老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『裸の女を持つ男』byクロムモリブデン

2011-04-28 00:04:27 | 演劇


いったい何人のヒトがチラシの写真にダマされてここにツドったことか。まわりを見ると場違いなオッサンとかがチラホラ。ワタシもその中の一人に見えただろう。まあただワタシの場合は外地でシゴトしててタマに帰ったニッポンではなるべくたくさん芝居を観たくてタマタマこの日の夜によく行く三軒茶屋でやってたのがコノ芝居で若干気を引くチラシも参考にはなったが劇団のおもしろさにも魅かれたわけで、、、、みたいにつらつら書いても言い訳にしか聞こえない。
作者の青木秀樹サンが書いていたが、この芝居には演劇に特有なココロに突き刺さる何かとか、そういうのはまったくありません、ってなことで、そういうのはワタシの好むところ。ジンセイってスバらしい、、みたいなのが一番困る。

話は山梨県境のモーテルで。有名な漫画家が若い女にキモチがおびえるクスリ、OBLを飲ませ過ぎて死なせてしまう。どっかで聞いた話だなあ。。救急車を呼べば助かったかもしれないが大ゴトになるのを避けるためにオトコは編集者のオンナを呼んで相談してアヤシイ男に処理を頼む。そのアヤシイ男はまた別のアヤシイ男に頼み、またその別のアヤシイ男はそのまた別のアヤシイ男に頼む。
そうこうしているうちにのりピーがこの山梨県境のモーテルに逃げて来て、そのモーテルには鎖につながれた芸ノー界から追放されたヘンな女がカラダを売って生きていて、、キャンディーズも出ていたドリフターズのコントのようなはなし。きっとその鎖のオンナは誰かをイメージしているのだが誰なのかわからなかった。芸ノー界のウラ話にカランだ話の展開が世の中のナニかを批判しているようにも見えるが、ワタシはそもそもソウいうウラ話的なものを全然知らないので、結局コレは何だったんだろう的に終わった。
つまらないというのでは決してないのだが、こんなことわざわざやらなくてもいいんじゃねー??みたいな疑問。もちろん何をやるのも自由でソレを見に行くのもジブンで決めたコトだから文句を言う筋合いではない。ただもう、細かな部分は記憶から消えてしまった。

今思い返すとやっぱり何かを批判していたんだろうと思う。その批判のしかたがザンシン過ぎて、そしてあまりに切実なモノだったからその場では受け取れなかっただけかもしれない。

2011.4.22 シアタートラムにて

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