あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

ゴロゴロ読書/「認知症」「ぼけとアルツハイマー」

2008年02月10日 | 日々の活動
寝坊してめざめたときから体調不良。「動きたくない症候群」みたいな。休日におとずれてくれてありがたいぐらいです。

そういうわけで、ゴロゴロしながら読書しました。



『認知症とは何か』(小澤勲著、岩波新書)、『ぼけとアルツハイマー』(大友英一著、平凡社新書)。いずれもこの間のわが医療生協での話を聞いて触発されました。

岩波の著者は、「ケアについて体系的に書くことはあえて避けた」というのですが、「認知症をかかえても生き生きと暮らせる道は必ずある」という確信を社会が共有する必要性の強調や、「世間体などにはとらわれず、失敗してもとがめられない」「場と関係が作り出せれば」「たいへんな不自由をかかえていても、生き生きとした、安定した生活を送れる」とする言葉は、長年認知症ケアの現場にいたからこその言葉で、この本の全体をつらぬく心のように受け止めました。

平凡社の著者は、「アルツハイマー病が生活習慣病である」とする考えから、現代人の意識改革、生活態度や考え方の「軌道修正」が大事なことを訴えています。
著者は、認知障害だけに焦点を当てた「認知症」という表現には疑問をいだいており、「痴呆」という言葉を使用しています。