ある生徒さん。
何度も前奏を弾いているのに入れない。
鼻歌で前奏歌ってみて~と言ったら歌える。
何度かやったあと、ポロっと言った。
「先生、このへんでわからなくなるんです。」
生徒さんが指さしたこのへんって、もう歌始まってるところやん!
そら入られへんわ・・・(>_<)
さて、歌う時に身体が堅く、口やアゴも堅い人がたまにいます。
最初は「緊張かな?」と思います。
緊張が原因だった人は、何カ月かでやわらかくなっていきます。
なかなか堅さがゆるくなっていかない人は、もしかすると、もしかしなくても、生き方だったりします。
「笑顔で歌わねばならない」「口は開けねばならない」
もちろんです。そう言う時もあります。
でも、チカラずくで開けても意味ないですよね。
今までの合唱団員さんや、第九のみなさん、個人の生徒さんの中にも、多くの人が、顔周りの筋肉が堅い方がおられました。
そういえば、今年「あの男性、うたわなければ男前なのに・・・」という方も見ました。
テクニックで、舌根のチカラを抜いたり、口のチカラを抜いたりはできますが、それだけではたどり着けないなぁというところがあります。
実は、そう言う人、めっちゃ真面目なんです。
で、「~ねばならない。」「~あるべき」が多い。
で、他人に対していい人です。(本人が望む、望まないにかかわらず)
歌は(歌だけに限らず、音楽も、美術も、料理も、旅行の仕方に、趣味に、仕事に・・だいたいなんでも。もしかしたら洗濯の干し方にまで)完全に、性格や、その時の生き方の状態が出ます。
私もいつもそういう壁にぶつかっていますけど、(ぼちぼち飛べそうな気もしますが)歌と合わせて改善したいなぁと思っています。
時として、歌を教えると同時に、カウンセリングルームになってみたり、内科になってみたり、外科になってみたり、整骨院になってみたりする歌のレッスンです。
音楽を直して性格みつめますか?それとも、性格直して音楽作りますか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます