老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『骨付きチキンカレー』

2007-10-28 08:16:37 | 伽哩
金曜日は昼・夜、別々のクライアントと会食。昼は敬虔な人たちとで、下ネタは通じないものの、アメリカの戦争のためにニッポンがせっせと貢いでいる給油問題の本質的なところとか、簡単に歴史が捻じ曲げられる教科書問題とか、、楽しく会話しながらの食事は時間を忘れさせてくれる。

その後は、名古屋方面に久しぶりの出張で、目的は夜の宴会のみ。こっちは人体修理にかかわる人たちが相手で下ネタは得意中の得意。表現がやたらリアルで食欲をそそる。それにしても酒飲みの人たちは、なんであんな豪華料理が出ているというのに飲んでばかりで食べないのか。昼のご馳走を忘れて食べまくった。

で、深夜まで飲んでタバコの煙で気管が苦しいままよく眠れず、きのうは激しい雨のなかを帰還した。夜になって玉葱を切り刻み始めたらだんだん苦しいのが治ってきて、お陰でいつも以上に微塵に切った。
やや煮込みすぎて焦げつく寸前までいったが、これまでにないできばえ。辛さ、甘さ、酸っぱさが婚前合体、いや渾然一体になって、鶏肉を包み込んだ。

香辛料が自律神経を刺激して夜も良く眠れる。と思っていたら、今朝は4時にムスコが起きてクラブの試合に出かけていった。陸上競技でも試合というところがおもしろいが、、帰ってきてまたカレーだったらウンザリだろうかと、今、悩んでいるところ。

『RAJ』@田無

2007-10-27 21:18:40 | 伽哩
カレー修行。
仕事で行った田無駅前のこのお店。インド人のおじさんが3,4人でせっせとカレーを作っている。一見、民家風のカジュアルな店内は意外と混んでいた。

発注したのはマトン・ド・ピアザ。羊と玉葱のカレーだ。
ひとくち食べて、ワタシのカレーとの違いがわかった。玉葱のみじん切りが超ーこまかい。あとはレッドペッパーがかなり入っていたが、これは好みの問題だ。辛さの奥に、トマトの酸味や玉葱の甘みがちらちら見える。絶妙なバランスだ。さっそく今度の週末に試してみようと思って、、さっき試してみた。

格段の進歩。雲をひとつ突き抜けた。詳しくはまた明日。
玉葱をこまかく切り刻んで、それを焦げつく直前のぎりぎりまで炒める。そこにトマトを入れたときの香りといったら。。
やっぱりプロのワザには謙虚に学ぶべきものがある。というわけで、修行はさらに続く。

『鯛カレー』

2007-10-22 21:45:57 | 伽哩
白身魚のカレーが食べたいというリクエストがあって、ワタシのほうは野菜と魚介のカレーにしたくって、合体したら収拾がつかなくなった。とはいえ、鯛のカレーで、コレがホントのタイカレー、、、。さぶい。

玉葱は相変わらず目にしみた。ニンジンは煮込みが足りなくて、やや硬かったが、じゃがいもは柔らかく、うまかった。
鯛はもう少し小さく切って、スパイスを刷り込んでから煮込めばよかったかも。イカはイカにも難しい。

ちょっと、壁にぶつかりつつある。しばらく修行にでてくる。

『鯖の一枚焼き』@福岡・天神 眞(まこと)

2007-10-20 13:19:20 | 料理
福岡の昼は鯖。
鯖といえば天神の水鏡天満宮の横にあるこのお店。細長い通り沿いにいろんな食べ物やさんがあって、ほかにも惹かれるメニューが並んでいるのをがまんしてここまでたどり着く。昼のメニューはこの「鯖の一枚焼き定食」だけで、座れば5分ででてくる。

今の時期は特に脂ののった鯖を三枚におろして焼いたもの。次から次にお客が入ってくるから、焼きたてがすぐに出てくるというわけ。身がプルプルで、秋刀魚とはまた違ったうまさだ。
だいこんおろしとキャベツの千切りが添えられて、脂のしつこさをやわらげてくれる。ほかに味噌汁、豆腐、漬け物がついて、ご飯はおかわり自由。しっかり2杯食べた。

眞(まこと)さんは鯖一筋。毎日昼は鯖だけを焼いて、もうすぐ100万枚になるとのこと。あの勢いなら1日100枚以上で1年に軽く3万枚。30年のキャリアというところか。
焼き加減はカンペキにプロのワザだ。

『羊カレー』

2007-10-16 08:05:50 | 伽哩
最近はタマネギを炒めているときが一番、ココロが安らぐ。切り刻んでいるときは苦痛のキワミだが、材料の段取りが整って、鍋で油を熱して、その中にタマネギを放り込んでからのひとときが、ワタシにとって1週間で一番の時間なのだ。
鍋に入れると蒸気がジュわぁっと出て、それからだんだんと、リンゴが腐っていく映像を早回しで見るように茶色くなっていく。コレでもか、って頃になると、鍋の底で液体が黒く焦げ始め、香ばしい香りが鼻の穴の奥に染み込んでくる。いい匂いだ。

で、昨日は3個炒めて、そのあとは同じく3個のトマトを放り込んで、4個のピーマンを入れて、生姜とにんにくとコリアンダー、クミン、レッドペッパーにブラックペッパー入れて、ターメリックも忘れずにぃ~ってな感じで、最後にヨーグルトに漬け込んでおいた羊の肉を入れた。
そのまま30分煮込むと、しびれる匂いが部屋中にたちこめた。最後にコリアンダーの葉っぱを振りかけて完成っ。

ココで少し薀蓄をたれる。コリアンダーは英語で、タイ語ではパクチー。中国語では香菜(シャンツァイ)で、名前聞いただけであの匂いが頭に浮かぶヒトもいるだろう。インド料理をはじめとして東南アジア系の料理には欠かせない。
で、葉っぱはああいう匂いで、根っこはもっと匂いがキツイらしいが今回は使わなかった。いつも使うのは種を粉末にしたもので、葉っぱのような匂いはなく、カレーの香りのもとになっている。
消化を助け殺菌作用もあるっていうから薬のようなものだが、今回は羊の肉の脂がやや多すぎて多少モタれた。
次は野菜と魚介がたっぷり入ったスープっぽいのを作る予定。この年になるとやっぱり脂っけのないほうが楽なので。

『めがね』

2007-10-11 21:55:43 | 映画
土曜日にカリフォルニアのビーチで編み物をしていたのはエディット・ピアフ。日曜は沖縄・与論島の砂浜で小林聡美が真っ赤なマフラー編んでいる。秋の夜のDeja vuか。それとも今年の流行り?流行りといえばチョウチンみたいなショートパンツにひざが隠れるくらいの黒い長靴下履いて、、上は薄いTシャツみたいなのにボテっとした感じのジャケットでしょ、ってのは女子の今年の流行。太ももが細くて白ければそれなりに悪くない。また、話がそれた。

映画のほうは同じ監督の前作「かもめ食堂」と似たような雰囲気で、もたいまさこにぴったりの様式化?された芝居が淡々と進行していく。前作では事件的なできごとも少しはあったが、今回はそれもほとんどなし。べたべたした人間関係の説明なんかまるでない。
南の島に旅行しにきた小林聡美が、はじめのうちはなにもしないで、ただ「たそがれ」ているだけの周りの人たちになじめずにいるのが、ある日、宿に着いたときに引きずっていた重い荷物を道端に捨て去るあたりから変わっていく。

旅行の目的を聞かれて、ケイタイのつながらない場所に行きたかった、というあたりがこの映画のミソ。じゃあ、電源切っておけば、っていうのでは、あまりにも現代社会の複雑さを理解していない。電波の届く範囲内にいるということ自体が、ワレワレにとってはストレスのモトになっているのだ。
薬師丸ひろ子がチョイ役で出ていて、世の中の一方にある共同社会幻想のようなものへの誘惑をうまく見せている。一緒に畑を耕して、一緒にオベンキョーして、一緒に喜びを分かち合いましょう、、みたいな。一緒にザンギョーして、一緒にカラオケ行って、一緒に給料カットに耐え忍びましょうっていう、カイシャのキモチ悪いヤツラと同じ。

で、編み物は規則正しい現代社会の中に生きることの小腸、いや象徴として描かれていて、きれいに編んだ編み目をあるときほどいてバラす。まあ、そういうシンボリズムがやや鼻についたが、こういうなんにも起こらない映画というのも前の日のとは正反対でおもしろい。作り物のカンドーやら、異常で特殊なジケンやらに飢えている今の社会に、何かを言いたいってことなんだろうが。それなのに日テレが絡んでいるってのには???くらいの疑問。

2007年、監督:荻上直子。
10/8 横浜みなとみらい・109シネマズにて

『エディット・ピアフ』

2007-10-09 23:09:26 | 映画
3連休は昼はケイバ、夜はエイガ。ケ、とエ、が違うだけでほとんど同じだ。中身のほうも、ジンセイそのもの、という感じで、自分を深く見つめる?きっかけとなった。

まずは日曜の夜に見たコレから。見ている最中、客席のあちらこちらからもうウンザリ、というようなタメ息が聞こえてくるほど悲惨な内容。基本的には大歌手の伝記映画だが、人間、よくここまでわがままで、酒に溺れて、身も心もボロボロになれるもんだと感心するくらい、酷い生涯がやや過剰な表現を織り交ぜながら綴られていく。
子どもの頃からバイシュン宿の隅のほうで勝手に育った、という感じで、親に捨てられたかと思ったら、宿の御ネエさんにかわいがられ、そうかと思ったらまた親に引き戻されて、旅芸人の中に放り込まれる。で、そのうち街角で歌い始め、金持ちに見出されてクラブの専属歌手に。そこで成功してハッピーハッピーならつまらない話だが、今度は酒とマヤク漬けの毎日。でもそこからまた立ち直って、今度は正真正銘の大歌手になったかと思ったら、、40代後半でほぼ廃人の状態にまでイッテしまう。

だから、痛快な話だ。これを悲惨な話だと思って、ウンザリしていてはニンゲンのおもしろさなんてわからない。そもそも真の天才は何をしてもいいのだ。マヤクをやろうが、ワガママし放題だろうが、ひと前で悪態つこうが。沢尻エリカがブザマなのはタイシタ才能もないのにカッコウだけ偉そうにしているからだが、ニッポンでは本当の天才もイイ子でいなければならないから息苦しい。
そんなわけでワタシは大いにコノ類稀なる悲惨なジンセイに共感した。この1%でも真似してみたい。無能な上司や下品なクライアントに悪態ついて、ホントのことを全部ぶちまけてみたい。安い給料、安いフィーで、よくそこまでやらせるもんだって。話がそれた。

正式な邦題は『エディット・ピアフ 愛の讃歌』。原題は『LA VIE EN ROSE』でどちらも相当逆説的な題名になっている。結局は愛を瞬間的にしか味わえず、死ぬ間際まで、愛、愛、と叫んでいた人だったということだ。
晩年、といっても40代後半だが、海辺で編み物をする姿が印象的。コレとまったく同じシーンを、次の日に、別の映画で見るとは思いもよらなかったが。。

2007年、フランス・チェコ・イギリス映画、
10/7、川崎・東宝シネマズにて。

『秋刀魚カレー』

2007-10-07 17:01:06 | 伽哩
横浜周辺にはサンマー麺というのがあって、ラーメンに焼いた秋刀魚がまるごと一匹のっかってくるのだが、今の季節はコレが一番という感じのメニューだ、、、んなわけネーだろって、思わずジブンで突っ込むワタシ。サンマー麺はラーメンにトロミのついた野菜炒めがのっかったモノ。
じゃあ、というわけでは全然ないのだが、秋刀魚のカレーを作ってみようということになった。旬の素材を使うのは料理の本道だし。

インド料理に秋刀魚を使ったものがあるのかどうか知らないが、知り合いのインド人のオバサンが書いた本に載っていた、かじきマグロを使った魚カレーの作り方をまねて作った。

①まずはターメリックとレッドペッパーと塩を混ぜて秋刀魚にこすりつけ、しばらく放置。浸透圧で味がしみ込むのを待つ。
②玉葱を薄切りにして鍋で茶色くなるまで炒め、そこにトマト、にんにく、ししとうのみじん切りと、コリアンダー、クミン、レッドペッパーを入れて水を加えて煮込む。
③①の秋刀魚の表面をフライパンで焼いたら②に入れて10分煮込む。
④仕上げに黒酢を入れて、コネギをぱらぱらかけてみた。

食べようとしてたら朝からクラブ活動に出かけていたムスコから、何か食い物あるかと電話。秋刀魚カレーがある、との返事に沈黙が続いたが、一切れ分残しておいたのを恐る恐る食べて、感想は、、それほど悪くない、とのこと。また自信がついた。
これは秋の定番メニューになる予感。。

ケイバに行ケーバ

2007-10-07 08:55:15 | 競馬
おやぢの特権はおやぢギャグだ。かわゆいオジョーちゃんがクスって笑えばそれだけで満足。気持ちのいい秋の空がアタマの中一杯に広がる。、というわけで、秋のレースシーズンが始まった東京競馬場へ。

競馬の世界では先週で3歳未勝利戦が終わった。コレは何を意味しているかというと、お馬さんは2歳からレースに出始めて3歳までのうちに1回でも勝たないとこの世界には残れないということ。何度2着になって2等賞金稼いでも、賞金が中央の何十分の一しかない地方競馬に送られるか、乗馬学校の練習用になるか、馬刺しになるか、だ。地方競馬で大活躍して中央に戻ってくるという、人間の世界にはない公平な制度もあるにはあるが。いずれにしてもキビシイ世界。
先週の最後の未勝利戦では強い強いといわれて、何度も2等になった馬が最後の最後でやっと勝った。みんなホッとした。ニチノーケンでトップクラスの優等生が、有名校に落ちに落ちて、最後にどっかの二次募集で受かるようなもん。(ちょっとリアリティーがあり過ぎ!)世の中、器用なのもいれば不器用なのもいるということだ。

そういうわけで今週からは2歳新馬戦と2歳未勝利戦があって、そのあとは獲得賞金別のレースになる。でも昨日はなぜか3歳未勝利馬が大量に混じっていた。インフルエンザでレース数が減った影響か。1レースだけ未勝利馬が勝ったし。追試で1等になったようなもん?いまだに試験で苦しむ夢を見るワタシとしては、話がどうしてもそっちにいってしまう。

昨日は12レースやって1勝のみ。いまひとつ宇宙の波動とワタシの脳波の振動数が一致しなかった。終わってからムスコと競馬博物館でゲームをやって、キレイなオネーサンを見てから空き始めた電車で帰った。
今日も、明日も当然ケイバだぁ~。

『黒豚溶岩焼き』@博多・とらや

2007-10-04 22:48:49 | 料理
先週、博多から名古屋へ新幹線で移動する前に食べた溶岩焼き。放っておくと肉が焼けすぎてかたくなってしまうので、軽く焼いたら糵(もやし)の上に乗せて置いておくあたり、日ごろペッパーランチで身に付けたワザが自然に出てくるジブンが哀しい。

とはいえ、アチラとは違う肉質の良さ。アチラは食べた後、脂で胃がもたれるが、こちらは肉の旨味がカラダの奥のほうにしみわたる。肉も分厚いし。アチラとは違って溶岩は食べ終わるまでじゅーじゅーいってた。

味噌汁に麦ご飯と豆腐、漬け物がついて、生ビールまでつけたら1,700円超えた。新幹線の3時間半はほとんど寝てた。