老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『THE DIVER』

2009-08-31 10:45:31 | 演劇
きのう見た芝居。池袋の東京芸術劇場、略してゲイゲキに初めて行ってきた。かつて建築家のイソザキアラタが東京の5大粗大ゴミと呼んだ、東京フォーラム、東京都庁舎、東京都現代美術館、江戸東京博物館と並ぶ、スズキ都政が落していった税金ムダ使い施設の一つ。
ニンゲンは飯食って寝るだけの存在ではないので、美術館とか劇場だからムダだと言うのにはまったく同意できないが、これまでの使われ方をみていると明らかにムダなゴミのような建物だった。だって今まで一度も行かなかったってことはおもしろそうなことを全然やってなかったってことだから。なんの特徴もないただの貸しホールだったってこと。
それが今年、アノ野田秀樹サマが芸術監督になって、で、そのきっかけというのも東京がオリンピック開催地に立候補したら選考委員会から都市としての文化的な活動も重要だっていわれて、でもってそれならなにかしないと、というかあのイシハラ知事からやれって言われたからだろうが、野田サマを芸術監督にしてとりあえず何かやらせておけ、みたいなことになったのだろう。そういうことを承知の上で引き受けたんだからタイシタもんだ。

で、これはその就任記念プログラムの2発目。急な就任だったので、とりあえずジブンの過去の作品をたてつづけにやっている中では去年、ロンドン・ヴァージョンが好評だったコレのニッポン・ヴァージョンは新作と言ってもいいくらいの注目作で前評判も高かったのだが。。源氏物語がベースにあって、ソレに関する知識が全くないということもあって、本当の面白い部分というのは理解できなかった。
話はアイジン問題のもつれから相手のオトコの家に放火して二人の子どもを死なせたことで警察につかまっている大竹しのぶサマ演じるオンナが、ジブンが誰かもわからない状態になっていて野田秀樹サマ演じる医者から精神鑑定を受けている。刑事と検察官が求めているとおりの鑑定書を出すのが精神鑑定医のシゴトだというセケンのきまりの中で、源氏物語のなかに逃避するオンナにもてあそばれる医者。

源氏物語の主題?である憑依、ヒョーイがこの芝居でもテーマになっていて刑事から何度もジブンの名前を聞かれても物語の中の人物にのり移って答えない。名前を答えることだけがジブンのアイデンティティを主張することだといってるようで、そこが今の世の中の匿名社会的なところを批判しているのか、疑問をあらわしているのか、そのへんがわかりにくくて全体としてむずかしい芝居だなーという印象。
芸術監督就任のパンフレットには、なんでコレを引き受けたかという文章の中で、ネット社会に氾濫する匿名の批評というか雑文というか、そんなものが「文化」を弱めている、というようなことを書いている。匿名の、~らしいよ的な無責任発言は言われたものが一方的に負ける不公平なもので、本当はイイものが簡単にゴミのように葬り去られていく。一方でどうでもいいようなものが、いいんじゃないか、みたいな噂のようなものに乗っかっていつの間にか評価が定着してしまう。
そういう世の中に対抗するためジブンの名前でジブンが選んだイイ芝居をこの劇場から送りだしていきたいというようなことを言っている。名前にかなりこだわっているというか、ネットでかなり攻撃された苦労があるのかもしれない。

出演はほかに刑事役が渡辺いっけいサン、検察官役が北村有起哉サン。それぞれが源氏物語の中の役を兼ねている。
ゲイゲキはこの先おもしろそうなのが続々と並んでいて期待は高いが、野田サンにはあまり長くやってもらわないほうがいいような気がしないでもない。

2009.8.30 ゲイゲキ小ホール1

『斎藤幸子』

2009-08-30 19:24:03 | 演劇
台風が近づいてきて明日の飛行機が飛ぶのかどうか若干シンパイ。ま、別に向こうにアイジンを残していて早く帰りたいってわけでもないが、毎日恐る恐るメールの束を見なきゃいけないケーエー者としてはあまり長く留守にするわけにもいかずビミョーなキモチ。で、コッチでは選挙の応援とか死んだ人の霊魂に花やったりとか、見たいものを見に行ったりとかでケッコウやることがいっぱいあって更新もママならない。
コレは金曜の夜に見た、どぁーイ好きな鈴木サトシちゃんの脚本によるお芝居。何年か前にラッパ屋さんで初演されたものが、鈴木さん本人も言うように、パルコプロデュースで豪華に再演された。主演が斉藤由貴ちゃんで、コレはもう名前から言って当然としても、きたろうサンとか首ふり君役の鬼頭真也サンとか共演者も実にノリぴー、オイピー的な人たちですっごくヨカッタ。

話は月島あたりで町中のオトコからかあいいと思われていた斉藤幸子ちゃんが、ある日マヨネーズのビンの中に入れておいた毒をもった珍しいカエルが、穴が小さいと息が苦しいだろうと思って、穴を広げてっていうか、穴というより明らかに出口というくらいの穴をあけておいたら、やっぱりそこから出て行って、それでもって幸子がそのカエルにかまれて生死の境をさまよって、その結果、生きるって何?みたいなことを考えるようになって学校に行かなくなったと思ったら、その学校の音楽のセンセが家庭訪問に来て、そのセンセとイッキに燃え上がったとおもったら駆け落ちして、でもって1年で冷めてまた別の金持ちのオッサンとできて、そのオトコにおだてられて会社の社長になったかと思ったらそのオッサンが詐欺師で、月島の隣のイエの二ーちゃんをだまして1000万円ブン捕る片棒を担いでしまうことになって、それなのに最後はその詐欺師をまわりのヒト達がゆるして逃がしてやろうということになって、ああメデタシメデタシ、みたいな。

だました金を早く稼いで返せって言ってこの詐欺師を逃がすところがこの芝居のヤマで、犯罪者を捕まえて警察に引き渡すのがフツーのところを、そんなことやってたらあっという間に何十年もたって結局損するだけだという今の社会の完全にだめなところを、ムカシながらのニンゲン社会である月島という場所を背景にして浮かび上がらせている。
みんなジブンのことしか考えられないバカだから目の前の相手のことだけを考えていればいいというきたろうサンのせりふが作者が逆説的に言いたかったところで、それは結局、目の前のことといいながら国家のシステムを否定しているわけで。そういう言い方をすれば、今回の選挙の最大の争点は年金問題とか失業対策とか子育て支援とかそういう身近なことではなく、ただひとつ、ニッポンの外交がどうあるべきかということで、ジミン党のバイコク政権のもとでアメリカの属国になり果てたニッポンが、これから戦後初めて独立した国家になれるかどうかというのが一番重要な点だと言ってるような。アキラカに考えすぎかもしれないけど。

演出が普段は役者でもある河原雅彦サン、ラッパ屋の弘中麻紀サマがもんじゃを作って食べる場面とかも含めて存在感があった。
2009.8.28 ル・テアトル銀座

マリンタワー

2009-08-28 08:17:40 | 散歩
きのうの朝、成田に着いて夕方散歩。マリンタワーが改修されてきれいになっていた。
1階には芝生の庭に面したイタリア料理屋があって、ハートランドの生を2杯飲んで、そのあと家に帰る途中の焼き鳥屋でモツ煮込みとチューハイ一杯。

今日は昼は映画見て夜は芝居。短い夏休みだ。

スティグマ化

2009-08-26 17:54:04 | 風景
スティグマというのは烙印を押される、みたいな意味。今の新型インフルエンザが最初の頃、感染者に石がぶつけられたり、学校の校長がテレビの前でおわび会見したりして、インフルエンザ自体はどこにでもある病気なのに、なにかソレに感染することが悪いことで、悪者の烙印を押されるような状態になっていった、こういうことを新型インフルエンザがスティグマ化された、というふうに言う。

そうなってしまったことで、その感染拡大、というか感染拡大は戒厳令でもださない限り防ぎようがないので感染による被害の最小化、つまりどういうヒトがハイリスクで集中的にケアすべきかということをあらかじめ正しく見極めるのに必要な基礎的なデータの分析ができなくなっているというようなことがこの人の文章の中にある。
また精神病とかその他いろんな病気がスティグマ化されてきた、医療化とスティグマ化の関係についてはこの人の文章に書いてある。医療化というのはたとえば昔は精神病患者が家族の中に出たりすると外に出さずに家の中に閉じこめていたが、それはよくないから病院で治療しましょうよ、みたいなことになって精神病が表に出てくるようになることを指す。で、医療化は同時にスティグマ化を誘発して本人も家族もセケンから冷たくあしらわれるようになる。

そのあとの医療化と政治化についてはよく理解できないのだが、今、なにもできないままで終わろうとしているあの厚生労働ダイジンが、カレこそが深夜に緊急記者会見をしたり、飛行機の中に白衣来たのが乗り込んできて検査するみたいなパフォーマンスをやらせて、新型インフルエンザをスティグマ化した張本人であるのに、その張本人が政権交代したらインフルエンザで死者が増えるみたいな演説をしているような状況がまさにそういうことかな、と。

進んでスティグマ化されたいワタシ的にはどうせなら新型インフルエンザは早いうちにかかったほうがイイと思いマス。かからないですめばソレに越したことはないが、アメリカでは全人口の30~50%が感染するという予測があるから、ニッポンでも野球の平凡な打者がヒットを打つ確率くらいの割合でかかる病気なわけで、今のうちにかかっておけば免疫ができて冬を乗り切れる。ウィルスがどう変化していくのか全然知識がないのでわからないが、少なくとも今はそれほど悪性ではないというのもあるし。

ハンコ

2009-08-24 22:23:39 | ベトナム
きのう注文したハンコができあがった。2個で120,000ドン、700円。安くはない。ハンコ職人通りのその名もHang Quat通りに並んだいくつかの店からよさそうなところを選んだら、あとでガイドブックを見たら一番有名な店だった。
前払いで名刺の裏に受け取りのサインをして、今日決められた時間に行ったらちゃんとできていて、その場で一回金槌でたたいて試し押しをして渡してくれた。

彫ったのはワタシのペンネーム、というか雅号というか、、それでも名前をさらすのはなんとなくためらわざるを得ないが、もう一つの人格が歩きだしたようなキブン。

Bao Khanh 通り -2

2009-08-23 16:54:03 | カーブ
先週の土曜日からかき始めて早くも4枚目。ワレながらスゴイスピード。先が短いことを予感しているのか。毎回、かき始める時は苦痛を感じる。なんでこんなことをやってるんだと思いながらオツトメみたいな気持。エンピツの下書きができあがる頃にだいたい完成状態が目に浮かんで、あとはイッキ。けっこうノリノリ。
少なくともかいている間は毎日ワタシを悩ますボケおやぢのことは忘れることができる。世の中に早く死んでほしいと思うニンゲンが何人かいるがそういうのに限ってなかなか死なないのは世のツネである。

で、コレはこの前かいたBao Khanh通りの奥のほうに進んでいったところにあるくねくね状態の一角。曲がったふくらみのところにちょっとしたスペースができて、小さな広場のようになっている。そこに実際はテーブルがあったり人がコーヒーを飲んでいたりするのだが絵では消している。ヒトのいない道だけをかくのがワタシの目的だから。
コノBao Khanh通りはカフェとレストランのイイのが集まっていて、夜になると屋上のテラスにも人があふれる。で、夜はかなり暗くて、テラスといえども小さな電球がいくつかついているだけだから階段とか床の段差とかでケツマヅクことがある。そこを店のウェートレスのオジョーちゃんたちはすいすいと歩き回ってビールとかを運んでくる。たいした技術である。

こっちにはバリアフリーなんて概念はまだないから、道でも段差とか木の根っことかでしょっちゅうツマヅク。あと、下水の排水口がでかい口をあけて車道と歩道の境目にあったりする。スコールのあとには水たまりがいたるところにできて何度も足を突っ込んだことがあるが、ただの雨水じゃなくて想像を絶する臭い水だったりしたときは悲惨なキモチになる。そういうところはホントにひどい街だ。
そうこうしている間にもう3時だから、またちょっと散歩にでてくるかと。絵の右下に押すハンコを注文して作ろうかときのうから考えていたので、旧市街のハンコ職人通りをのぞいてこようかな。っと。

Thanh Ha 通り

2009-08-22 11:06:09 | カーブ
きのうは会社のスタッフときのこ鍋を食べる催しがあって、先月から始まった誕生日会のようなものだが、めんどくせーと思いながら、外資企業の善き駐在員を演じてきた。ホントは搾取しているのに、、お互いわかった上での義務と演技みたいな。酔っぱらってうちに帰ってコーヒーでも飲むかと思ってインスタントのを作った直後に眠りに墜ちて夜中の2時に目が覚めて、もう眠れなくなってシャセイに励んだ。外では3時過ぎから雷が鳴り始め5時頃にハゲしく降りだした。

とりあえず50枚書くつもりの3枚目。先週の日曜に歩いた旧ハノイ城の東端、東河門(ドン・ハー・モン)をくぐって右に曲がったところ。そのまま進んでいくと旧市街の中の一番大きなドンスアン市場の南側に出る。市場からつながっているからその勢いで路上に籠を並べて乾物などを売ってる店が並んでいて、そのためのカラフルな日除けがズラーっとつながっている。どれもかなりくたびれているが。
そういうすき間にバックパッカー向けの安い宿が建っていて、でかい看板のがシティゲートホテルでその奥にあるのがブティックホテル、ってニッポンじゃラブホテルのコトだったっけ?絵にはないがその向かい側にはその名もターリンバックパッカーゲストハウスという渋いのがある。たぶん1泊10ドルくらい。そういうところに泊るパワーはもうない。というか、若いころも泊ったことはない。
ところできのうの映画の冒頭のシーンは自転車に乗った白いアオザイのオジョーちゃんの集団がこの東河門をくぐって旧市街に入っていく場面で、サイゴン陥落から25年目の記念日前日と字幕にあった。建物とかの風景はほとんど変わっていないが人とかいろんなもののスピードがかなり変わっているのがよくわかる。

最後にきのうのベトナム人との会話。来週ニッポンに何しに帰るのかと聞かれ、election、って答えたつもりなのに、やっぱりまたLとRがうまく使い分けできなくて別の意味に聞こえたらしい。まぎらわしいぜ、英語ってやつは。。


『Vu Khuc Con Co』

2009-08-21 09:55:27 | 映画
日曜に買ったDVD。ニッポン語のタイトルは「コウノトリの歌」。英語のタイトルは「Song of the stork」。ベトナム戦争で失ったモノ、みたいなことをベトナムの側からベトナム人が撮った映画で、そりゃ勝つには勝ったが、犠牲者の数でいえばベトナム側が100万人でアメリカは58,000人なわけで、街も破壊されまくって戦争に勝って闘いに負けた、みたいなキモチを描いた映画。
アメリカはイラク戦争でもそうだが、よそのクニに攻め込んでいって大勢コロシておきながら、ジブンのとこに犠牲者が出ると大騒ぎしてジブン達はこんなに傷ついたみたいに言う。ワールドトレードセンターの死者は約3,000人であるのに対し、イラクでは民間人を中心に10万~100万人がコロされている。恨みを何十倍にして返すのがアメリカ人の本性だから気をつけないと。

で、映画の内容はHPにあるとおり。ドキュメンタリー調な部分とお芝居的な部分が重なり合いながら進んでいく。ドキュメンタリー的には2000年頃のハノイの街が映って、たった10年前なのに今と違って白いアオザイのオジョーさん達が普通に歩いていたりする。バイクも走っていないしのんびりした雰囲気。
お芝居的なほうは戦争はもううんざりだという感じがよく伝わってくる。勝った余韻に浸っているという感じはまったくなくて、普通の神経を持った普通の若者が戦争で苦しい思いをしたことを、美しい農村の映像を背景にタンタンと描いている。

ニッポンじゃ毎年夏になると若いチャラチャラした役者を使った戦争映画がコクミンを洗脳するためかのように公開されるが、どれも戦争の悲惨さをウッタエながら、やっぱりどこかで戦争で死ぬことを美化している。それがまたコノ前のアソー総理のヤスクニ絡みの発言につながるわけで、戦争で死んだ人を悼むのはまったく否定しないが、あれはやっぱりジブンから死んでいったわけではなく、天皇の名のもとに死ナされたわけだから、ソレを首謀した者と一緒にするわけにいかないのは当たり前のことじゃないかと。それをなにかクニのために尊い命をささげたみたいに言いつづけるのは、前にも書いたがニッポンの一部の勢力が次の戦争を想定してのことなのだ。

それももうすぐ決着がつくとして、ニッポンが戦後64年であるのに対してベトナムはまだ戦後34年で、それが街を覆っている雰囲気の違いになっている。戦争の傷跡というか、ジブンと同じか少し上の世代の人が実際に戦争で戦ったわけで、たぶん何割かが死んで生きている人が少ないのだろう、世の中でパワーを持っているのは40代半ばくらいの人が多い。会社のカイチョーとか言って偉そうなのがジブンより若い世代なんだから勢いはある。そういう一部の世代が抜け落ちているのがいちばんの目に見える傷跡である。

監督はグエン・ファン・クワン・ビン
2001年、ベトナム・シンガポール映画。

Bao Khanh 通り

2009-08-19 01:38:11 | カーブ
今日は昼にガイドブックにものっている有名ベトナム料理屋に行ったらニッポン人の団体客がほぼ全テーブルを独占していて、集団見合いのさぐり合いみたいなヘンな沈黙が漂う中、店のヒトがその隅っこに小さなテーブルを並べようとするから、じゃ、またにするわっていって出ようとしたら、付き添いのベトナム人の旅行ガイドが、まあそう言わずに、みたいに言うので、ちょっとそれだけはカンベンして、って頼むように逃げてきた。いくらなんでもああいう空間でメシを食べたいとは思わなかったから。
団体旅行ってしたことないからはじめてわかったのだが、みんな一人で参加しているわけでもないだろうに、昼とかをたまたま同じパックツアーに申し込んだだけのアカの他人と一緒になって、しかも集団見合いみたいにして食べるんだぁ、というオドロキ。まあ、ヒトそれぞれだが。

そんなこんなで夜になるとアドレナリンの効果でどんなに疲れていてもなかなか眠れないから、そういうときはシャセイするに限る。趣味はシャセイです、みたいな。。
今日の通りは迷路のような旧市街の南端、ホアンキエム湖の北側の観光の中心のような場所の中の静かな一角。周りはとんでもなくヒトとバイクで混雑しているのにこのバオ・カイン通りだけはパリの街角?を思わせるアカぬけたカフェや小ぎれいなミニホテルが並んでいて、そして道のド真ん中に巨大な木が生えている。昼でも薄暗い。
この絵を見る限り道はまっすぐだが、ココは旧市街のメインストリート、Hang Can通りからホアンキエム湖の西側の大通りにつながるところからヒョこっと横に入ったところで、この突き当たりのところがクネっと曲がっていて、そこから先が非常にniceな空間になっている。そのへんはまた後日かくとして、今日はこの大木を中心に、、あと犬がいなかったのでクルマを1台かいた。

『LUST CAUTION』

2009-08-17 01:07:58 | 映画
相変わらずハゲしく暑いのだが日陰で風が吹くと涼しい。ひとことで言うと太陽の熱だけの暑さでソレが遮られたところではそれほど暑くない。で、バイクタクシーのオジサン達がこんな暑さの中を歩いちゃいかん、みたいにして誘う中を、くねくねと曲がった道を探して2時間も歩きまわった。絵のネタは集まったのだが途中で買ったDVDを見始めたら止められなくなって最後まで見てしまったのがコレ
かなりエろくて、はっきり言ってタイイのオンパレード見たいな映画だというのをニッポンにいたころに聞いていて見ようと思っていたのだがハズかしくて行けなくて、、今日はアッサリ買った。

初めのうちはニッポン軍に侵略された中国の上海あたりで、ソレに反対する秘密組織の若者が学校のサークル活動的ノリでいろいろ作戦を練っているのだが、英語の字幕が早すぎてついていけないうちにいきなりそのサークル的な組織の仲間同士でセックすを始め出して、なんだコレ、と思っていたら、そのサークルの中の一番かわゆい女の子が敵のオトコのところに乗りこんでいくのに、そのオトコがどうやら相当のスーパーセクスィー男で、その相手になれるように練習として仲間内でハジめたというのがだんだん後のほうでわかってきた。
まあそこまでして世の中を変えたいと思っているのかと感心していたら、とうとうそのかわゆい女の子がスーパー男のところに潜入して、そのオトコも相当用心深いのだが、ついに!!、密会風にオトコに呼び出されて、日頃の練習の成果を試すことになるのだが、いきなりオトコがベルトでひっぱたいたと思ったら今度は腕を縛り上げて、服とかビリビリに破いてハゲしく合体する。まったく予想外の展開でこの先どうなるのかと思っていたらあとはオンパレードが断続的に最後まで。

ソノ部分はハッキリ言って可笑しい。それまで人民の敵みたいにしてニッポン帝国主義に反対する奴らはみんなトッ捕まえるみたいにしていたのが、いきなりシジュウハッテっていうんでしょうか、ツイストゲームみたいにして無理な体勢で汗かきながらヤリ続けるもんだから。そのかわゆいオジョーちゃんがスゴくて、口あけたまま見入ってしまいマシタ。
結末的にはそのオジョーちゃんがスーパー男にココロをゆるしてしまって、その結果、秘密組織は全員捕まって処刑される。このへんの展開は若干物足りない気もしたがシジュウハッテを除いても見ごたえはあったようななかったような。ヘンな映画だ。

監督はAn Ly(李安)、主演のかわゆいオジョーちゃんはThang Wei(湯唯)。ミスワールド中国代表からオーディションでこの役に選ばれた。
原題は『色、戒』。2007年、中国、アメリカ映画