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藤本壮介「雲のパビリオン」 パビリオン・トウキョウ2021

パビリオン・トウキョウ2021
藤本壮介「雲のパビリオン」
2021/7/1〜9/5



多様な文化プログラムを展開する「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一つとして、新国立競技場を中心とする複数の箇所に建物やオブジェを設置する「パビリオン・トウキョウ2021」が開かれています。

そのうち「雲のパビリオン」を手掛けたのが建築家の藤本壮介で、都内の2ヶ所に雲をイメージしたパビリオンを展示していました。



まず第一会場として設置されたのが、原宿駅にほど近い代々木公園内のパノラマ広場付近でした。原宿門から園内に入って少し歩くと、すぐに広場に浮かぶパビリオンが姿を現しました。



藤本は雲は憧れの存在だと語り、「とてつもなく大きく、さまざまなものをすべて包み込んでしまう究極の建築」(解説より)と定義しています。



パビリオンは複数の白いバルーンが集まったような形をしていて、園内の緑や青空と美しいコントラストを描いていました。

続く第二会場は、代々木公園から直線距離で南東へ約5キロ、また山手線の内回りで7駅先に位置する高輪ゲートウエイ駅でした。



ちょうど駅構内の2階部分のコンコースに置かれていて、窓から燦々と差し込む夏の光を受けていました。あたかも以前から設置されていたような佇まいを見せていて、隈研吾の設計した空間とも違和感がありませんでした。

「歴史ある風景に溶け込むように、新しいけれど、もともとそこにあったような建築が作れないかと考えました。」 石上純也 「パビリオン・トウキョウ2021」より



代々木公園内のパビリオンは10時から18時、高輪ゲートウェイ駅は初電から終電までが公開時間となります。なお高輪ゲートウェイの会場は駅構内のため、所定の入場料、もしくは電車代がかかります。あらかじめご注意ください。

この日は青空の広がる晴天でしたが、天気によって見え方が変わってくるのかもしれません。またいずれも3本の脚で固定されていましたが、あたかも雲のバルーンが浮き上がるのを引き留めているように見えるのも面白く感じました。


9月5日まで公開されています。

「藤本壮介『雲のパビリオン』」 パビリオン・トウキョウ2021@paviliontokyo
会期:2021年7月1日(木)〜9月5日(日)
時間:10:00~18:00(第一会場)、初電から終電まで(第二会場)
休館:無休
料金:無料
住所:代々木公園 パノラマ広場付近(第一会場)渋谷区代々木神園町、神南二丁目 代々木公園。高輪ゲートウェイ駅 改札内(第二会場)港区港南2-1-220
交通:JR線原宿駅表参道改札より徒歩3分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅1・2・3出口より徒歩3分(第一会場)。JR線高輪ゲートウェイ駅改札内(第二会場)。
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