動産売買と結婚は縁物
なんて昔は言いましたが
この二つは間違いなく色んな共通点があります。
一番強く感じるのが決断の難しさですね。
結婚相手も原則的には一生連れ沿う訳ですから
失敗はしたくありません
が
この決断は皆経験がないままする訳ですから
実際には失敗の可能性も高い
そんな恐ろしい決断となります。
失敗すると離婚って事になりますが
中には夫婦関係は破綻してるのに
子供の事やら生活や世間体やらを考えて
ひたすらガマン
なんて人達も多いでしょうから
それまで含めると
失敗したなんて思ってる人の方がもしかしたら多いのかも知れません。
この決断の難しさ
これ故に中々決断できないなんて人もいます。
そして婚期を逃して一生独身
これも今の時代は多分多いですよね
住宅も全く一緒です。
一生に一度の買い物
なんてって言って慎重になる訳ですが
これも度を超すと
タイミングを失います
信じられないかも知れませんが
不動産の購入希望者の中には
何十年も探してる
なんて方もいます。
そんな訳で
一生の内に何度も起こらない決断
これが
不動産売買と結婚の共通点の元になってる訳です。
しかしいつも思いますが
世の中に完璧な結婚相手が中々いないのと同じで
不動産も完璧なのはほとんど存在しません
決断できるかできないかは
この足りない部分
これを受け入れられるかどうか?
これにかかってる訳です。
価格は手ごろで駅からも近い
でも日当たりはいまいち
ここで日当たりをガマンできれば決断ができますが
日当たりも妥協できない
って事になると
またしばらく不動産屋通いって事になります。
結婚も
性格も収入も問題ないけど顔が・・
なんてケースも多いかと思いますが
これも顔はガマン
って方は結婚していきますし
顔も譲れない
なんて事になると
また合コン通いって事になります。
まぁしかし決断が良いとは言えません
決断しないのも決断の内
これは人それぞれです。
不細工な男と暮らすよりは一人暮らし
この選択が間違ってるとは言えません。
しかし我々不動産屋からすれば
大変な労力を費やして
結果徒労に終わるとすれば
決断できないお客様は早めに見抜いて
その被害を最小限に収めるべきですよね
何十年も不動産を見て歩く人に引きづり回されては
自分自身がつぶれてしまいます。
私はたくさんの営業マンを見てきていつも思いますが
この簡単な話
理解してるかどうか?
怪しい人は多いですよね。
私は若い頃から時間がありませんでしたから
徒労防止
これはいつも意識して営業してきました
って事は
話しが途中でダメになる可能性がある案件は
最初からガンガン悪い話しばかりします。
例えばその物件の水圧が少し低いとか
あるいは隣地が少し越境してるとか
知り得てる悪い話しばかり洪水のようにぶつけて
それでもその欠点は受け入れられる
これを確認してから案内に入る訳です。
ところが
結果の出ない営業マンは
悪い話しは皆後手後手です。
お客様を案内して
契約予定を決めてから
“大した話ではありませんが今回の物件は少し違法増築があります”
みたいな感じで
本来最初に話していれば何にも問題がない
なんてケースも
後出しにして
結果信頼を失い
せっかくまとまりかけた話しもパアにする訳です。
どうしてこんな愚かな行動になるかと言うと
一口で言えば
解約恐怖症です
悪い話しをすれば契約が流れる
この不安が
後手後手に回るのです。
私との違いは
徒労を恐れるのか解約を恐れるのか?
って事のように思いますが
結果は
その態度がキャンセルの可能性を高める訳です。
悪い話しを後回しにする営業マンは結果が出ない
私が確信を持ってる話しです。
結婚でも
結婚式の日取りが決まってから
“実は再婚で連れ子がいる”
なんて言われてしまえば話しが流れますからね
これと一緒って訳です。
恐れてる事は必ず現実になる
恋人との破綻も
契約のキャンセルも
全く一緒です
悪い話しを隠してる間は
契約がまとまる
なんて期待すること自体がそもそも間違い
そう思って下さい。