ライブドアと新石垣空港 2月13日

エイチ・エス証券副社長の野口氏の最後の死に場所が、何故、沖縄なのか。当初は誰もが不思議に思っていたが、一部の週刊誌の粘り強い取材によって、徐々にその謎がとけてきた。金融関連企業や情報通信企業の法人税や地方税が優遇される「金融特区」である沖縄は、拝金主義のライブドアにとって魅力たっぷりの玉手箱だったに違いない。

そして、ライブドアの沖縄戦略は、「金融特区」に留まりはしなかった。昨年12月19日とうとう国交省の設置許可がおりた「新石垣空港」の建設を見越し、フロント企業であるダイナシティを使った大規模リゾートマンションの建設など、石垣島で壮大なリゾート開発を計画していたのだ。新空港周辺は、ありがちな、暴力団による地上げが行われ高値で土地を売りたがっていた。堀江氏は設置許可がおりる直前に、「リゾート」には向かない暴力団の土地はキャンセルして、西表が見渡せる風光明媚な高台を、建設用地に選んでいたようだ。

八重山の雄大な自然が、ライブドアのような拝金主義のフロント軍団によって、食い物にされようとしていた。新石垣空港の建設は、長い眼で見れば八重山の人々にとって負の遺産にしかならない。目先のわずかな利益に惑わされる地元の人々に、自然環境を保護することの重要性を説き、八重山を国立公園に編入させ、でき得れば世界自然遺産への登録を実現させるよう働きかけていく責任が、国にはある。ライブドアに、八重山の自然を愛しみ保護していく気持ちなど、到底あったとは思えない。新空港が開港したら、ホリエモンジェットは台湾や香港を往復し、間違いなく石垣島は香港マフィアとのアジトになっていたはずだ。

金儲けのためならなんでもありのライブドアが石垣島に乗り込んでいたら、リゾート開発の名のもとに、北半球一の珊瑚礁が、木っ端微塵に破壊されたのも時間の問題だ。八重山にとって、環境破壊は本末転倒!!ライブドアにつけ入る隙を与えた国の責任は、重大だ。昨年12月にダイナシティを買収した時点で、ライブドアは名実共にフロント企業と化した。新空港にGOサインを出した政府のスポークスマンにも、闇社会の陰がつきまとう。堀江氏が逮捕されても、新空港建設がこのまま進行すれば、美しい珊瑚礁が連なる八重山諸島は、他の拝金主義者らによって、自然環境破壊の危機にさらされ続ける。

滑走路予定地のど真ん中に、建設に有効性を認めない有志が集い、共同地主として土地を所有している。私も地主の一人として、どんな圧力にも屈することなく、最後まで珊瑚礁を守り抜く姿勢を貫きたい。

それにしても、経団連会長ともあろう人物が、武部自民党幹事長に頼まれて、広島カープ買収を企む堀江氏のために、読売のナベツネ氏に口利きの電話をするなんて!武部氏を筆頭に、トヨタの会長までが堀江氏のためにかり出される!彼らに堀江氏は、いったいどれほどの恩恵を与えたのだろうか。疑惑は、深まるばかりだ・・・。
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