

文化大革命の過ちを認めないどころか、これを隠ぺいし、語ることを禁じ、違反者を粛正する中国共産党は、まるで危険なオカルト集団。内部の団結を図るためには「外部に敵を作ることが大切」とばかり、強烈な反日・反米の言動て腐った愛国心に訴えようとし、やがて崩壊してゆく「自由と民主主義を否定する中国共産党」です。中国共産党が、過ちを犯すことなどありえないし、中国共産党の辞書に自由という言葉などありえないのでした。

国連人権委員会が、日本のヘイトスピーチを法で禁じるよう勧告するのは結構なことだと思いますが、もしそうするなら、それ以前にまずは、国が率先してヘイトスピーチを繰り返している中国や韓国にその10倍以上の数の勧告を出すべき、とはもう誰もが指摘していることですね。

資格のないことを平気で言えるどあつかましさが中国の特徴だとするならば、それらの勧告がこの委員会から出されるのも、当然なのでしょう。自国である中国に勧告を出せば中国出身の委員自らが粛正されるので、中国の人権弾圧・暴力的領土侵略・ヘイトスピーチそのものの反日国是には知らぬ顔をして、関係のない日本に対して勧告する形をとった、と揶揄されています。

国連の腐敗はすでに異臭を放っている段階でしょうか。ドイツやブラジルやインドや日本が常任理事国にはいり、正常化させなければならないゆえんです。

自分の知恵を確信しすぎるのは賢明ではない。

はい、もう充分、自分の智恵を確信しきっていて、すっかり賢明から遠ざかっている中国共産党です(泣)。

「目には目を」という考え方では、世界中の目をつぶしてしまうことになる。

ええ、暴力的な中国国民を、それ以上の暴力で抑えてきた中国共産党は、すでにすべての中国人の目も、そして共産党自身の目も、つぶしてしまい、どこへ向っているか、自分でもわからない状況でごぜーますだ。

暴力によって得られた勝利は敗北に等しい。それはほんの一瞬しか続かない。

チベットもスプラトリー諸島(南沙諸島)、パラセル諸島(西沙諸島)でも、尖閣諸島でも、もう暴力をやめなさい! 敗北を認めたようなもの。

マハトマ・ガンジーの名言集

 

ガンジー〔1869-1948〕の言葉を聞いていると、まるで現代の中国共産党を、静かにさとしている、ような気がします。まぁそんなのばかりを集めたとも言えますが(笑)。