けさの「朝日新聞」(12版)の「生活」欄に、「『差額ベッド』の『差』って何?」の記事があります。
病院に入院したときに、支払わなければならない医療費のうち、「全体の室料から保険がカバーする分を差し引いた分が『差額』」とされます。
個室や設備が充実した病室は、保険とは関係ない「特別の療養環境の提供」なので、病院が自由に料金を設定し、患者さんから別料金としてもらっていいですよ、というしくみです。
財界やアメリカが解禁を強力に求めている「混合診療」の一種です。
このしくみが医療全体に広がれば、お金がある人はいくらでも「高価」な医療が受けられ、お金がない人はそれ相応の医療しか受けられないことになります。
記事は続けて「差額ベッドを設けない病院もあって、全日本民医連に加入する全国153病院がそうだって」。
小名浜生協病院も民医連の病院で、差額ベッド料はいただいていません。
無差別・平等の医療を提供する責任が国にはあるはずで、「混合診療」はお金のあるなしによって差別・不平等を押し広げるものだと思います。