「ルーベンスぴあ」 ぴあMOOK

2018年10月16日より国立西洋美術館ではじまった「ルーベンス展 バロックの誕生」。ルーベンスを40点を含む、全70点の作品にて、ルーベンスとイタリア・バロック美術の影響関係について紹介しています。

「ルーベンスぴあ/ぴあMOOK」

その「ルーベンス展」の開催を記念し、新たなルーベンス本、「ルーベンスぴあ」が刊行されました。

【ルーベンスぴあ CONTENTS】
・「ルーベンス展―バロックの誕生」へようこそ
・ルーベンスLOVE~著名人が語るルーベンスの魅力
・<大特集>超入門 ルーベンスってどんな人?
・<大特集>絶対に見逃せない! ルーベンス作品BEST20
・<展覧会紹介>ここを見よ! 「ルーベンス展―バロックの誕生」
・<美術館紹介>国立西洋美術館 見どころガイド
・ルーベンスと『フランダースの犬』の物語
・ルーベンスの故郷 ベルギー・アントウェルペンを歩く



まずはじめは「超入門 ルーベンスってどんな人?」で、「バロックの巨匠」、「誰もが魅了される超イケメン」、「王の画家にして画家の王」、「家族愛に溢れた教養人」など6つのキーワードを元に、作品の図版を踏まえながら、ルーベンスを画業を読み解いていました。



それぞれ漫画が掲載されているのも特徴で、親しみやすく接することが出来ますが、テキストは美術ジャーナリストの藤原えりみさんが担当されているので、専門的な見地を十分に踏まえた内容になっていました。



そして「ルーベンス 名作ギャラリー」では、ルーベンスの年譜とともに、代表的な作品を図版で紹介し、肖像画から風景画、祭壇画までを幅広く描いた、ルーベンスの名画を一覧することも可能でした。



続く「絶対に見逃せない!ルーベンス作品BEST20」では、特に見逃せない20点の作品をピックアップしていて、単に作品を羅列するだけでなく、「イタリア」、「聖書」、「神話」、「家族」のテーマ別に掲載していました。作品の背景やモチーフについても細かく触れていて、1点1点への理解を深めることが出来ました。また20点は全て「ルーベンス展」の出展作でもあるので、展覧会の予習をしたり、振り返ったりするのに重宝するかもしれません。



さらに「ルーベンス展」の4つの特徴や、会場となる国立西洋美術館の見どころガイドがあり、ここでも「ルーベンス展」にも準拠するように構成されていました。



ルーベンスの画業を追いかけつつ、作品の多面的な魅力に迫り、なおかつ「ルーベンス展」の見どころも紹介する「ルーベンスぴあ」。実のところ現在、ルーベンスに関する一般向けの本は必ずしも多くありません。私もまだ読み進めている段階ですが、内容は想像以上に充実していました。



「ルーベンス展 バロックの誕生」@国立西洋美術館
会期:2018年10月16日(火)〜2019年1月20日(日)
https://www.tbs.co.jp/rubens2018/

巻頭の「ルーベンスLOVE」に、私こと「はろるど」の選んだ、ルーベンスの魅力や一押し作品についてのコメントを載せていただきました。

ほかにもお馴染みの「青い日記帳」のたけさん、そして美術ジャーナリストの藤原えりみさんや、作家の平野啓一郎さんなどもコメントを寄せておられます。私のコメントの内容はともかくも、皆さん、大変に示唆に富むコメントばかりです。是非、ご覧下さい。



帯の裏には「ルーベンス展」の入場割引券(100円引)もついています。「ルーベンスぴあ」は、ルーベンス展会場のショップでも販売されていますが、先に本誌を手にして、割引券を切り取って、展覧会に行くのも良さそうです。


「ルーベンスぴあ」はぴあより10月11日に発売されました。

「ルーベンスぴあ」 (ぴあMOOK)
出版社:ぴあ
ムック:98ページ
発売日:2018/10/11
価格:1404円(税込)
内容:2018年秋、史上最大級の「ルーベンス展」がやってくる! 「ルーベンス展―バロックの誕生」開催記念MOOK『ルーベンスぴあ』は、バロック美術の大巨匠・ルーベンスの魅力と展覧会の見どころをわかりやすく解説したガイドブックです。
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