盆休みでニッポンからのメールがまったく来ない。1年中こうであってほしい。ムダなシゴトが減るから。とにかくニッポンのカイシャはシゴトのためのシゴトというか、スタッフに夏休みを与えるべきか否か、他社の事例と関係法令をチョーサして報告せよ、みたいなこととか、シャチョーがシサツ旅行をするとかでどこゾのホテルに泊ってどこゾのレストランに行けばいいかを写真付きでレポートしろとか、ホント、マジですよ、ソコの奥さん。。
ワタシャそういうのには関わらないことにしているが、ソレこそが生きがい、みたいな、ほかには何もできないLow performerもいて、本業をほったらかしてそっちに全精力を傾けている。倒錯のセカイだ。
でもって前も書いたがニッポン人旅行客が珍しくハノイの町にあふれている。地球の歩き方を持って鞄を肩からハスにかけて、一生懸命観光されている。ま、観光バスで決まったところを走ってまわるよりはジブンの足で地図をにらみながら歩いてまわるほうがはるかにヨイ観光になると思う。外国を旅行するってコトの意味は、異なるブンカに触れて、ソレを異なるブンカとして受け入れてジブンの中のセカイを広げるってコトだけだろうと思うから、とにかく触れていただかないと。そして異なるブンカを、そりゃおかしい、って思うんじゃなくて、そういうのもアリか、と思って受け入れないコトにははなしは始まらない。
信号が赤でもジブンが行けると思えば行くのがベトナム、車が絶対に来ないとわかっていても青になるまで待つのがニッポン。ゴミは道端に捨ててソレを掃除のオバサンが拾って集めるのがベトナム、犬のウンコまで拾って家に持って帰るのがニッポン。食べ残しの野菜とかを何度でも使うのがベトナム、そんなことでもしたらマスコミにつるしあげられて店がつぶれるのがニッポン。どっちが正しいとかどっちが間違っているとかそういうコトではない。いろんなWay of Lifeがあるってコトさ。
カラオケとか接待ゴルフとかサービス残業とか、、恥と苦しみを共有することで共同体が成り立っているのがニッポンで、ジブンのシアワセがたまたまシャカイのシアワセにつながっていればいいけれど、そうじゃなければジブンのシアワセだけは守り通すのがベトナム。相互に理解し合うなんてことは不可能。違いがあることを知るところまでが、せいぜいなんとかできるところだ。みんなが同じ、ビョードーだというタテマエを、タテマエとわかりながら子どもの頃からタタキ込まれてきたニッポン人にはいちばん難しいコトではあるけれど。
だから観光旅行の皆さんはVN航空の座席のオーディオシステムが10中8,9壊れていようと、空港の入国審査が新聞読みながらちんたらやっていようと、はたまたタクシーの運チャンがタカが50円100円の釣銭を細かいのがないとか言ってごまかそうとしようと、ソレがブンカの違いだと思わなければいけない。ソレができないヒトは海外旅行なんてしても時間のムダ。ヨソのクニに来てジブンのところのやり方を押し付けようとするのは害悪のタレ流しのようなモノといったら言い過ぎと知りながら、ソレはやっぱり害悪のタレ流しだ。とはいいながらいまでもドタマ突き抜けるほどアタマにくることはしょっちゅうなワタシ。。