北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

長崎旅その10 不思議な余韻 『軍艦島クルーズ』

2018-03-28 22:04:25 | 2018.02一時帰国 長崎旅行

前回の続き。

いよいよ軍艦島に上陸です。

 

 

上陸と言っても参観できる場所は限られていて。

 

 

 

ネットからお借りしたMAP。 3つの見学広場でそれぞれガイドさんからの説明を聞き、その後30分ほどの自由行動。

 

 

 

ガイドさんのお話が本当にわかりやすく、軍艦島の生活が生き生きと目に浮かぶようです。

そのガイドさん曰く、こんなに穏やかな天候は珍しいとのこと。

以下、青空の下の軍艦島の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クルーズで来るお客さんは、今回利用した船の場合1回でMAX200人。

中には、以前軍艦島に住んでいたという方も参加されるそうです。

 

そして、その方々は・・・。

 

 

 

 

 

写真も撮らずただただ、今目の前にある軍艦島を眺めておられることが多いのだとか。

 

 

 

 

 

 

 自分たちが住んでいたあの頃とのあまりの変わりように、おそらくカメラを構えることすら複雑な思いなのではないか・・・とガイドさんはおっしゃっていました。

 

 

ガイドさんのお話を聞いて驚いたのですが、軍艦島は当時最先端の生活水準だったとのこと。

 

 

 

 

 

鉄筋コンクリートの学校。

 

 

 

 

映画館などの娯楽施設。屋上には緑化設備。

 

 

 

 

 

 

 

 

炭鉱で栄えたこの島の人口密度は当時世界一だったとか・・・。

 

 

 

 

 

 

繁栄を極めた軍艦島。

ですが、閉山と共に無人島となり、今に至るのでした。

 

 

 

この軍艦島を保護する技術は今のところないらしく、ただ風雨にさらされ少しずつ形を変えていく軍艦島を見守るしかないそうです。

この一瞬一瞬の光景は、今しか見られない、そして永遠に失われてしまう軍艦島の姿なのです。

 

 

 

 

この空間にいること自体が不思議で実感がわかず、ただただカメラのシャッターを切り、軍艦島の姿を目に焼き付けました。

 

そして、あっという間に30分程度の参観時間は過ぎ、いよいよ島を離れる時。

 

 

 

 

 

船の上から少しずつ小さくなっていく軍艦島を見て、これまで世界のどの国を旅した時にも感じたことがない不思議な気持ちに襲われました。

 

 

例えとしてふさわしいかわからないけれど、映画『千と千尋の神隠し』のラスト、千尋が車に乗ってトンネルを抜ける時の空気感。

なんだかそんなふわふわと不思議な、現実に体験しているのだけど非現実的な、なんと表現してよいかわからない気持ちで、軍艦島が小さく小さく点になるまでずっと見ていました。

 

 

 

 

 

帰りの船はひたすら長崎港へ向かいます。

 

あんなに快晴で日差しが強かったけど、夕方の船は寒いっ!!!!!

 

 

 

 

不思議な余韻が残る『軍艦島クルーズ』。

本当に訪れて良かった・・・。 素晴らしい場所でした。

 

 

続きはまた今度。