老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

2012-03-26 23:06:38 | 風景


ニッポンは今、ミサイルに狙われて、大騒ぎなのか、それとも、相変わらずオキラクな話題で、みんなでお茶を濁し合っているのか。遠くにいると何も分からない。きのうはムスコが20歳の誕生日だったので電話したら出たので、少しだけイキるキボウがワイた。ウソ。わかんない。
でもって日曜だというのに朝から分刻みの忙しさで、朝起きて、少し遅かったので走るのは断念して、風呂、洗濯、朝めし、復習をして、9時からベトナム語の濃厚な個人レッスン。復習しておかないと怒られるから復習しまシタ。
で、また、発音がうまくできなくて、そうするとあからさまに眉間にしわ寄せて、ダメなオヤヂだなーみたいな顔するので、すごくコッチは傷つきながら、何度も何度も同じ発音を繰り返して、ソレはハッキリ言って、女王様にイヂメられる光景そのもの。倒錯のセカイ。嫌いじゃないけど。
で、11時に終わって、すぐに家を出てカイシャの前でスタッフと待ち合わせて、エイギョー的なホームパーティーって言うんですか、ワタシが一番苦手なヤツ。とにかく喰い続けた。日曜の昼にお互い迷惑なんだから、へんなギゼン的な話題に話が進まないようにひたすら食べたのだ。
そしてソレがお開きになって別のエイギョーでゴルフの打ちっぱなしに行くコトになって、それはまあストレス解消にはなるかと思ってついていった。でも15年ぶりくらいにクラブ握って、皮がむけて、でもエイギョーだから、血がにじむのを我慢して、手にあまりダメージのこない、サンドウェッジかなんかで最後の20個くらいのタマを打った。ナンという根性。
で、ソレが終わって家に帰ったらカイシャからメールが来ていて変身、いや、返信しなければならなくて、そうこうしていると左腕がしびれる感じがしたのでマジメなマッサージに行って、終わったのが約9時半。
で、レストランはほとんど閉まっていて家でうどん茹でて食べて寝ようかと思ったけどひとつシゴトして、寝た。12時。
今週は夜のエイギョーが2件。あと夜は金曜に平田オリザ氏がナンとこのハノイに来て講演するので行く。なんか忙しい。ココロが死ぬ。
写真はリゾートの海。何千人かが沈んだあの海とつながっている静かで透明な海。

Ninh Van Bay

2012-03-22 00:36:04 | ベトナム


なんか、毎日疲れる。ジブンが異物だと自覚していない異物の存在とか、ヤサシ過ぎてキモチ悪いくらいのオトコとか、、
あとはニッポン的などうでもいいことだけのセカイとか。
泥酔して早起きして走る。

日常のありふれた風景の中の落とし穴

2012-03-18 23:07:27 | 風景


3月も半ばを過ぎたというのにハノイはまだ毎日小雨が降り続いて、この前太陽が出たのはいつだったか、思い出せないくらい。気温は20度を超えてなまぬるい感じはするのだが、バイクにまたがるおジョー達はまだダウンジャケットなんか着て、曇り空の鬱陶しさに輪をかけている。早く透明の、サランラップのようなブラウスで、世の中に恵みをまき散らかしてほしいものだ。

さてと、、マラソンが終わってイキる目標がなくなったかと思ったら、シゴトが中国人の団体旅行客みたいに怒声とともにワタシに襲いかかってきて、妄想の森の中をさまようヒマもない。っていうか、このままだと死にそう。だってこの前まで二人で、とりあえずは二人でやってたことを、1.5人でやらなければならなくなって、しかもトンヅラしたカボチャが遺していった膨大な不良サイケンをどうやって処理していくのか。
あんなふうにジブンがやるべきことを、まったく、ケータイに気をとられて途中駅をすっ飛ばしていく特急列車の運転手のように、ま、いいやと思ってほったらかしにできたらどんなに楽だろう。

だからコノ、精神の正常を保つために毎日浴びるようにビールを飲んで、そして前以上に走っている。土日は10キロずつ。週ナカも2回は走る。コレでカイチョーかというとそうでもなく、この前、電話を受けていたら急に耳にゲキ痛が走って、まさに耳のイタい話とはこういうものかと思う間もなく、ソノうちヅツウが痛み出して、ムネも痛くなって、しばらく30分くらいタマシイが離脱した。そのあいだもハンコ捺してくれとか、書類チェックしてくれとか、なんかいろいろ来ていたけど、無意識の中でヤリ過ごした。たぶん走った後に受けたまじめなマッサージの後遺症なのだが、電話しているときに耳が痛くなるなんて考えもしなかった。

最近のできごとと言えばベトナム語を美人でカアイイせんせから、まさに、マウストゥマウスで習い始めたこと。ただ、、今のところ、妄想の域を出ない。相手も慣れたもんだ。ニッポン人のオヤヂにベトナム語を教えるという、まさに、犬に足し算を教えるようなムダな作業の進め方、というか、ヤリ過ごし方をココロ得ている。2時間、スキを見せない。得意のオヤヂギャグも言わせてくれない。発音ができないと20回も30回も同じコトを言わせるので、コッチはしまいに目じりに涙がにじんでくる。ただ、ナサケないが、これが唯一の新しい楽しみかもしれない。

写真はこの1週間で3回も行った近所のローカル系タイ料理屋での晩ご飯のテーブル。天井が2mくらいしかない防空壕のような、奥に迷路のように広がる空間。庄司ウタエねーさんみたいなオカミと、そのムスメにしてはカアイすぎる4,5人のおジョーが、ワタシの見る限りベトナムでは偏差値70的に気の利いたサービスをしてくれて、もちろん味もいい。
この日食べたのはエビのカレーと、ウェストの引きしまったおジョーが進めてくれたキャベツの炒め物と、どんぶりいっぱいのご飯。300千ドン=1,200円くらい。もちろんビール2本込み。

初レース

2012-03-10 01:41:14 | ランニング



お馬さんならメイクデビューの新馬戦なのだが、ワタシの場合はニャ・チャン・マラソン。10キロ、走りました。
思えば去年の5月21日の晩ご飯を食べ終わった頃にふと思い立って、翌朝起きて、外に出て走りだした。はじめは目が回って10mも走れなかった。その半年前から靴は用意してあって、じっと機が熟すのを待っていたわけだが、5月21日の晩ご飯に何を食べて、その時ワタシの身に何が起こって、翌朝走り出したのかはわからないけれど、ソレからというもの、このマラソンに出ることが一つのイキる目標のようなものになっていた。だから終わって、とりあえずもうイキる目標がなくなったわけだが、すぐに次はホノルルマラソンかニューヨークシティマラソンかに出てみたいな、みたいなキモチになって、でもとりあえず湘南国際マラソンくらいにしておこかな、みたいなところがいまのキモチ。

フルマラソンはワタシには向いてないんじゃないか、というか、やっぱりスピード競争的なものがないとしたら、何時間も走り続けることにキモチを集中できない。たとえばフルマラソンを6時間かけて走りとおしました、なんていうのはワタシには意味のあるコトとは思えない。せめて4時間だ。テレビで24時間走り続ける、あの拷問のような場面を見させらるとウンザリする。あんな苦痛を味わいたいとは思わない。痛ましい。やっぱりムラカミさんも書いている通り、走り続けないとスポーツとは言えない。
で、今回は、ワタシはこれまで路上を10キロ走りとおしたことがないのだが、ランニングマシーンで1時間ギリギリくらいだったのが、初路上で、なんと56分台で走れた。マラソンなら4時間のペース。マラソン的には辺境の地でレベルも相当低かったとはいえ、順位的にはかなり上。競争だからこういうことは重要だ。でも、4時間あの調子で走り続けられるかというと、まったく自信がない。

レースは地元のおエラ方の長―いスピーチでスタートが遅れ、ハーフの一団が逆方向に少し走って、折り返して戻ってきてスタート地点を通り過ぎたあとにやっとワタシの10キロがスタート。もう太陽が昇り始めて暑く感じ始めていた。ベトナム人がたくさん見に来ていて、なんかニッポンから大勢来ている団体ツアーのヒト達と一緒に見られて恥ずかしかったので、やや照れ気味に走りだしマシた。
みんなけっこうな勢いで飛び出して行ったから付いて行けなかったのだが、すぐに2キロくらいのところで遅れ始める人たちがいて、どんどん上のほうに上がった。とはいえ先頭集団はベトナムコクミン体育大会の選手のようなヒト達で、10キロを35分くらいで走るペースでもう見えないところにイってしまっているから、ワタシ達はニッポンからのシミンランナーってな顔でのんびり走っていくわけだが、走っている本人たちはけっこうもう大変。それでも閉鎖された、と思ってばかりいて、途中からバイクがすぐ横を走り抜けていくスリルと恐怖あふれるコースと化していくのだが、そういう道路を走るのはキモチよかった。セッケスとマラソンとどっちがキモチいいかは議論の分かれるところだろう。

で、ワタシは時計とか持っていなかったので、いまジブンがどういうペースで走っていて、この先モツのかとか、あと何キロで折り返しかとか全然わからず、2キロおきに給水がありますっていうかなりおおらかな情報をもとに走り続けた結果、途中で折り返しのベトナム陸上界の有名選手たちとすれちがって、彼らは生活がかかっているから必死で、しかも裸足で、ハダカじゃなく、裸足で、、それで、ああもうすぐ折り返しだな、と思ったのが間違い。ほんと、折り返しまでが長かった。
折り返し前後は7,8人が視界の中にあったが、ワタシは必死で、というか、それほど必死でもなかったのだが、前を行く3人位を追いかけ続けたら、いつの間にかうしろには誰もいなくなっていた。
朝早かったからビーチにはビキニのおジョーもいなくて、前を走るのは全員オトコで、モチベーション的には低かったのだが、ものすごく苦しいというほどではなく、ゴールの高層ホテル街が見えてきた頃には苦しみの快感の中に浸っていた。最後の1キロくらいのところで二人は抜けると思った矢先、給水のワリとかわゆいおジョーが差し出したペットボトルと、レストランとかで出てくる袋入りの紙おしぼり! これを走りながら破って汗を拭けって言うのか、と思いながら、ペットボトルも鉄アレーのように片手に持ったまま走ったのがタタって、だんだん差が付き始めてもう抜かなくてもいいやと思いながら紙吹雪舞う最後の直線コースに入った。ウソ、紙吹雪は舞っていなかったけど。

まあ、最初にも書いたけど、こんなチンタラ走る一般人のワタシのために道路を封鎖してくれてみんなが集まってくれて、これはほんとに申し訳ないというか、一度やったらやめられなくなるんじゃないかという気がした。ワタシ的にはもう1回くらい10キロを走ったら、ハーフくらいには挑戦したい。ハーフ、2時間。とりあえずはアパートのランニングマシーンを独占できるのは昼飯時だから、日曜に2時間走ってみよかな、っと。