老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

秋のハノイ

2011-08-21 23:49:31 | ベトナム


ワタシはこのクニのニンゲンの限りなく全部に近い一部が、腐ったタマゴの入った月餅と同じくらい嫌いだ。

空の下で

2011-08-16 08:58:56 | 風景


盆休みでニッポンからのメールがまったく来ない。1年中こうであってほしい。ムダなシゴトが減るから。とにかくニッポンのカイシャはシゴトのためのシゴトというか、スタッフに夏休みを与えるべきか否か、他社の事例と関係法令をチョーサして報告せよ、みたいなこととか、シャチョーがシサツ旅行をするとかでどこゾのホテルに泊ってどこゾのレストランに行けばいいかを写真付きでレポートしろとか、ホント、マジですよ、ソコの奥さん。。
ワタシャそういうのには関わらないことにしているが、ソレこそが生きがい、みたいな、ほかには何もできないLow performerもいて、本業をほったらかしてそっちに全精力を傾けている。倒錯のセカイだ。

でもって前も書いたがニッポン人旅行客が珍しくハノイの町にあふれている。地球の歩き方を持って鞄を肩からハスにかけて、一生懸命観光されている。ま、観光バスで決まったところを走ってまわるよりはジブンの足で地図をにらみながら歩いてまわるほうがはるかにヨイ観光になると思う。外国を旅行するってコトの意味は、異なるブンカに触れて、ソレを異なるブンカとして受け入れてジブンの中のセカイを広げるってコトだけだろうと思うから、とにかく触れていただかないと。そして異なるブンカを、そりゃおかしい、って思うんじゃなくて、そういうのもアリか、と思って受け入れないコトにははなしは始まらない。
信号が赤でもジブンが行けると思えば行くのがベトナム、車が絶対に来ないとわかっていても青になるまで待つのがニッポン。ゴミは道端に捨ててソレを掃除のオバサンが拾って集めるのがベトナム、犬のウンコまで拾って家に持って帰るのがニッポン。食べ残しの野菜とかを何度でも使うのがベトナム、そんなことでもしたらマスコミにつるしあげられて店がつぶれるのがニッポン。どっちが正しいとかどっちが間違っているとかそういうコトではない。いろんなWay of Lifeがあるってコトさ。

カラオケとか接待ゴルフとかサービス残業とか、、恥と苦しみを共有することで共同体が成り立っているのがニッポンで、ジブンのシアワセがたまたまシャカイのシアワセにつながっていればいいけれど、そうじゃなければジブンのシアワセだけは守り通すのがベトナム。相互に理解し合うなんてことは不可能。違いがあることを知るところまでが、せいぜいなんとかできるところだ。みんなが同じ、ビョードーだというタテマエを、タテマエとわかりながら子どもの頃からタタキ込まれてきたニッポン人にはいちばん難しいコトではあるけれど。
だから観光旅行の皆さんはVN航空の座席のオーディオシステムが10中8,9壊れていようと、空港の入国審査が新聞読みながらちんたらやっていようと、はたまたタクシーの運チャンがタカが50円100円の釣銭を細かいのがないとか言ってごまかそうとしようと、ソレがブンカの違いだと思わなければいけない。ソレができないヒトは海外旅行なんてしても時間のムダ。ヨソのクニに来てジブンのところのやり方を押し付けようとするのは害悪のタレ流しのようなモノといったら言い過ぎと知りながら、ソレはやっぱり害悪のタレ流しだ。とはいいながらいまでもドタマ突き抜けるほどアタマにくることはしょっちゅうなワタシ。。

雨季のハノイの散歩

2011-08-15 00:23:06 | ベトナム



ハノイは雨季の真っ盛り。朝、太陽がとりあえず出ているので、きょうは晴れるかなー、っと思っているとすぐにどんより曇ってきて、あっという間に豪雨になる。1時間に100mmくらい降ることもあって道はすぐに大磯ロングビーチのようになる。Wrong Beach。おまけに街路樹が倒れて道をふさぐもんだから道路は大渋滞。でもすぐにお巡りさんが出て交通整理を始める。カレ等、慣れているのだ。

きのうは5時に起きたら空がどんよりしていてそのうちに雷が鳴ってひと雨降った。すぐに青空が出てきたので外に出て走り始めた。雨上がりで競歩のヒト達が少なかったのでじゃまされずに走れた結果、これまでの最高タイムを記録。5.9キロを33分ちょっと。まあ、ワレながらタイシタもんだと思いつつ膝がワレそうに痛い。
予定では年内には10キロをソコソコ楽に走れるようになるはずで、来年3月にはハーフマラソンに出場して完走する。21.0975キロっていったらあのペースで2時間走る、ってこと??
ま、あまり先のことは考えないでおこっと。5m先のウェストくびれまくりおジョーのことだけを考えて走る。なぜウェストはくびれてなければいけないか、とか。ソレはズボンとかスカートとかが落ちないためと、ズンドウじゃ見る気にならないから、、。

まあ、そんなこんなで週末も終末。写真は今日のハノイの風景。エッらい暑かった。ハノイもお盆で、きのうの夜は家の前の道で豪勢な迎え火をやっていた。たたみ1畳くらいのところに食べモノとか飲みモノを並べてロウソク立てて、ソノあとで火をつけて燃やすからけさは道じゅう灰だらけ。
ニッポン人の観光客がエッらい多かった。中秋節の月餅売りの店もそろそろ道端に出始めた。

『Norwegian Wood』

2011-08-01 20:18:01 | 映画


ハノイは土曜から台風。ハゲしい雨が降ったりやんだり、その合間には晴れ間も出て、きのうはその晴れ間にスカさず走りに出たら、途中で一気に雨雲が出てきてそのうちに目も開けていられないくらいの豪雨になって初の途中リタイア。店先のテントの下で雨宿りしていていたら冷たい風が吹いてきてカラダがどんどん冷えてイッたので、もともとズブ濡れなんだからもうどうにでもなれ、と思いながら歩いて帰った。ホントに最近はもうどうにでもなれ、なキブン。

で、コレはおととい久しぶりにHanoi Cinemateque で見た映画。7,8月はベトナム映画特集で、コレも広い意味でのベトナム映画として上映された。監督はTran Anh Hung。ベトナム読みだとチャン・アィン・フン。フランス? 読みだとトラン・アン・ユン。ベトナムでは去年の暮れに公開されていたのだが、ベトナム語吹き替え、というか、コッチの吹き替えはただだらだらとベトナム語で実況中継のようにナレーションが入るだけなので見ても仕方がないと思って見ていなかった。
きのうは土曜の午後にしてはお客がケッコウ入ってみんな欧米系。ワタシの隣はドイツ人のオバさんだった。ソレが、ネるとかヤるとかイレるとかヌレる、とか、そんなセリフばっかりで、ネるはsleepでヤるはdoって字幕に出ていて、あ、ソレでいいのか、とか思いながら、ベトナムは基本的にラタイ禁止だからケッコウブチブチにカットされていて、始まったかと思ったらもう服を着始めていたりとかで、まあ、ソレがどうこうというワケではないが映画としてはかなり期待ハズレでシタ。
あんなふうにガイジンに囲まれてこういうのを見たりするとどうしてもニッポン代表みたいなキブンになってしまうワケで、ニッポン人はセックすのコトしかアタマになくてすぐジサツすると思われたんじゃないかと。まあ、その通りかもしれないけど。

ただまあ、なんというか、あの小説の、主人公のオトコが何人かのオンナとやって、そのまわりで何人かがジサツするというだけの暗くてスクいのない部分を、キレイな風景を間にはさむことでその暗さを強調するばっかりで、細かなビミョーな部分はまるっきり欠落してしまったような映画でシタ。最後、シミ―図姿のレイコさんがワタナベに、してっ、っていって、ワタナベがわかりました、みたいに言ってするあたりはあまりに唐突でお笑いに近い展開だったし、ワタナベが緑と電話して、ジブンはどこにいるんだろ、みたいに言うところがこの話で一番暗い部分なのに、あっけらかんと終わってしまって。
つい先週芝居で見た初音映莉子ちゃんが出ていたのと、学生時代のよく知った風景が映っていたのが☆ひとつ。