老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

チャウ・サイ・テボーダとトマノン/アンコール・ワット旅行その12

2011-02-17 22:35:37 | 旅行




ハノイはおとといから細かな雨が一日中降ったりやんだりで寒い。きのうは傘を差すほどではないと思って若干濡れながら家まで歩いて帰ったら夜になって寒気がしてきて、でもってベッドに入って目をつむると闇の中に大蛇がウゴメいて、ワタシはその中で逆立ちしていた。風邪をひくといつも同じ夢を見る。クスリを飲むと酒が飲めなくなるのがツラい。

で、このへんになると遺跡密集地帯なもんだからトゥクトゥクのニーちゃんにコレもアレもとすすめられて、なんとなく自発的にではなく見たものなのであまり記憶に残っていない。この二つはほとんどそっくりの兄弟のような寺院で、隣り合って建っている。ガイドブックにはできの悪い兄とよくできた弟、みたいな書き方がされている。よくある話だ。

基壇を積み上げるのではなく、平面的に回廊を重ねていく形。どちらも12世紀初頭に完成している、ということはその直後にアンコール・ワットの建設が始まったから、アンコール・ワットの様式の原型になっている。塔も後からできたトマノンのほうではパイナップル型になっている。壁面の彫刻もトマノンは彫りが深くキレイだ。
やはり本に書いてあるようにデキの良し悪しを比べてしまう。ただ、でも、もしかしたら、この差は単に施工会社の能力の違いによるものかもしれない。あるいは現場監督の思い入れの違いとか。チャウ・サイ・テボータのほうは単に金払いが悪かっただけかもしれないし、予算が途中で削られたのかもしれない。しかし、すべては結果だけで判断される。セケンは厳しい。

コレで3日目の昼前の見物はオシマイ。ちょっとワンパターン気味。アンコール・ワットの正面の反対側にあるカフェでゆっくり昼ご飯を食べてキモチを立て直す。午後はバイヨンで夕陽を見るまでひたすら遺跡巡りだから。焼けるように暑い。音の記憶がない。