今日も、チャリティのあわせでした。
今回は、前半をワーグナーで、声はロマン派妖艶に?(いやムリムリ・・・)という感じで、その後、後半にモーツァルトの「魔笛」からパミーナ姫を歌うので、その調整がとっても難しいですが、久しぶりにバリトンの男声とのデュエット。めっちゃ楽しみにしていました。
で、とっても素直でさわやかな声で、一緒に歌っていてとても歌いやすい人でよかったです。2回さらっとやって終わりました。当日が楽しみです。
コンサートではなかなか曲の内容の解説まではできないので、少し書いておきますね。
先に後半の「魔笛」から。
魔笛のあらすじは、「はにゅうす」をご覧になっている方なら、ググってもらえればわかると思いますので省略しますが、
中に2つのカップルが登場します。
ひとつめは、タミーノとパミーナ。
タミーノ王子は、パミーナの母「夜の女王」に頼まれて娘であるパミーナを、へんな宗教団体みたいになっているところから取り戻しに行くのですが、実はそこがまともなほうなんではないか?と思い、そこの修行を行い、最終的にはパミーナと結ばれて、その団体の次の世代を担う人たちみたいになります。オペラはそこで終わるんですけど、どこかで読んだのですが、本当は最後まで変な団体だったはずが、途中で同じような話の作品が、別の人から世に出たので、急に話を変えたという・・・なので、この作品わかりにくいんですよね。
そして、タミーノ王子は、台本に「日本人」と指定があったりします。なので、東洋チックな衣裳だったりします。ただ、残念ですが、王子は今回出ません。
今回出演する役がらは、もうひとつのカップル。
パパゲーノとパパゲーナです。
二人が「パパパ」たくさん子どもを作って幸せになろう~みたいな歌は、みなさんも一度は聞かれたことがあると思います。
単純に楽しい。
タミーノ王子とパミーナ姫みたいに、理屈も、宗教も、おきても、習いも、愛の確認も、なんにもなく、ただ「好き~」って感じのカップル。でも、そこになぜか、人間本来の愛する気持ちの素直な表現があって、いいですね。
私が歌うのは、前出のパミーナです。お姫様。一人娘。かわいがられた。ドイツオペラの3大女性(あとの二人は確か、ウェーバーの「魔弾の射手」のアガーテと、ワーグナーの「タンホイザー」のエリザベートだったと思います。)です。
パパゲーノとのデュエットは、「彼女ができない」と嘆いているパパゲーノに、パミーナが「きっといい人が現れるわ。」となぐさめ、二人で「男と女というものほど、高貴で尊いものはない。それは神様の行いに近づくがごとく。」と歌います。
よく、オペラ入門として子どもを連れて「魔笛」というのが、ウィーンでもあるんですが、この作品、本当に演出によって全く違う作品になります。
子ども向きに楽しく作ることもできるし、宗教を絡めて、二つの違う象徴や事象(ザラストロと夜の女王、それを象徴する太陽と月(夜)など)に焦点を当てると、もう私なんか、難しくて見ていられなかったりします。
同じ曲、同じ音楽なのに、こうも違うのか~となります。
今回は、チャリティのメンバーで歌えるものだけ、集めた、一応順番に並べましたが、あらすじ無視の、後半の舞台になっていますが、ぜひ単純に音楽を楽しんでいただければと思います。
もちろん、あの有名な「夜の女王」のアリアもありますよ!
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