2020年8月に見たい展覧会【月岡芳年/STARS展/ブリューゲル展映像配信】

関東でも8月1日にようやく梅雨が明け、夏らしい晴天の日が続くようになってきました。

全国的に新型コロナウイルスの感染の確認が相次いでいますが、多くの美術館は入場者数の制限や検温、消毒の徹底など、感染症の対策を踏まえた上で開館しています。今月に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 川口市立アートギャラリー・アトリア(6/9~8/30)
・「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品 第二部 日本の古美術」 三井記念美術館(8/1~8/31)
・「写真と映像の物質性」 埼玉県立近代美術館(6/2~9/6)
・「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 日本民藝館(6/9~9/6)
・「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎」 東京ステーションギャラリー(7/17~9/6)
・「アート・スコープ 2018-2020」 原美術館(7/23~9/6)
・「あるがままのアート―人知れず表現し続ける者たち」 東京藝術大学大学美術館(7/23~9/6)
・「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」 森アーツセンターギャラリー(7/15~9/13)
・「真珠-海からの贈りもの」 渋谷区立松濤美術館(6/2~9/22)
・「安野モヨコ展 ANNORMAL」 世田谷文学館(7/1~9/22)
・「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」 パナソニック汐留ミュージアム(7/18~9/22)
・「画家が見たこども展」 三菱一号館美術館(6/9~9/22)
・「美の競演ー静嘉堂の名宝」 静嘉堂文庫美術館(6/27~9/22)
・「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」 東京都美術館(7/23~9/22)
・「あしたのひかり 日本の新進作家 vol.17」 東京都写真美術館(7/28~9/22)
・「日産アートアワード2020」 ニッサンパビリオン(8/1~9/22)
・「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 東京都庭園美術館(6/1~9/27)
・「Re construction 再構築」 練馬区立美術館(7/8~9/27)
・「近代日本画の華~ローマ開催日本美術展覧会を中心に」 大倉集古館(8/1~9/27)
・「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」 板橋区立美術館(8/22~9/27)
・「月岡芳年 血と妖艶」 太田記念美術館(8/1~10/4)
・「ヨコハマトリエンナーレ2020」 横浜美術館(7/17~10/11)
・「田中信太郎展 風景は垂直にやってくる」 市原湖畔美術館(8/8~10/18)
・「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 DIC川村記念美術館(6/16~11/29)
・「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」 森美術館(7/31~2021/1/3)

ギャラリー

・「臼井良平 Solid, State, Survivor」 無人島プロダクション(7/4~8/9)
・「OKETA COLLECTION: A NEW DECADE」 スパイラルガーデン(7/23~8/10)
・「杉本博司|Past Presence」 ギャラリー小柳(3/14~8/29)
・「TDC 2020」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/22~8/29)
・「リチャード・セラ:ドローイング」 ファーガス・マカフリー 東京(6/20〜8/29)
・「西澤知美:The skin you are now in」 アートフロントギャラリー(7/31~8/30)
・「Takahiro Matsuo INTENSITY」 ポーラミュージアム アネックス(7/20~9/6)
・「菅木志雄 放たれた景空」 小山登美夫ギャラリー(8/21~9/26)

まずは浮世絵です。幕末から明治時代にかけて活動した絵師、月岡芳年の展覧会が、太田記念美術館にて開催されます。



「月岡芳年 血と妖艶」@太田記念美術館(8/1~10/4)


これは月岡芳年の魅力を「血」、「妖艶」、「闇」の3つのキーワードから探るもので、前後期を合わせて約150点の作品が公開されます。(全点展示替え)。現在、森アーツセンターギャラリーの「おいしい浮世絵」や、東京都美術館の「The UKIYO-E 2020」など、都内各地で浮世絵展が行われていますが、あわせて見ておきたい展覧会と言えそうです。

続いては現代美術です。新型コロナウイルス感染症の影響で長く休館していた森美術館が再開し、「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」がはじまりました。



「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」@森美術館(7/31~2021/1/3)


同展では国内外で幅広く活躍する、草間彌生、李禹煥、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司の6名のアーティストの軌跡を辿るもので、新旧作を交えつつ、制作の全体像を紹介していきます。ともかくビックネームが揃っているだけに、壮観な展示となるかもしれません。

最後に展覧会に関するオンライン配信の情報です。2018年から2019年にかけ、東京、愛知、北海道、広島、福島の5会場を巡回した「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」展の音声ガイドが、作品とともに楽しめる映像コンテンツとしてリメイクされ、7月27日から期間限定にて配信されています。

【『ブリューゲル展 画家一族150年の系譜』映像コンテンツ特別配信】



■コンテンツ内容:16世紀のフランドルを代表する画家ピーテル・ブリューゲル1世にはじまり、5世代150年とわ たる画家一族の歴史と名画の秘密に迫る物語。絵画の世界へ迷いこむ、不思議な旅へと誘います。番外編「ブリューゲルお悩み相談室」では、模写のコツ伝授、画家の生活も紹介。
■ナビゲーター:石田彰
■配信料:700円
■動画配信サービス「Hulu」
https://www.hulu.jp/store/brueghel‒150‒years‒of‒an‒artistic‒dyn‒asty
販売期間:7月27日(月)12:00〜9月27日(日)23:59
■チケットぴあ「PIA LIVE STREAM」
https://w.pia.jp/t/brueghel‒pls/
販売期間:7月27日(月)12:00〜9月27日(日)18:00
*ともに購入した場合は9月29日(火)23:59 まで視聴可能


ナビゲーターは、音声ガイドを担当した声優の石田彰さんが務め、動画配信サイトの「Hulu」、もしくはチケットぴあの「PIA LIVE STREAM」にて視聴することができます。配信料は700円です。いわゆるコロナ禍の今、開催中止となった「ボストン美術館展 芸術×力」の音声ガイドの映像配信など、様々な取り組みがなされていますが、また新たなコンテンツとして注目を集めるかもしれません。

それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
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