駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

インスペクションと人間ドック

2022年06月09日 | お客色々

当社の物件で初めて住宅インスペクションをやってみました。

結果は予想してた通り

色んな問題が指摘されていました。

赤字で

著しい劣化

とか

あるいは要注意

そんな事がたくさん書かれていました。

まぁ中古住宅の流通を促進するためには

消費者がそのデメリットを十分理解する

その意味では間違ってないし

不動産屋も積極的に行うべき

そう思いますね。

ただ

不動産を購入する一般顧客

これは意識の改革が必要かも知れませんね。

今回の住宅は築25年経過していますから

木造の耐用年数22年を超えています

って事は

人間で言えば平均寿命を超えてる

って事です。

ですから

それにインスペクションをかけると言う事は

そんなお年寄りに

人間ドックに入ってもらう

これと一緒ですよね。

何も問題が無い

なんて期待する方が間違いです。

私自身は

もし平均寿命まで生きるとすれば

もうそれだけで恩恵は十分受けた訳ですから

これから先も生きるとすれば

儲け物

そんな気持ちです。

ですから

その歳になれば

風邪とか歯医者とか

その程度の治療はするかもしれませんが

人間ドックで心臓に問題が見つかりました

なんて言われて手術

って選択肢は無い

そう思います。

住宅も

耐用年数を過ぎて

建物価格はゼロ評価ですから

それにわざわざインスペクションをかけて

全て問題を根本的に解決する

ってのが正しいのかどうか?

消費者はそれも考慮した方が良いですね。

例えば基礎にクラックがあったとしたら

指摘されれば大問題のように思いますが

心配する前に

周りにある無数の住宅を見渡すと良いでしょう

クラックを指摘されない家がどの位あるか?

そうやって世の中を俯瞰すると

大半の人は自分の住宅より危険な物件で暮らしてる

これに気づくはずです。

ですから

住宅のインスペクションは大切ですが

それを全て解決する事が

どれだけ意味があるのか?

そんな視点も重要

そう思うのです。

私の考えを押し付ける気もありませんが

私は

築年数が経った物件は

人間の体と同じで

1年でも寿命が延びたら儲け物

そんな考えです。

ですから

最低限の修理をして

タラタラ使う事になります。

で限界が来たら

建物を解体して売却します。

まぁそうは言っても

心配性の人は

全て直さないと気が済まないかも知れません

それはそれで本人の勝手ですが

そうやってクリアした問題

それによって

今後ずっと安心して暮らせる

そう考えると思いますが

その安心を続けたいのであれば

もう自分が住んでる間はインスペクションはかけない方が良いでしょうね。

インスペクションは

今の時点で顕在化してる問題であり

1年もすれば

また新たな問題が押し寄せて来る

これが経年劣化が定めの住宅の本質です。

これも人間と同じですね。

心臓手術をしたからと言って

これから先ずっと健康で生きられる訳ではありません

1年後にまた人間ドックに入れば

がんが見つかりました

なんて事も多いはずです。

私の父親は

勇気を振り絞って

心臓手術をしましたが

1年後に脳梗塞を患い亡くなりました。

あれほどビビッてましたから

心臓手術はどうだったんだろう?

って私の中で今でも疑問があります。

そんな訳で

インスペクションも

人間ドックも

心配性の人は

それが逆効果

って事もありますから

そんな事も頭に入れながら

利用すると良いでしょう。

コメント
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