当社は9月決算ですから
今日は26期の最後の日です。
どんな一年だったかと言うと
まぁ好調でしたね
売り上げを伸ばす事ができました。
その理由は
一つには不動産市場が好転したからです。
業者向けの物件がよく売れました。
つまり売買が好調だった訳です。
ただ
市場の好転だけが原因ではありません
業績の低迷が続きましたので
色々と改革をしました
人員も減りましたし
配置も換えました
これが結果として良かった訳ですが
色んな改革をした中で
業績が上がった一番の原因
これは
顧客が減った事です。
不思議な話ですよね
お客様が減ったのに売り上げが上がる
不動産業の特殊性を良く表しています。
実際にはお客様が減ったと言うより
減らしたのです。
減らすのは簡単ですからね
広告を絞るだけで良いのですから。
どうしてあえて減らしたかと言うと
昨年辞めた社員が
顧客が多すぎて潰れたからです。
つまり
忙しすぎて
質の高い営業ができなかった訳です。
で
結果
顧客が少ない新人より成績が上がらない
こんな皮肉な事になってしまった訳です。
この社員の事を思うと
どうしてもっと早く負担の軽減をさせてやれなかったか?
悔やまれてなりません
まぁ時計の針は戻せませんから
同じ失敗はしない
これが私が出来る事ですから
あえて顧客を少なくし
社員の負担を減らした訳です。
負担を減らすと
社員は
本来力を入れるべき案件に時間を割く事ができます。
リピターや紹介のお客様に
質の高いサービスが出来ますし
時間のかかる高額案件にもじっくり取り組み事ができる訳です。
その結果
顧客が減って売り上げが増える
そんな事になった訳です。
さて
新しく始まる27期
これ
今年と同じ方向で行けば良い?
ではありませんね
また不動産市場は変わりますからね
その変化に対応しながら道を探る事になります。
ただ
もう以前の大量にお客様が押し寄せる
そんな時代には戻りません
質の高さを追求する方向に進みます
そのためには
社員の質の向上
これが欠かせません
そしてその質とは
知識と人格の向上に行き着きますから
学ぶ時間
これが大切です。
ですから
その時間を作るために
休みを増やし
休みを取りやすくする
そんな方針を決めました。
そのために
定休日を増やし
社員を増やす訳です。
今までも社員には自由に取れる休みを与えてましたが
実際には会社が開いてると
休みはとりづらいものです。
ですから
さし当たり
毎週水曜日に加え
第一第三火曜日を全体休みとします。
普通休みが増えるのであれば
社員は大喜び
って事になりそうですが
そうでもないのが不動産の世界です。
歩合給を稼ぎたい人は
休みは要らない
なんて思いますからね。
実際私も若い頃はそうでした。
まぁしかしここは
少し余裕を持つ事が
結果につながる
この事を
来期でしっかり確認する
そんな一年となります。
しかし
いつも思いますが
経営者は休まる事がありませんね。
この体制にすれば
私自身は
負担が増えます。
死ぬまで突っ走る
どうやらそんな悲惨な先がチラホラ
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社員を新しく採用する時にはいつも思いますが
これだけ人生経験を積んでも
実際には使ってみないと分かりません。
いくら履歴書や経歴書を読んでも
また面接で長く話しても
どうして一緒に机を並べなければ分からない
これが人間です。
まぁしかしよく考えれば当たり前の話しですよね。
何年も交際した恋人同志でも
実際には一緒に暮らして初めて分かる事はたくさんあります
ですから交際期間10年
結婚期間1ヶ月
なんて悲劇も起る訳ですから
面接の僅かな時間で相手の事が分かる訳がありませんよね
大体面接はお見合いと同じで
応募者はとにかく良く見せようと繕いますから
中々負の部分は見抜けない物です。
ですから経営者は
最後はある意味賭けに出て採用する訳です。
これが吉とでるか凶と出るか
神のみぞ知るって感じです。
恋人や社員の場合は
相手から見ても同じ事です
自分がいくら満足していても相手が自分に幻滅すれば離婚は免れませんし
会社も新しく入った人が失望すれば辞めて行きます。
その意味では五分五分ですから
自分に思わしくない結果でも受け入れ易い物です。
この体験しなければ分からない物
これに住宅があります。
住まいも
いくら事前に下見を繰り返しても
いくら調べても
実際には住んで見ないと分からない事
たくさんあります。
そしてその住んで見なければ分からない話の大半は
どちらかと言えばガッカリ
こんな事が多いのです。
ですから
住宅購入を希望する方
特に中古住宅を買う方はその辺事前に頭に入れておくべきだろうと思います。
不動産屋は大きな欠陥欠点は事前に説明義務がありますが
小さな事はほとんど自己責任です
しかし小さな事と言っても
それが実際に小さな事がどうかは
その人の脳の問題です。
例えば近くに小学生のお子さんがいて
毎日前の道路で友達同士でスケボーで遊んでる
なんて事になれば
それを不動産になんとかしろと言われてもなんとも出来ません。
公道ですから誰でも等しく使う権利はある訳です。
普通の人ならなんとも思わないこんな事が
人によっては大問題になり
不動産屋に怒鳴り込み
対応が悪いと言ってはネットで悪徳不動産屋よばわりして中傷
実際にあった事です。
こんな方達を見るたびに思います
過敏な方達は家を買うべきでは無いと・・
いずれにしても
住宅は住んでみなければ分かりませんし
些細な事が気になる神経質な方は
気になる事だらけですから
人によっては神経を病んでしまいます。
隣地の車の出し入れも気になるような人は
本人も苦痛かもしれませんが
相手からしても大迷惑です
せっかく大金を出して手に入れた住宅
隣地が神経質なために
夜間は一切車の出し入れができない
なんて事では毎日ビクビクして生きる訳ですから
そんな隣人が引っ越してきて大災難って事になります。
とにかく私はこの仕事をしてつくづく思いますが
今の日本人はものすごい勢いで神経質な人が増えています。
その神経質な人に対応するために
住宅の質やメンテは向上していますが
人間の脳の過敏化に追いつくことはありません。
私達は契約のたびにトラブルにならないように重要事項を説明しますが
トラブルは増える一方です。
そしてその原因のほとんどは人間の脳に由来します。
私達不動産屋は物件については説明しますが
人間の脳については説明できませんし
防止もできませんからね
いくら苦情を言われても自己責任って事になります。
最近は隣人トラブルによる殺人事件も増えましたね
殺人事件が増えたって事は
殺人まで至らないために報道されないトラブルも増えてるって事です。
そしてそのトラブルの大半は
行き着くところが
脳の過敏化って事になる訳です。
そんな事件の被害に遭わないために
不動産屋に苦情を言う前にまず自分の脳の健全化
意識した方が良いですね。
最近はこの意識が足らず
自分は間違ってないと思い込んで
ますます過敏化が進み
そして最後は妄想から鬱病か統合失調症
このパターンが激増してます。
心の健康を保つには
自分の脳を疑う事から
私は本当にそう思います。
私の身近な人間に
足の切断を余儀なくされた人がいますが
切断前から頻繁に話しを聞いていましたが
とても不思議な事ばかりでした。
幻肢と言う言葉は知っていました。
切ったはずの足が痛むって事です。
脳が混乱してるんでしょうね。
でもこの幻肢
大変面白い事に
義足をつけると治るそうです。
不思議ですよね。
私達の意識では足が無くなったことも義足である事も分かってる訳ですが
同じ視覚情報でも
無意識の脳の中では足が無い事に混乱したり
あるいは義足がついたら
足が戻ったと判断して落ち着いたりする訳です。
こうやって考えると
私達は自分の命は一つ
なんて思ってますが
実際には自我と肉体は必ずしも一致していなくて
別々に存在する
そんな風にも言える訳です。
しかしこうやって分けて考えると
私達が自分として意識する自我は
まるで肉体の奴隷ですよね。
24時間私達は体から発する命令に振り回されるって感じです。
朝起きたら尿意をもようしてトイレに行かされます。
そしたらすぐに空腹が襲い
食事をとるように命令されます。
まぁしかしこの体の命令に従える内はまだ良いですよね。
現代の生活の中では
時には体の指令に逆らわなければならない
こんな事が頻繁に起る訳です。
例えば
今の時代一日中パソコンを使いますので
すざましく目が疲れます
目が疲れると
体は休めと言う信号を発します。
休めと言われても上司が目の前にいますから
寝る事はできません
で
体は言う事を聞かないと
ますます強い信号を発します。
昼過ぎになると
毎日この睡魔で苦しんでる人
世の中にはたくさんいますよね。
また
突然襲ってくる便意
これもたまりませんね。
時々ゴルフに行くときに高速で
こちらの事情も考えずに体は排便しろと命令します。
排便しろと言われても
この便は強烈な臭いを発しますからね
言う通りにしたら
皆さん談笑して楽しい時間なのに
一気に窒息させてしまいます。
ですから
必死に体の命令に抗う訳ですが
まぁ苦しいですよね。
苦しいですが
今までなんとか持ちこたえましたので
私の便で同乗者お年寄りが窒息死
なんて悲劇は起っていません。
そう言えば今思い出しましたが
私の兄は昔農機具の営業をやっていて
沖縄の離島を飛び回っていました。
でも飛行機は小さいですからね
当然トイレはついていません。
で
ある時
飛行機に乗ったらもの凄い腹痛が襲ってきたそうです。
でも空の上ですからね
どうしようもない訳ですが
しかしその時には体の機嫌が悪く
容赦なく排便命令が出続けたそうです。
で
兄は耐えられずに
飛行機から飛び降りよう
そんな決断をしたそうです
が
なぜか話はそこで終わり
今も元気です
残念ながらその先の話は語りませんし聞けません
何があったんでしょうね?
この位にしましょうね
兄の名誉にかかわりますから・・
とにかく
そんな訳で
よく考えれば
私達を一番苦しめるのは
実は私達の体
そうも言える訳です。
まぁしかしそんな言い方をすれば体は悪人って事になりますが
実際には単にわがままなだけですよね。
機嫌さえ損なわなければ
そんなに悪いやつではありません
ですから
まずどうすれば機嫌が悪くなるのか?
それを理解して
しっかり準備すればどうって事はありません
兄も飛行機に乗る前日に大酒飲んだからそうなった訳です。
まぁ分かってますよね
分かってるけど
つい
体が嫌がる事をやってしまうんですよね
タバコを吸ったり
夜更かしをしたり
もしかしたら
体はただ素直なだけで
悪人は自我かも知れませんね。
おっといけない
また
私の下腹部に強烈な命令が・・・
豚肉はダメだと
体は子供の頃から私に厳しく命令を出してるんですがね
つい
おいしそうなソーキだと
ガマンができないのです。
しばらく
体との不仲
続きそうですね。
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不動産仲介の仕事は
お客様とお客様の間に入ると言う特殊性のために
他のビジネスとはかなり異なった営業の環境になります。
一方のお客様の心変わりや
また常識を逸脱した駆け引き
なんて事があると
もう一方のお客様に迷惑をかけますので
仲介業者には何の落ち度がなくても
かなり厳しくお叱りを受ける事はよくあります。
ですから
私たちの仕事は
そんな被害を防止するために
お客様と言えども相手によっては強く出る。
こんなケースもよくある訳です。
で
この仕事を長く続けていると
この部分が強化され
最後は精神を病んでるのか?
なんて思うほど他の世界からは考えれない位に
やたらキレる
そんな不動産屋がゴソゴソいます。
この世界の評価がいつまでたっても低い原因です。
どうしてそこまで悪化するかと言うと
この姿勢がある意味評価される
こんな側面がこの世界にはあるからです。
例えば
当社の前は交差点になっていて
そこに駐車すると
たくさんの人に迷惑をかける訳ですが
そこにハザードランプを点灯してスモークの黒い車を停め
堂々と部屋さがしに入ってくる人がいます。
この段階で当社はその方の人格を疑いますが
そんな人は大体ガラが悪く
いきなり大声で
“部屋さがしてんだけどさ~”
って言いながら入ってきます。
この段階で
私たちが紹介できる物件はほとんどありません
本人の内面は分かりませんが
他の入居者に恐怖心を与えるのが分かり切ってますから
同じようにガラが悪い人達が住んでる
そんな限られたアパートしか紹介できない訳です。
で一つ二つ紹介しても気に要らず
店頭に貼ってある物件を指さして
これ見せてよ
なんて言ったりします。
そう言われても紹介できませんから
丁重にお断るする訳です。
すると
“紹介できないならこんなとこ貼っておくんじゃね~このやろー”
なんて激怒したりする訳です。
こんな時に
ただ謝ってるばかりでは
相手は収まりませんからね
少し強く出たりする訳です。
逆にこんなお客様に弱みを見せれば
いくらでも付け込んできますから
私たちの世界では強く出る
そんな人が評価される面がある訳です。
そうやって考えると
もしかしたら職業病かも知れませんね
40歳を過ぎても50歳を過ぎても
相変わらず気持ちは暴走族
なんて人もたくさんいる訳です。
まあしかし病気ですからね
このスタイルいつか治さないと
その内アウトですよ。
私はたくさん知ってるのです。
この病気にかかってこの世界を去った人を・・
まあしかし
そこまで行かなくても
この世界は本当に特殊です
普通の物件確認をしただけでも
横柄な受け答えする人
本当に多いですよね。
それと
ミスも多いし
ミスをしても開き直るし・・
しかし
私は社員にいつも言ってます。
こんな世界だから
しっかり普通に仕事をするだけで
高い収入が得られるんだと
なんせ
現地にカギがあるからと言われ
お客様を案内したら
言われた場所に鍵がなくて電話をすると
“ああそれもう契約終わってた”
って一言
謝罪も何もありませんからね
こんな人たちを見たら
喜ぶべきです。
敵は弱いんだと・・
ん?
敵だよね
まさか
内の中には居ないですよね?
どうなのみんな?
まぁそうならないように
私も時々エネルギーを振り絞り
社員を叱る訳です。
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