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フルーティスト大久保はるかのブログです

本の感想

2019年03月12日 23時40分10秒 | アレクサンダーテクニーク
『ピアノがうまくなるからだ作りワークブック』
かわかみひろひこ著 
ヤマハミュージックメディア刊
 
を読みました。
 
以前、かわかみ先生との雑談の際に、「ある演奏会を聴きに行ったら(たしかピアノ独奏)、演奏が始まった途端、肩こりの音が飛んできたことがありました」と仰ったことが強く印象に残っています。
 
さすがアレクサンダーテクニーク教師は聴くところ、見るところが普通の人とは違うなあ、と。でも、かわかみ先生のようなプロならずとも、演奏者の身体の不調というものは、隠そうとしてもある程度は演奏に現れてしまうものなんだと思います。
 
こわいなあ・・・、私も日々の練習後の肩こりにヒーヒー音を上げているようではそのうち聴衆にバレるぞ、いや、もうバレる人にはバレてるかも・・マズいぞ・・・、と焦り、足繁くアレクサンダーテクニークのレッスンに通ったものでした。おかげ様で、以前は長時間の練習後、家の者に背中の指圧マッサージ(夏場などは汗ダクになる位の強力指圧でないと効かなかった)のリクエストを出していた回数が半減し、レッスンに通って2年過ぎた頃からはゼロになり、肩こりってなに?ぐらいのレベルに成長しました。
 
この本は、先生のレッスンの集大成を、順を追って分かりやすくまとめられていてとても良かったです。あるいは、かわかみ先生と直接面識がない方や、アレクサンダーテクニークを全くご存知ない方でも、演奏前のストレッチを行う感覚で、気軽に取り入れることができる内容だと思います。
 
本のタイトルだけ見ると、ピアニストのための本のように思いますが、本の半分以上は、楽器演奏に入る前のからだ作りについて丁寧に書かれています。筋肉のイラストや、ワークのやり方の写真が多く掲載されていることがとても分かりやすくて良いです。
 
ページの後ろの方に行くと、ピアノを弾く時の具体的な動きについての考察が書いてあるので、ピアニストなら目からウロコがボロボロ落ちることうけあいですし、他の楽器の人や、楽器演奏を行わない方でも、十分日常生活に応用しやすいと思います。
 
星五つです☆☆☆☆☆

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