職員の平和委員会で、『日本の軍事費』(安保がわかるブックレット③、安保破棄中央実行委員会)の勉強会がありました。
安保条約(正式名「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」)第3条がひとつのカギです。
条文はこうです(カッコは私)。
「締約国(日本)は、個別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力(戦力)を、憲法上の規定(戦力不保持)に従うことを条件として、維持し発展(増強)させる」。
修飾語を全部略すと、 「日本は戦力を増強させる」と書いてあります。
ご丁寧にも、「憲法上の規定に従うことを条件」にしますから、 「日本は戦力不保持を条件に戦力を増強させる」。
時代の大ウソがここに歴然と示されており、私たちがそのもとで生きていることを認識すべきことを私は強調しました。
憲法と安保は本質的に共存できないのに、歴代自民党政府は無理やり「共存」させ、安保に憲法をあわせたいのです。「憲法上の規定」を「戦力保持」に変えれば矛盾がなくなるわけで、改憲のねらいはまさにここにあります。