本番は結婚式だと思ってほしい

すべての生徒さんへ

演奏会の本番は自分の結婚式だと思ってほしい。と前からいろいろな人に言ってます。
その結婚式に、花嫁のあなたが、お客様を待たせて駆け込んできていいでしょうか？

どうしようもない理由が発生して、まわりの披露宴参加者も、恩師も、上司も「それじゃぁしかたないか」といってもらえるような理由が生じたときは、誰もが理解できます。しかたないことです。昨日、マンデラ大統領がワールドカップに出席できなかったのはまさしくそういう理由ですよね。（バスに乗り遅れたらタクシーに乗ってください。衣装を忘れたら家族に持ってきてもらってください。足を折ったら車いすに乗って、ヘルパーさんを一人連れてきてください。それらは決して一大事ではありません。当日は１１時に来てくださいと言われたら１１時に全員がその場にいなければなりません。）

でも、今「当日来れるかどうかわかりません。」という人はきっと結婚したくない人です。本当に結婚式を大切に考えている人は、「なんとかします。」と言って、今から周りの理解や、準備を整えていることでしょう。

それでも、何か起こってしまうのです。今まで多くの結婚式で仕事をしてきた私は、花婿が倒れたり、キスを忘れた神父がいたり、と、いろいろ見てきました。
本当の演奏会でも、主役が痙攣おこして倒れ、ずっと代役が舞台袖にスタンバイしたり、時間が大幅に狂ったり、そうそう私が舞台の上で筋断裂をしてしまい一歩も歩けなくなったこともありました。

目標とするべきことは、ひとつです。お式を成功させ、お客様に喜んでもらえることです。それが自分たちの幸せなんです。なのに…

花嫁の予定がわからないのに、「この日しか開いていないから」と会場を押さえようとする花婿もいるようです。

焦る気持ちはわかるけど、結婚式をあげることが大切なのではなく、式を挙げるといった人が、そこに、ふさわしい状態でいることが大切なんだということを、ちゃんと理解してください。また、ふさわしい状態でそこに来れるように、最大の努力をすることが必要なんだということも理解してください。

そして、花嫁がマリッジブルーになったら、支えるのは花婿の役目です。全員がちゃんとその場に立てるように考えませんか？


今日は、大きな声で怒鳴ってしまってすみませんでした。
でも、本当に大切なことです。