青島みかんと日韓首脳会談 12月17日

師走も半ばを過ぎ、朝晩の寒さが身に凍みる頃となり、患者さんも処方内容も結構“充実”してきた。血圧が異常に高い人、インフルエンザに罹った人、年の瀬の寂しさに“うつ”が激しくなる人、足の裏に虫がはっている感覚の“ムズムズ脚症候群”の人、高熱に見舞われた乳児など、様々な患者さんに遭遇する。その都度、薬剤師としての最大限のフォローと人間としての最大限の誠意を、患者さんに提供できるよう日々精進しているつもりだ。

私自身も、風邪の予防にビタミンCの補給が必要だと思っていたら、友人から、思いがけず「味の横綱・青島みかん」と称する温州みかんが贈られて来た。青島みかんは、糖度が高くコクがあり温州みかんの最高傑作と言われているもので、昭和初期、静岡市の青島平十氏のみかん畑で栽培されていたことが名前の由来だそうだ。

みかん箱を開けてビックリだ!しっかりとした立派なみかんに、葉っぱがそのままついている!新鮮そのものだ。生産者の方の自信と誇り、そして愛情を感じる。勿論、生産者の記名入りの、まさしく“本物”のみかんに、これから進むべき日本の農業の理想像を見た気がした。“本物”の農業を発展させていくためには、農作物の販路の確保が大きな課題だ。このフレッシュな美味しさを、私も多くの人に伝え、味わって頂きたいと思う。職場の仲間と頬張ったが、言うまでもなく“絶品”だ!!このみかんを食したい方は、はたともこホームページを通してその旨のメールを頂ければ、生産者をご紹介させて頂く。産地直送は、何よりだ。

政治より先に、スポーツや芸能文化の面での交流が先行した感の強い日韓関係だが、指宿での日韓首脳会談は、考えさせられる内容だった。過去の歴史を、旧憲法下での出来事だったと責任を回避する姿勢をとることは好ましいこととは思わないが、両国が互いを思いやる気持ちを忘れさえしなければ、21世紀は成熟した日韓関係を築いていくことができるのではないかと、私は思う。

韓流ブームは、絵空事ではない。現実の事象だ。日本中の中・壮年女性が、韓流スターに心を奪われ、韓国に親近感を覚え足を運んでいる。政治がかかわらないほうが、単純明快だ。多くの日本の女性が、今、韓国の虜になっている。成熟した民主国家である日韓両国においては、政治(家)にも真の心が存在すれば、すべてはうまくいくのだと、私は思う。

首脳会談では、日本人拉致問題についての認識のギャップは大きかった。日本政府は、韓国・中国・ロシア・アメリカに精力的に理解を求め、北朝鮮に対して、毅然として断固とした態度をとらなければならないと思う。小泉総理は、進退をかけて職責をまっとうする覚悟をもって臨むべきなのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )