あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

権力は人権を侵害する、と語る憲法/松田信三さん

2008年04月20日 | 日々の活動
ホームページの「かけはし」に、新入職員オリエンテーションで使った「社会保障について」のレジュメを載せました。

どうしても言いたかったことは、人権を活かすには、私たち自身の「不断の努力」が必要で、その努力がなければ、権力は人権を侵害し、社会保障を後退させますよ、と憲法自身が語ってくれている、ということです。

お目通しいただけると幸いです。このページの左側「BOOKMARK」の「長谷部あつし WEB SITE」をクリックしていただけるとホームページにつながります。




いわき美術協会会員の松田信三さんをたずねました。

今年81歳になる松田さんは、「画家」歴が三十数年でしかないことにまず驚きましたが、その前は青果商、さらにそのまえは配炭公団勤め、もっと前の戦中は教員をされ、「日本は戦争に勝つんだ」と生徒たちを鼓舞していたそうです。

「日本は戦争に勝つ」と考えたご自分を検証し、整理した、とおっしゃりながら、地元紙や雑誌に書いた文章が次つぎと出てくるので、びっくりしてしまいました。


「語る会」/落胆/原発県連/ムダな公共事業

2008年04月19日 | 日々の活動



午前中は四倉(よつくら)地域で「党と語る会」がありました。

宮本しづえさん(衆院比例東北予定候補)、高橋あき子市議といっしょに参加し、私は後期高齢者医療制度の問題を話しました。

保険料の天引きがされ、マスコミなどはその非情さや周知されていなかった問題を中心に報じているように私は感じていたので、この制度が医療費削減を目的に導入され、「手間ひまがかかり、認知症が多く、いずれ死ぬ」と厚労省が示した後期高齢者の「特性」に基づき、明らかな差別医療を持ち込んでいることを告発しました。

懇談のなかである年配のかたが、「なにがいちばん落胆したかといって、長谷部さんの落選だ」と話され、責任の重大さを感じたしだいです。

「語る会」を終えるや、ただちに自家用車で約150km先の福島市民会館へ。
原発県連(原発の安全性を求める福島県連絡会)の総会・学習会にすべりこみました。

総会には間に合わず、新潟大教授の立石雅昭さんの「原発―地震に耐えうる設計か? 東電・安全審査委員会による断層の過小評価」の講演と、伊東達也さんの「福島原発の問題点と住民運動の課題」を問題提起を聞きました。



いっしょに参加した宮川県議と藤川しゅく子県議にまじって立石教授と。

とってかえして小名浜へ行き、小名浜港で働く有志のみなさんと「ムダな公共事業を考える会」(仮称)の打ち合わせをしました。港湾の視察を計画しようと思っています。

市内回り/市役所懇談/多い日は300件

2008年04月18日 | 日々の活動


きょうも「医師を増やして。」のポスターを持ち、生協病院の国井事務長とともに市内を回りました。

市内病院を「顧客」にする2事業所、2病院、1施設をたずねました。

診療報酬マイナス改定で、これまででさえ赤字覚悟の納入価を下げざるをえない実情や、「わけのわからない説明と政策」によって振り回される困惑振りを事業所では語っておられました。

病院でも、コストがかかる事務作業やシステム作りを病院まかせで奨励し、収入は減らされるばかりで、先が見通せないなかで人の命を守れると思っているのか、と、国の政策に対する怒りはほんとうに大きいです。

その後は市役所の国保年金課、長寿介護課、地域医療対策室、保健福祉部長をたずね、新年度のごあいさつをかねて懇談しました。

国保年金課では、後期高齢者の被保険者証送付後の3月21日から年金天引き後の4月17日までに、3,180件の問い合わせがあり、多い日は約300件だったそうです。

日本の軍事費/安保条約第3条/時代の大ウソ

2008年04月17日 | 日々の活動

 

職員の平和委員会で、『日本の軍事費』(安保がわかるブックレット③、安保破棄中央実行委員会)の勉強会がありました。

安保条約(正式名「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」)第3条がひとつのカギです。

条文はこうです(カッコは私)。

「締約国(日本)は、個別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力(戦力)を、憲法上の規定(戦力不保持)に従うことを条件として、維持し発展(増強)させる」。

修飾語を全部略すと、 「日本は戦力を増強させる」と書いてあります。

ご丁寧にも、「憲法上の規定に従うことを条件」にしますから、 「日本は戦力不保持を条件に戦力を増強させる」。

時代の大ウソがここに歴然と示されており、私たちがそのもとで生きていることを認識すべきことを私は強調しました。

憲法と安保は本質的に共存できないのに、歴代自民党政府は無理やり「共存」させ、安保に憲法をあわせたいのです。「憲法上の規定」を「戦力保持」に変えれば矛盾がなくなるわけで、改憲のねらいはまさにここにあります。


ニュース書き/年金「脱会」/会社本位ヘルパー

2008年04月16日 | 日々の活動


きのうの「後期高齢者119番」で、私が電話を受けたかたがたの声を紹介した「地域まるごとニュース」(正式名「地域まるごと、健康で安全で安心な暮らしをしたい!」ニュース)No.28を書きました。

電話をいただいたかたの中に、「助けてほしい」と切に訴えられた78歳のかたがいらっしゃり、たずねました。
3人家族で、お連れ合いがある日突然倒れてしまい、医療費がかかるのでお子さんは高校を退学せざるをえず、ご本人も当時60代半ばでしたが、ともかくお金が必要で、年金も「脱会」してしまい、いまは無年金だ、というのです。

実情とお気持ちをうかがい、今後の方向をご本人と相談しました。

そのご近所に、「介護のことで聞いてほしいことがある」と前まえからご連絡をいただいていたかたがいらっしゃり、こちらもたずねました。90歳の女性です。

歩くことができない彼女は、介護保険制度や来ていただくヘルパーさんたちには感謝しつつ、「この制度は不合理じゃないですか?」と、2時間にわたり、体験談を語ってくれました。

一生懸命にしてくれるヘルパーさんたちの仕事が、利用者本位ではなく、会社本位なことがありありだ、というのです。

「ヘルパーさんの問題でなく、こんなふうにしか働かせないしくみにした政治の問題でしょ」と。




後期高齢者119番/不安、不満、憤り/ひとごとの首相

2008年04月15日 | 日々の活動



「後期高齢者医療制度119番」に「いわき市医療と福祉をよくする会」としてとりくみました。福島県社会保障推進協議会の呼びかけです。

地方紙の朝刊を見たり、昼のニュースを見たかたがたから電話があり、私が受けた6人は全員「後期高齢者」のかたでした。

不安、不満、憤りが渦まいていることを感じます。

78歳のかたは、「学徒動員され、若いときは勤めたり自営業をしたり懸命に働いてきたが、無年金だ。重度心身障がい者の妻の年金と子どもの収入でほそぼそと暮らしている。こういう者をどうしていじめるんだ」。

83歳のかたは、「年だからいろんな病気があるが、現役で働いている。入院するとこれまでは社会保険で傷病手当があったが、後期高齢者制度ではないと聞いた。まったくの後退じゃないか」。

5月に75歳になるというかたは、「保険証は届いたが、保険料通知は来ない。どういう計算でいくら引かれるのか」。

80歳で1人暮らしのかたは「重度身体障がいで医療は無料、タクシーも割引だった。いままでどおりでなくなると、私は家で寝たきりになるしかない」と、その不安をご自分の生い立ちから話され、40分近く受話器を離そうとしませんでした。

知られていなかったことが突然始まることへの戸惑いという側面もありますが、制度そのものが人権無視です。

「考え方は正しいので理解していただく」などと福田首相はひとごとですが、ここにこの制度の本質があります。彼らはちっとも困らないんです。お金で苦労していませんから。「物価が上がるのはしょうがない」と言って平気な状況ですか、今が。



ペロをおとしめるつもりはさらさらありませんが、「なんのこと?」みたいな顔です。



道路財源構成/借金返済のため/事業見直しこそ

2008年04月14日 | 日々の活動


失効した道路特定財源や暫定税率をめぐり、自治体の首長が復活を訴えていると報じられたりしています。
おかしな事態です。復活しなければ「住民の暮らしが守れない」という声すら紹介され、歓迎している住民感情とはいかにもかけ離れています。

都道府県の道路関係経費06年度決算の財源構成を総務省の資料で見ると、6兆円の財源のうち、道路特定財源は21%の1.2兆円で、2.3兆円は一般財源、そのうえ1.7兆円が借金(地方債)です。

歳出を見ると、借金返済(公債費)は道路特定財源の約2倍の2.1兆円。

要するに都道府県は、道路特定財源を丸まる借金返済に充て、それだけでは足りないので一般財源を投入し、なおかつ借金して道路整備予算を捻出しているわけです。

なぜこんな借金地獄に陥ったかといえば、「国の景気対策に地方が付き合って(道路建設を拡大して)きたため」(増田寛也総務相)です。

道路へのこんなお金の使い方が間違っていたのですから、「住民の暮らし」を理由にまことしやかに増税を国民に押しつけるのでなく、税収に合わせて道路事業を見直すこと、そして国の地方交付税削減路線を転換させることこそ、首長たちは主張すべきだと私は思います(「しんぶん赤旗」4月13日付参照)。



病院駐車場の斜面に咲くタンポポ。




事務所内で「花見の会」/革新懇/九条

2008年04月13日 | 日々の活動



常磐(じょうばん)地域の党後援会の「花見の会」は、天候の影響で、湯ノ岳丸山公園から常磐党事務所に変更。

地元のみぞぐち民子市議が9月に選挙をひかえ、せまい事務所ではさすがに立すいの余地もありませんでした。

私も、みぞぐち市議、宮川県議とともにごあいさつ。

列島騒然となっている後期高齢者医療制度が、「手間ひまがかかり、認知症が多く、この制度のもとで死ぬ人たちにふさわしい医療でよい」という理由で、高齢者の医療費削減を目的に導入されたもので、人を人とも思わないこんな制度を廃止させるために力をあわせましょう、と力をこめました。



午後は「平和とくらしを守るいわき革新懇話会」の総会と記念講演。

講演は木村眼科クリニックの院長で、いわき九条の会の呼びかけ人でもある木村肇二郎(ちょうじろう)医師。06年4月26日の私のブログでもご登場いただました。



クリニック内で九条を知ってもらう活動の紹介に加え、慶応大学で教鞭をとっておられたとき、安全無視の企業に、現実に国民が受けている被害の現実から、その倫理を問う活動を話されました。

ツツジ植栽/「長寿という地獄」/「がんばってね」

2008年04月12日 | 日々の活動



数日ぶりに天候に恵まれ、医療生協の「周辺環境委員会」とボランティアのみなさんが、病院駐車場回りのツツジ植栽や花壇の手入れ・草むしり作業をされました。





生活協同組合の病院はこうして支えられています。






「週刊文春」4月17日号をたまたま目にしたら、「『長寿という地獄』絶対許さない!」の記事。まんべんなく取材された記事です。

医療改革関連法を強行採決した当時の厚労相、川崎二郎衆院議員はほとんど投げやりといっていい受け答え。
「何が不安があるんだ。マスコミが煽っているだけだ」、「医療費が増えていくんだから、みんな、若者の負担も増えますよ。来年、バコバコ上げさせてもらう。我々は消費税を上げますから」。

税金の集め方や使い方の基準も知らないようなこうした議員はいりません。

党の市議候補を発表した「いわき市民新報」3月号外、志位委員長の「派遣労働」質問の反響などを報じた「赤旗」3月号外を3月中に配れず、私と宮川県議の「かけはし」4月号といっしょに、午後、ご近所220軒あまりに配布しました。

「長谷部さんだよね、がんばってね」と、車から老ご夫妻に声をかけられ、うれしいかぎりです。ありがとうございます。

病院訪問/勤務医不足/行政の大きな役割

2008年04月11日 | 日々の活動



背丈が40cmほどなのに、花をいっぱい咲かせている木が病院の「存置林」にありました。

市街地の2病院を訪問し、懇談しました。

積極的に救急車を受け入れている両病院ですが、夜間ともなれば、医師は一人であり、対応不可能な場合もあります。

「それを受け入れ拒否だとかたらい回しだとか言うことはまったくおかしい。報道は、なぜそうなのかを知らせることが仕事のはず」と、お2人がまったく同じ話をされていました。

医師不足も、端的に病院勤務医不足として深刻化しており、医師定数や診療報酬の問題を含め、医療の実態に即した行政の仕事の役割は大きいこと、そして開業医の病院との連携などの役割も重要だ、との認識は共通です。

きょうのお2人の事務管理部のかたとは初めての懇談でしたが、いろんな視点からの話は刺激的で、勉強になります。国の医療政策を変えさせないとならない、と話が一致すると、うれしくなります。



通所リハの庭には、松のような葉の木に真っ赤な花。