以前、中国料理の教室に行った時の事。
そこで使った中華包丁がとても使いやすく、ひとつ我が家に・・・と出かけたのがこちら。
『王麻子』
前門大柵欄
北京人の友人から「前門界隈は“老舗”と名の付く店のニセモンが多いから注意した方が良いよ~」と聞いていたので、ここほんまに大丈夫やろか??とドキドキ店内へ。
・・・・・いやいや、ほんまに、ここ。
大丈夫やろか・・・?
ボロボロやん。
そもそも店として成り立ってんのか?
という次元の不安を抱きつつ、階段を下りると。
暗い階段の奥に、何やら刃物類が・・・。
うわぁぁぁ~・・・・。
・・・・・ココ、事務所デスカ?
お店というよりは事務所感が漂う空間。
ここは本当に老舗“王麻子”店舗なのか? あるいは、やはりバッタもん売りの店やったのか?
が、よく見ると店内には堂々と“王麻子”の看板。
その反対側の壁には。
“張小泉”の文字。
北の王麻子、南の張小泉。
中国を代表する刃物の老舗なのであります。
よし!
ここはもう、この店舗が本当の老舗と信じてじっくりお品を拝見するとしよう!
・・・と店内を見て回るも。
・・・???
ナンデスカ? コレ?
何に使うん? いつ使うん? っていうか、そもそも何コレ、わけわからん。
ますますこの店がホンモノなのかバッタモンなのか・・・私の中で混乱が続く。
が、ここまで来たらもう、買いましょ! 包丁!
ま~~~~~ったく商売っけのないおばちゃん店員。
ですが、こちらからリクエストするとあれこれ色んな包丁を出してくれるので、手に取って感触を試すこともできました。
で、色々悩んだ結果購入したのが、こちら!
98元(1600円くらい)の包丁。
もっとお高いのもあったし、それは確かに持った感じも手になじむ良い感じだったのですが、やっぱり「ここ、ニセモンやったら・・・」という不安を払しょくできなかったので、この包丁に落ち着きました。
さて、ここからが大事なお話。
安全面からか購入した包丁をそのまま持ち帰ることはできません。
空港ばりのセキュリティチェックを行う北京の地下鉄では当然持ち帰りは無理だと思っていたのですが、車だろうが自転車だろうがどの交通機関で移動しようが、お店で購入した包丁はすべて。
“郵送”
だそうです。
(さらに、身分証明のためパスポートも必要)
というわけで、その場で郵送用の伝票に自宅の住所を書き込み(郵送料はお店負担)、あとは待つだけ!
翌日、無事に手元に届きました~!!!
さっそく取り出してスイカやらキュウリやら切ってみたのですが・・・。
その切れ味、めっちゃ感動!!!!!
包丁の重みですぱ~っと切れます。気持ち良いっ!!!
ただやっぱり重いので、張り切って使いすぎると腕がだるくなるのでした。
頼むから、勢い余って自分の指をすぱ~っと・・・
なんてことにだけは、ならないでくださいまし・・・(汗)
はいっ!!!
私もその点はものすご~~~く注意しています。
切れ味いい上に重さもあるから、持つだけですっごく緊張。
初心者のようにゆっくりゆっくり切ってます(笑)