昔のお客様から電話があって
困ってる事があるので相談に乗って欲しい
って話でした。
詳しく話を聞くと
今住んでる家の前が私道になっていて
その私道に接してる家10数件が
それぞれ持ち分を持ってる
まぁ良くあるパターンです。
で
その私道を市に移管する
そんな話が数年前から持ち上がっていて
そのお客様だけが反対してるそうです。
ただ
自分だけ反対して市に移管が出来ないために
周りの住民から浮いてしまい
住みづらくなったので
自宅の売却
それを考えてる
って話でした。
その事で毎日悩んで
奥さんも精神的に参ってるそうです。
で私は聞きました
何で市に道路を移管するのを反対してるのか?
と
するとそのお客様が言うには
今の家を建てた時に
建蔽率ギリギリに建てたので
私道分を失うと
今度建替える時には
家が小さくなってしまうから
だそうです。
まぁ大きな勘違いですよね。
素人の人はこんな事もあるんだ
って良い見本です。
で
私は
私道の持ち分は元々建ぺい率容積率に算入できないので
市に移管しても問題ありません
って言いました
するとそのお客様は驚いて
えっ! そうなんですか?
って尋ねたあと
では私道の持ち分が無くなって
この土地の価値は下がりませんか?
って聞いて来ましたので
ずばり言いました
価値は下がるどころか上がります
だから他の皆さんは一生懸命市に寄付しようとしてるのです
と
そのお客様はそれを聞いて
そうだと分かってれば反対なんかしなかったのに
本当に無知でした。
長年悩んでバカみたいな物でしたね。
と言って電話を切りました。
まぁこれで一件落着
お金にはなりませんが
人助けが出来た訳で
気分的には嬉しい気持ちになります。
で
そのお客様
翌日電話がかかってきました。
妻が川端さんに救われたのでお礼がしたい
と
そして
相談料はいくら位でしょうか?
って尋ねてきました。
もちろん私は
お金を頂くほどの仕事はしていませんので
今度何かお手伝いする事があったらお願いします
と言って丁重にお断りしました。
このやり取りはここで終わりですが
改めて思いましたね
一般の人にとって
気軽に相談できる不動産屋の知り合いは大切だと
私たちが常識だと思ってる事も
一般の人は知識が無いために
それによって
精神を病むほど悩む訳です。
ですから
気軽に相談できる不動産屋がいれば
人生にとっても大変意味がある
と
私は
友人たちから頻繁に不動産の相談があります。
その大半はお金にはなりません
ただ
そんな事はどうでも良いのです。
恵まれない子供たちに
自腹で食事を与える
そんな人たちもいますから
自分たちの知識が
悩んでる人を救う事ができるのであれば
無償の仕事
ガンガンするべきです。
まぁしかし
実際には無償ではありませんね
時が過ぎれば
これが仕事につながるのです。
私自身は意図した事ではありませんが
そんな付き合いの中から
たまに仕事がやって来て
それでここまで生きて来ました。
人助けは
いずれ仕事につながる
これも自分が経験した事ですから
不動産の仕事を長くしたいと思うのであれば
そんな気持ちも持つと良いでしょう。