私の高校生から大学生の頃は
田中角栄の台頭から没落
これと重なりますから
当時は毎日興味深く政治を見ていました
その事が大学で政治学を学ぶきっかけにもつながっています。
ただ
今になると
私たちは本当にマスコミに操られていた
そう思いますね。
国中がマスコミの流す情報によって
田中角栄を持ち上げたり
あるいは極悪人にしたり
って感じでした。
今にして思えば
田中角栄は最初から当時の権力闘争の武器として
お金を最大限に使ってのし上がっただけであって
別に立花隆がスクープしなくても
彼の金脈政治は
政治家やマスコミは知ってたはずです。
そうでなければ
47歳の若さで自民党の幹事長になれる訳はありません。
大体田中角栄は
総理なんてのは一度やれば十分だが
幹事長は何度やっても面白い
みたいな事を言っていましたからね
実際に金を使って人を動かす
この面白さは自分の口で語ってた訳です。
まぁしかし
当時だから彼は権力に上り詰める事ができたんですよね。
今は少しの言葉のフライングも許されずに
袋叩き
そんな窮屈な時代になりましたから
もう彼のような豪快な人間がこの国の指導者になる事は無い
そう思います。
そうやって考えると
私自身若い頃大嫌いだった田中角栄が懐かしくなりますね。
中国との国交回復では
北京に出向いて
日本が戦争で迷惑をかけたと謝罪して
毛沢東や周恩来と握手した訳ですが
今の時代は
下手に謝ればこれまた国内の右寄りの人たちから総攻撃を受けますから
いつまで経っても中国とはガタガタするのです。
その話はともかく
では田中角栄は
私たちがイメージするように
本当に金だけで人を操ったのか?
って話になると
これが私自身も含めて
当時の日本人が皆マスコミに操作されてた
その証明になるのです。
当時であっても
もちろん日本人は金だけで動く訳ではありません。
田中角栄には
お金以外に
人を惹きつける大きな器があったのです。
そのエピソードを朝日新聞の記者が書いてましたね
朝日新聞に入社する前
大学の政治サークルで田中角栄に直接会う機会があったそうです。
その時に田中角栄は
一通り朝日新聞の批判をした後
記者の卵にこう言ったそうです。
“わしはそれで良いと思ってる、覚えておけ新聞記者はいくらたもとに入れても蛇だぞ”
って
つまり
自ら
権力者に噛みつく事の大切さ
これを記者の卵が達に語ったのです。
結局田中角栄は
自分のたもとに入れた
たくさんの蛇たちに噛まれて
権力から引きずり降ろされて
最期は刑事被告人になった訳ですが
今にして思うと
本当に大きな人だったんだなと思いますね。
それに比べると
今の政治家は小ぶりばかりです
まぁ時代が変わりましたからね
逆に言えば平和で豊かですから
協調型の指導者が適してるのかもしれません
しかし
ここに来て分かりましたが
バイデンさん
どうやらトランプさんより手強いかも知れませんね
日本はこれから
中国に対して踏み絵を踏ませられる
こんな事が多くなるように思います
今の日本の官邸の顔ぶれを見ると
どうもその都度右往左往する
そんな気がしますね。
もしかしたらペリーがやって来て狼狽した江戸幕府
この再現になるかも知れません。
いずれにしても
私たちは
もしかしたら
大きな歴史に転換点に差し掛かったかもしれませんね。
実際の戦争にならないように
強く祈るのみです。