突然ですが、『故宮日暦』を存知でしょうか?
こんなの。
1933年に生まれたこちら、今では85年の歴史をもつのだとか。
一見したところ普通の本に見えますが、実はこれ。
その名の通り。
カレンダーなんです!
見開きからして素敵。
お友達の家でこれを目にした時の感動たるやっ!!!
しかも、そのお友達。 わざわざ故宮北門にある本屋さんでこのカレンダーを買ってきてくださったのでした。
・・・かんどう(*´Д`)
カレンダーということで。
まずは、元旦。
左側に写真がありますね~。
すべて、故宮博物館所蔵のものばかり。
2017年は酉年なので、鳥に関するものがずらり。
先ほどは絵画、こちらは硯箱。
こちらは・・・家具!
今でもお休みなどは旧暦が基準となる中国。
なので、カレンダーも。
旧暦、新暦両方記載されています。
このページは春節。
一方で二十四節気も記載されていて、こちらは立春。
雨水。
鶏と牡丹の柄が美しいお皿。
おっ!?
こちらの写真。 下の説明には“日本明治”とあります。 日本で作られたものらしいとのこと。
鳥が装飾された皇后の冠。
あっ! お洋服。
清の時代 あったかくつした。
つま先が鳳凰!のくつ。
象牙の飾りつけという何ともゴージャスなランプ。
翡翠でできた花瓶。
よ~く見ると、鶴や鳳凰の彫刻が。
・・・と、毎日の新しいページにワクワクがいっぱい!の故宮カレンダーなのであります。
ちなみに今日のページは???
なんとも愛らしい、象牙の魚鷹。 かぎタバコ入れとあります。
この故宮カレンダーをはじめ、お料理好きに、動植物好きに・・・と様々なカレンダーが人気なのだとか。
来年のカレンダー。 迷いそう・・・。
(ちなみに故宮カレンダーは66元です)
かつては、代々の王朝の皇帝たちが所蔵していた・・・
その価値たるや、今ではいくらするのかわからない美術品の数々が並んでるという・・・?!(ちがってたらスイマセン)
そういえば、かつての皇帝たちの宝物の半分以上は、
国民党の幹部たちが台湾へ逃げる時、持ってっちゃったらしいです(笑)
で、台湾の美術館に展示されてるのは、そのごく一部で・・・
大半は、国民党の幹部の皆さんが、ちゃっかり、ポッケに入れちゃいましたとさ(笑)
だから、未だに人目に触れぬまま、どこかの秘密の倉庫に眠る美術品の数は・・・
どんだけあるんだか、見当もつかないらしい、と聞いたことが(笑)
このカレンダーに出てる美術品は、持ち去られず中国本土に残された物の一部ってことですね~。
表紙の書名が「故宮日歴」の繁体字になっていますが、本来なら「故宮日暦」とすべきなのではないでしょうか。
アホな共産党が簡体字を導入した際に、「歴」と「暦」をゴッチャにしてしまったのかな。それでも堂々と「故宮日歴」で通すあたり、歴史改ざんなんて気にしないアル、ですね。
北京、台湾両方を見たのですが、本当に素晴らしい美術品ばかりですよね。
それらを手元の本で毎日眺められる・・・というのは楽しいです(#^.^#)
人目にふれず保管されている品々・・・。興味深いですね~。どんなのなんだろ???
表紙の漢字、私も気になりました。
ブログで紹介する際、文中でどちらの漢字を使おうかと悩んだので調べたのですが、やはり論争があるようですね。
『歴』の字はそれこそ歴史が古く『暦』の意味も持ち合わせており、のちに二つの漢字に分かれたと考える方々は、この表紙の記載で問題ない・・・と。
一方でやはり書き間違いだろう!という方々もいらっしゃって、やはり気になる部分は同じなんだな~って思いました。
歴史を感じますわ〜。
一家に一冊!
私も初めて見たときは本当にその美しさに感動しました!
これがカレンダーだなんて・・・!
手元に置いてある今、毎日日めくりで美しい美術品を見る楽しみができました。
来年はどうしようかな~。故宮カレンダーにするか、あるいは植物&アニマル系にするか・・・。
カレンダーって選ぶ楽しみもありますね。