駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

この世を支配する原理は波

2022年06月20日 | 世間一般

営業の仕事は

多様な人間と接する訳ですから

自分を抑えて

たくさんの人を受け入れる

これが欠かせない訳ですが

不動産の仲介の仕事が

他と違うのは

自分を抑えるだけでは成果が上がらない

と言う事です。

それは構造的に

顧客と顧客の間に立って

利害を調整する

これが求められるからです。

ですから

例えば車のセールスであれば

気に食わないお客様であっても

自分を抑えていれば

成約するのでしょうが

不動産の仕事は

双方向に利害が対立する顧客がいる訳ですから

一方的に妥協する

なんて事も許されないのです。

ですから

時には

あまりにも理不尽な顧客には

強く出る事もありますし

先が思いやられる

なんてケースは

あえてこちらから商談を打ち切る

そんな事も良くあります。

この不動産営業の特殊性

これが私達の業界の評判が悪い一つの理由にもなっています。

つまりお客様は

顧客第一主義が蔓延する日本で

自分のわがままは通る

そう思ってたら

不動産屋から強く拒否されて

あっけにとられるのです。

最近は少なくなりましたが

そんなお客様が納得できずに

私に電話をかけてくる

なんて事が昔は良くありました。

大体決まり文句は

“あんた社員の教育はどうなってるんだ”

でしたね。

まぁ未熟な社員も多かったですから

内容によってはひたすらお詫びして

その後社員を指導する

って事も多かったのですが

一定割合で

顧客に問題があって

とても付き合えない

なんて人たちもいました。

ですから

私は

“恫喝して来る方は社員の安全を考慮してお付き合いをお断りする。これが私の方針です。”

なんて言う事も良くありました。

まぁしかし

これらは過去の話ですね。

最近は私に直接電話をかけてくる

なんてケースはほとんど無くなりました。

理由はいくつもあります。

私が一番感じてる事は

企業が

顧客第一主義から社員第一主義

これに大きく舵を切ってるのです。

その転換点は

ブラック企業って言葉が生まれた時でしたね。

ひたすら顧客に尽くす事を求めてた企業が

その負担を社員に科した訳ですが

それでは社員が集まらなくなり

軸足を社員に移した

って事です。

私は元々社員第一主義でしたから

それが原因で

お客様から

社員教育うんぬん

って電話をいただいたのですが

今世の中全体が

私と同じ方向に向いた結果

顧客も

ひたすら神様のように持ち上げられる

こんな幻想から醒めて

理不尽な要求はしなくなった

って事になったように思います。

それはそれで

私にとっても良かった訳ですが

しかし最近つくづく思いますが

その事による日本の企業の劣化

これは本当に急激に進んでますね。

多分企業が

パワハラを恐れて

社員を指導できないんでしょうね。

教育機会を持てない社員達が

たくさん日本の国にウイルスの如く蔓延してる

って感じです。

企業だけではありませんよね

最近もありましたが

公務員の方の中にも

まともに会話できない

そんな人がいました。

まぁしかし

これも受け入れるしかありませんね。

日本の国際的な地位は

これからも低下の一方だと思いますが

社員第一主義

これを目指すのであれば

受け入れるしかありませんね。

落ちる所まで落ちれば

また

頑張らないと飯が食えない

って事になりますから

そうなれば

今のように社員にビビってばかりの会社も淘汰されるでしょうから

また

新しい力強い日本になるかも知れません。

いずれにしても

転落と上昇は

繰り返す定めになってる

って事です。

この世を支配する原理は

そう言われてますから

人の世も

浮いたり沈んだりしながら

時が流れて行くのです。

コメント
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