老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

ジョギング その3

2011-05-29 19:33:39 | ランニング


先週後半は夜のおザシキがあって、連ちゃんで隠微な光の下で食べたり飲んだりしたので、水、木、金と走るのはお休み。きのう久しぶりに走ったら腰が痛くて、カラダが重くて、目がカスむし、足がからまりそうになるし、、ソレでも初めて湖2週目にトライして、家からの往復を入れて3.7キロを30分で走った。もちろん途中歩いた。平均すると10分で1.233キロ。前回より233m延びた。ま、そんなに厳密に測ってるワケじゃないけど。

で、きょうも早起きして決意の連闘。ウォーミングアップ、って言うんでしょうか、事前に屈伸運動とか、初めてしてみた。そのカイあってきのうより3分短縮。10分平均1.370キロ。目標まであと130m。目標が低すぎたのかもしれない。
あしたからの週はイチ番ストレスがたまる会議がコッチであるので、ソレを発散させるためにも毎日走るか、ソレとも夜の酒におぼれて1週間をヅツウと共に過ごすか。。なるようにしかならない。走るとしたら3周目に挑戦なのだ。

ところでワタシが一番恐れているのは、走っていて足がからまってツンのめって転ぶことで、大ぜいのベトナム人のジジ・ババの前でソレだけはできないと思っている。ただでさえ地震のコトで大いなる憐みがニッポン人全体に向けられているのに、道で転がってちゃ、もう、憐れさを通り越してブザマとしか言いようがない。でもま、向こうはそんなこと全然、見向きもしないだろうけど。
あと、きょうは犬と一緒に走っているオヤヂがいて、犬を放し飼いにしているもんだから、デブオヤヂの後ろを犬がピョンピョン跳ねながら付いていくので、傍で見ている分には微笑ましい光景にしか見えないが、コッチが追い抜く時に、一瞬、犬が追っかけてきて、噛まれたら狂犬病じゃねーか、、とか思いながらケッコウ真剣に逃げた。犬と一緒にジョギングするのはぜひともやめてほしい。

写真は本文とニクタイ関係はありまセン。ハノイ中で咲いている紫の花。

ジョギング その2

2011-05-24 22:31:36 | ランニング


毎日走っているわけではない。日曜は朝起きたらカラダがだるくて、きのうは雨だった。で、けさは5時に目覚ましが鳴って5時半に起きあがって6時に家を出て、走り出したらこりゃこの前より調子悪いなー、とか思いながら、ほぼ6:4で走っている時間のほうが長かった。湖を1周して、もう1周できるとは思ったが無理をせず家に帰った。
約25分で家からの往復を入れて2.5キロ、ということは1分100m。当面の目標は30分で湖3周=4.5キロ。1分150m。歩くのの2倍だ。マラソンランナーが30分で10キロで、ムラカミさんが30分で5キロだからワレながらいきなりな目標。きょうはこの前の土曜よりヒトが多かった。コッチもフラフラなので、走っていてぶつかりそうでコワい。
家に帰って洗濯機を回してシャワーして、7時に朝ご飯を食べにまた家を出た。ビジンオカミのいる道端でフォー。そのあとカフェでアイスコーヒーを飲んで洗濯機が止まりそうな時間に家に帰って、干して、若干寝転がって、8時。夜遊びを3時間するよりコッチのほうがよっぽどいい。ま、もともと夜遊びなんてほとんどしてなかったけど。

走るのは継続しなければ意味がない。ムラカミさんはまじめに走ると1日10キロ、週に1日は休みで1カ月に250キロ。真剣に走るとそれが1カ月に300キロになる。つまり休みなし。ワタシ的にはとりあえず週4日くらい走れればいいから、1カ月に80キロが、コレもまた当面の目標だ。

というわけで写真はシオれて道に落ちたFlamboyantの花。深読みしたところで本文とは特に関係ありまセン。

ジョギング・デビュー

2011-05-21 21:47:23 | ランニング


何ごとにも影響されやすいワタシはムラカミ・ハルキ氏の“走ることについて語るときに僕の語ること”を読んで、この先、創造の泉が枯れて精神が腐敗していくのを少しでも先延ばしにするために、ボクも走ってみよーかなー、みたいな気になって、前回ニッポンに帰った時に靴とソレ用の服を買ってきて、とりあえずは休みの日の朝にイッてみるか、と思いながら1カ月が経っていた。で、きょう、ついに走った、というか、歩いた。
家の近くの小さな湖のまわりが1周1キロで、家からそこまでが片道700m。2,3周するつもりが、家を出て100m走ったところで息が苦しくなって足が重くなって風景がカスんできた。なんせそんなに走ったのは30年ぶりくらい。ただ速足で歩いてはいたからナンとかなると思っていたのだが。。

朝の6時過ぎに早くも路上でメシを喰うベトナム人の好奇の視線を浴びながら、ソレで引き返すわけにもいかず、しばらく歩いてまた100m走る、みたいな感じでとりあえず湖には着いた。ソコにはおもにジジ・ババを中心にケッコウな数のベトナム人がいた。カレ等はラジヲのへんてこな音楽に合わせて集団体操のようなことをやったり、ひたすら歩いたりしている。ベトナム人も最近は肥満で運動不足を気にしているのだ。ただ走っているのは極めてマレで、若いニーちゃんとか欧米系のガイジンとかがポツポツいるくらい。
とりあえずは湖周回コースに入ってしまったので1周はしないと帰れないので、途中で倒れたら、コレは消極的なジサツだな、とか思いながら、アオザイが似合いそうなおジョーが約1名、同じように走ったり歩いたりしているのをみつけて、ウサギの人形を追うドッグレースの犬のようにひたすらあとを追った。でもってだんだん距離を伸ばして200mくらいは止まらずに走れるようになった。初日にしてはまずまずのデキだ。ムラカミさん的に言えば、“少なくとも最後まで倒れなかった”。

ニンゲンはなぜ走るのか。ソレは栄養が過剰で運動が不足しているから、ムリにでもソノ過剰な部分を消費していかないといつか病気になる。ただソレだけじゃなくて、つまりは健康のためだけじゃなくて、ジブンをイヂメる、とか、仮想の困難を設定してそれを乗り越える快感を味わいたがっている、みたいな。何かそういうところに仮の居場所を作らないと、現実のセカイはあまりに理不尽で耐え難くて向き合う気にもならない場面が多すぎるのだ。特に閉塞したニッポンのカイシャ社会なんかではまともなニンゲンほどオカシクなる。
ま、そんなことで、いつか、湖5周くらいできるように、きょうの100mは偉大な一歩だったとジコ満足しておこう。。
(写真は本文とほとんど関係ありません。)

VNSO Concert/Mozart Cycle

2011-05-16 21:29:15 | アート


夜中にキモチ悪くなってナマ肉がアタったかと思ったが、寝る前にワインを浴びるほど飲んだからだすぐに気が付いた。そして明け方にベッドから落ちた。開けっ放しにしておいたクロゼットの扉に腰をぶっつけ、膝を床に強打した。イテテテ。3日前に同じアパートの中で部屋を移ってまだ慣れていない。あるいは13日の金曜日に引っ越しを強行したタタリか。ベトナム人はそういう縁起みたいなコトにかなりこだわる。シゴトで契約書にサインするのもいい日でないとしてくれないので、1週間くらい平気で待たされる。引っ越しの日を決めて連絡した時は家主にマジにエェーみたいな顔されたんだけど、その日しか引っ越し屋があいてないって言うから仕方ない。ま、いいや。

さてと、、おとといの夜は久しぶりにオペラハウスのコンサートに行った。今回はビオラのイマイ・ノブコさんがSpecial Guestでモーツァルトを3つ。モーツァルトってどれも同じに聞こえる、っていうか、ワタシはその程度のクラシックの聞き手だというコトを先に書いておこう。
イマイさんが弾いたのはバイオリンとビオラのための協奏曲、っていうんでしょうか、ケッヒェル364番デス。バイオリンはVNSOのダブルConcertmistressのひとり、グレートLanちゃん。グレートなのは音楽もだが、その体型がべトナム人離れしているという点で。きのうは劇場の緞帳のようなキラキラドレスを着て、最後までシッカリ弾けまシタ。ちなみにワタシの好きなAnhちゃんは黒の背中パックリドレス。ヨカったデス。
〆は交響曲39番。終わってから気付いたのだがイマイさんもオーケストラの中に入って弾いていた。だからっていうワケではないが後半は大盛り上がりで、この楽団の特徴なのだがそれぞれが勝手に盛り上がって、それがなんとかぎりぎりバラバラにならずに突っ走っていく感じで、中には笑いながら弾いてるのもいた。ま、苦しみながらやるより楽しんでやるほうがいいに決まっている。

ってなわけで次はいよいよ6月24、25日に五島さんちのRyuちんが来る。Ryuちん、ハーバードかどっかで物理学を勉強していて、バイオリンも、いまやMidoriさんの弟といちいち言われなくなった。天才っているところにはいるもんだ。パガニーニを弾いてくれる予定。
ちなみにワタシは一度だけシゴトで行ったニューヨークで、文房具屋で買い物してたらMidoriさんとすれちがったコトがある。すぐにわかった。オーラが白糸の滝のように出ていたから。

2011.5.14 @Hanoi Opera House

サイゴンの散歩

2011-05-11 22:42:34 | ベトナム



サイゴンでもハノイでも日曜の朝とかに町なかを歩いているヒトはほとんどいない。バイクも極端に少なくなるので散歩にはいいのだが落ち葉の写真なんかとっていると怪しいニンゲンとしか思われない。学校、というか、塾、予備校の類だと思われるような建物のまわりには子どもと、ソレを送ってきた親のバイクとか車とかが歩道を占有して歩けないが、それ以外は問題ない。
サイゴンとハノイを比べると一目瞭然で歩きやすさはサイゴンのほうが上。サイゴンでは歩道の敷石がマダラじゃなく普通に敷かれているし、歩道にいきなり排水溝のでかい穴があいていることもないし、歩道に直角に駐車しているベンツとかもいない。ただ路上系ソバ屋はほとんど絶滅状態なのでそういうモノを食べる楽しみは期待できない。
あと、バイクオヤジの勧誘はサイゴンのほうがしつこい。最初は戦争博物館あたりへ誘うのだが相手の顔色を見ながらオンナオンナオンナの連呼に変わっていく。朝っぱらから。キャバ蔵、カラ桶、、床やサン、、、実に興味深い。そういうのについていくと翌日サイゴン川に浮かんだりする。あるいは身ぐるみはがされて中華街の路地裏で朦朧としているところを発見、みたいなことに。もちろん言われた通りにカネを払えばそういうことにはならない。

いまベトナムでは北も南もどぎついアカオレンジ色の花が満開状態。火炎樹、フランス語ではFlamboyant/フランボイヤン。まさに炎の赤。近くで見ると黄色とかも混じってキレイな色である。化粧でケバい女も近くで見ると意外とカアイらしかったりするのと似ている。ハデで遊んでるように見せて、ホントはまじめにコツコツやってる、みたいな、オトコが好むひとつのかたちである。話がそれた。

高級車はなぜかハノイのほうが多い。ベントレーとかポルシェとか、1日1回は見る。ベンツ、アウディ、BMWはざら。ロールズ・ロイスもたまに見る。コノ国のおカネの流れる仕組みがそういうふうになっているというコト。あんまり詳しくは書けないけど。
運転はめちゃくちゃ。横断歩道で誰かがあるいていても絶対に止まらない。っつーか、むしろどけとばかりに威嚇してくる。コノ国では人を轢いても罪にならないのかもしれない。轢かれるほうが悪いということなんだろう。
なかでもバスは赤信号になると加速して突っ込んでくる。クラクション鳴らして。横断歩道を渡る時が一番神経使う。無視するのが必ずいるから。ただそういえばサイゴンのほうが少しはマシだったような気がする。8割方、アカ信号で止まっていたし。
昭和40年頃、東京オリンピックの前後にニッポンの町なかには交通標語があふれていた。駅のプラットフォームの側面とか。「セカイに示そう交通道徳」みたいな。あのころはニッポンも今のベトナムみたいなコトだったのか。たまにニッポンに帰って、横断歩道で左折車が止まってくれたりすると、いったい何が起きたのかと一瞬呆然とすることがある。運転手には猿の惑星から来たコーネリアスみたいに見えるかもしれない。

サイゴンの空

2011-05-08 23:37:00 | ベトナム



金、土とホーチミンシティでシゴトで、この前に続いて日曜まで向こうにいた。向こうのほうが天気がいいから。と、思っていたら、今日なんかハノイのほうが気温が高い。湿度はどちらも高いがハノイは夜になっても94%で体感温度は38℃だと。ってコトは体温より高い。暑くて湿度が高いから汗が蒸発しないので熱がカラダにこもる。ってコトは、、、夜中に熱中症じゃん。。
ちなみにホーチミンの湿度は70%で体感温度は35℃。ま、どちらかというと、確かにホーチミンのほうが天気はいい。ハノイの夏は汗かきたいのにかかせてくれない、バリウム検査でゲップしたいのにさせてくれないような、、まさに地獄だ。

で、向こうでは、土曜の午後から自由時間だったのだが、アトサキ考えずに昼にビールを飲み過ぎて、土曜はそのままほぼ寝て過ごした。今朝は5時半に起きて、って、ほとんどジジイの日常みたいだが、7時にホテルの屋上のレストランに朝ご飯を食べに行ったら、コレがかなりキモチよくて、カルイザワの朝、みたいな、久々にいい一日の予感がして、そのあと町を散歩したら空がキレイだったのでアラーキーみたいにお空の写真をたくさん撮ったりして。
で、ホテルに戻って屋上のプールに行ったら背中にバラのイレズミを途中まで入れた感じの超グラマーなオバはんが後からワタシの横に来て、見るべきか、目をそらすべきか、寝返り打ちながら考えていたら1時間たって、相当陽に焼けた。今は背中と尻のつなぎ目の部分がミミズ腫れのようになっている。やれやれ。

ホーチミンの空は下から見るとキレイだが、高いところから見渡すとスモッグがすごい。スモッグ、なんてコトバ、東京じゃ最近使わなかったりして。まさに30年前のニッポンのような、高度経済成長、公害、核家族化が進みつつあるベトナム。

ハノイの選挙

2011-05-03 22:24:12 | ベトナム


ハノイは今、センキョの真っ最中。そのシステムはよくわからないが、町なかのお寺とか寄り合い所のようなところが投票所になっていて、5月25日が締め切り?なのかどうか、ソレもよくわからないが、25.5ナンたらカタラと書いてあって、壁には有権者リストのようなものが貼り出されていて、一方には顔写真入りの候補者リストが貼り出されている。センキョ運動のようなモノはないので水面下でドロドロした票の奪い合いが行われている、のかな?
たぶんこの選挙で町会ごとのジンミン委員会の委員が選ばれて、ソノ選ばれた委員が区の委員を選んで、ソノ選ばれた委員が最終的には市長を選ぶ、のだと思う。市長が誰になるかはある一部のヒト達にとっては重大事で、って、ワレワレも多少の影響はあるかもしれないのだが、キョーサン党一党政治とはいえ、いろいろコノ国にはあるので、ヒトとヒトのつながりっていうんでしょうか、よくわかんな――イ、っていうか、これ以上は書かない。

今のニッポンの、言ってる方向はほとんど同じなのに、政党ごとの対立で、子ども手当はダメだけど児童手当ならいい、みたいな不毛な論争で結局時間切れで、みたいなのと比べると、まあ、一党独裁でも間違ってなけりゃ問題ないワケで、ただ、、やっぱり、センキョが、選ばれるべくして選ばれるヒトを選ぶためのモノであればいいのだが、実際どうなんでしょ。
なんか、歯切れ悪いな。

『わが星』 ままごと

2011-05-01 01:00:33 | 演劇


ベトナムもきょうから4連休。ニッポンは何連休なんじゃィ?? で、ニッポンでジョギングシューズを買ってきたので連休初日は走ろうと思って、朝6時半に起きたが、アタマの後頭部の後ろのほうが頭痛で痛くて、今日はやめといた。それで昼前にプールに行ってときどき薄日が差す程度だったのでパラソルなしで1時間いたら、今や茹でダコ状態。ソレもそのはず、ハノイは北回帰線の南なんだから。ソノあとは散歩してカフェでビール飲んで、、初日は終り。ぜんぜん充実してないな。

はなしは元に戻って今回の芝居3連チャンの最終日は、相当前からかなり期待の高かったコレ。去年スイングバイを駒場アゴラで最終日にギリギリ滑り込みで見て、コンナのもあるんだぁ、みたいな驚きだったワケで、それでコレはその作者である柴サンの出世作、と言っていいのか、アノ岸田国士戯曲賞とったんだから出世作なんだろう、その再演。
宇宙の星の誕生と死、ソレとその宇宙の中の砂粒のひとつ程度に過ぎない地球の中のひとつの家族の中の誕生と死、それらを重ね合わせながらワレワレも、そしてコノ地球もいつか死ぬ時が必ず来ることを、、なんていうんだろ、ソレを何か訴えてるわけでもなく、幼稚園のお遊戯みたいな感じの踊りと歌、ラップとダンス、って言ったほうがいいのかもしれないが、芝居、ではなく、そういうパフォーマンスとして仕上げている。コレはハッキリ言って芝居じゃない。だからって別に悪いとか、文句言ってるわけじゃなく、古い芝居の概念を打ち壊しているのだ。ストーリーとかクライマックスとかそういうコトじゃなく、なんなんだろね、ばあさんや、みたいな。
見終わったあとの清々しさというか、ハッキリ言ってカンドーすらしたワケだが、その正体は、、音楽と照明の緻密な演出と、繰り返し繰り返しの手法みたいな、かなり技巧的なもののように思った。

このあと年末近くに「あゆみ」も再演される。ハッキリ言って楽しみ。
2011.4.24 三鷹市芸術文化センター星のホールにて、5/1まで。