今日、いつものように午後2時に母の薬の貼替のために実家に行くと、これまたいつものように、父が台所でひとり飲んだくれていた。
上機嫌で何を話すのかと思ったら、
「人間には死に時っていうのがあるんだ。お父さんは2年ぐらい前にあったんだよ。あの時に死んでいれば良かったよなあ・・・」
私「んな事言ったって、お迎えが来るまでは死ねないんだから、さ。」
年を取ると、日常のたわいもない動作の一つ一つがとても難儀になる。立ったり、座ったり、歩いたり、物を運んだり、いちいち大変で、時間がかかる。身体の節々にガタがきて痛い思いをしてまで働かないといけないような状況でもない。となると、死に時を逃がした、とかって思うものなのか・・・・
あ、暗い話ですが、父の話っぷりは実にサバサバと爽やかな口調でした。まあ、こういったことを気楽に親子で会話できる事は良い事なのかも、です。