夏休みに
NHKのBS放送で
渡邉恒雄の独占インタビューを見ましたが
多分再放送だと思いますが
まぁ面白かったですね。
タイトルは戦後政治はこうして作られた
って話なんですが
権力にからむ人間模様を
赤裸々に語っていました。
中身についてはとてもブログでは書き切れませんので
あえて語りませんが
一つだけ
渡邉さんがインタビューアに聞かれて
答えた内容が面白かったですね。
それは
最近の政治家が小粒になった
って話になって
その理由を聞かれて
即座に言っていました。
今の政治家は
難しく話をする人が多くなった
昔の政治家は
必死に学んで
たくさんの知識を持ってるのに
それを人に話す時には
分かり易く話をする
そんな人だらけだったそうです。
が今の政治家は
逆に知識は浅いのに
それを難しく話す
だから軽くなるんだ
って断言していました。
この話
私たちのレベルでもたくさん目にしますから
私はすぐに腑に落ちましたね。
ただ
渡邉さん短時間のインタビューですから
少し説明が足りませんでしたね。
私が思うには
人に易しく語る
なんて簡単に言いますが
それは深い知識があって
初めて出来るのです。
ですから
難しく語る人は
勉強が足りない
これは間違いなく言えますが
難しく語るのは
本人があえてそうしてる訳ではなく
易しく話すだけの域に達して無いからそうなるのです。
これ
私たちの仕事でも本当に良く体験します。
同じ不動産屋でも
素人である顧客に対して
難しく語る人と
易しく語る人
二種類の営業マンがいます。
これをたくさん見てきましたから
難しく語る人は
知識が中途半端
私はそれを感じてる訳です。
その知識不足を隠すために
あえて難しく語る
そんな心理もあって
これがやっかいです。
共同仲介の場合
相手の業者が間違った説明を顧客にすれば
ことらも連帯責任となりますから
当然指摘して訂正してもらう事になるのですが
この難しい説明をする営業マンの中には
一定割合で
その間違いの指摘を受け入れられない
そんな人たちがいます。
内心は狼狽してるのですが
その弱みを隠すために
態度は高圧的に出てきます。
高圧的であろうが何であろうが
間違いは間違いですからね
こちらも曖昧にして契約する訳にも行きませんから
粘り強く交渉する訳ですが
それに対して
キレる
なんて業者はたくさんいましたね。
まぁダメですね。
そんな時に私が発する言葉は決まってます。
“間違いを指摘されて受け入れられないのであれば
当然共同仲介はできませんから
契約は止めましょう。“
と言います。
すると
大体更に取り乱しますね。
こちらは物件を止めてるのにその責任はどうするんだ?
って感じですね。
まぁ話になりません。
契約が流れるのが怖くて
自分のミスを顧客に知られるのも怖い
どうしようもありません。
こんなパターンを無数に経験しましたから
渡邉恒雄さんの話も
すぐに理解できたのです。
ただ
この渡邉恒雄さん
その事の補足の説明で
今の政治家は
カイジュウ
だって言ってましたね。
私は知識が無いので
怪獣?
って感じで意味が分かりませんでしたが
どうやら
晦渋
って事のようですね。
私も勉強不足で
この歳になって
初めて耳にしました。
渡邉さん
分かり易く語る事の大切さを語りながらこれですからね
それだけ
易しく語るのは難しいって事の証左
でもあります。
おっといけない
この証左って言葉も
最近の軽薄な政治家が使い始めたんですよね。
私もつい・・
まぁそんな訳です
易しく語る事は易しい事ではない
って事です。