医療生協の好間(よしま)支部準備会が「後期高齢者医療制度」学習会を開きました。会場の公民館のご近所から17人のみなさんが参加されました。
今回は、インターネットで福岡県広域連合が制度解説をした「パワーポイント」を最初に見て、それから私の話。
老人1人あたりの医療費が国民1人あたりの4倍近くあるように言い、そのためにかかっている33兆円の国民医療費を国が全部支出するので財政がパンクしてしまうかのような説明によって、国民を脅しつけるような話から始まっています。
国民1人1日あたりの医療費は、全世代を通じて大きな違いはありません。赤ちゃんがいちばん多いのです。しかも、33兆円の医療費の45%は国民自身が保険料と窓口負担で支払っており、事業主負担も22%、自治体の負担もあるので、国の負担は25%に過ぎません。
人間も動物ですから、高齢になれば医療が必要になる人は多くなり、通院回数も若い人よりは多くなります。1人ひとりの1日あたりの医療費が変わらなくても、「高齢者全体」としてみれば、「若い人全体」よりは医療費がかかるわけです。
国はそれが問題だ、と言っているわけです。すなわち、年をとる人を少なくしたい、と言っているのに等しいのです。そのために「後期高齢者医療制度」を始める、というのです。
自民・公明が決めたことです。政治が決めたことです。こんな政治が許せますか、ということです。
その後、映画「母べえ」の鑑賞。
茶の間から見える「国家」。茶の間の暮らしとはかけ離れた「国家の意思」。茶の間から見た「戦争する国家」。そんな「国家」が茶の間を徹底的に壊す現実。