デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

デンマークから戻りました

2011-08-12 01:18:08 | デンマークについて
 先週の木曜日デンマークから戻りました。帰国の前日、SASからSMSが届き、なんと飛行機の故障とやらで「飛行機が飛ばない」とのこと。こんなこと初めてな私はびっくり仰天でしたが、翌日には飛行機が無事に飛び、一日遅れで暑い暑い、暑-い日本に帰ってきました。

 今回の滞在は3週間弱でしたが、いつもとはちょっと違った滞在になりました。

 いつもなら1週間くらいサマーハウスを借りて主にユランなどでのんびり、夫の実家でも子供を母に預けてコペンハーゲンなどでのんびりしていたのですが、今回は夫の母の病気と私の文献探索が重なり、なんだか妙にせわしなく、フェリエ(お休み)気分はなれませんでした。母の体調が思わしくなかったので、家事や子育てをし、できるだけ長い時間図書館に行き、その合間に友達と会う、という日本と全く変わらない毎日を過ごしていたように思います。それでもそうした友人との時間は心楽しく(今回はかなり少なかったけど)、また3泊で行ったロラン島への小旅行ではやっと少しフェリエ気分を味わえたかなと思います。

 今回は夫が子供を見なくてはならず、私はほぼ全て一人で行動することになりました。いつもは夫と行動することが多かったので、私は地図すら持たないこともしばしばで、しかも大抵車で移動していたのでした。が、今回はほぼ初めての全くの一人行動。一日を除いては、ほぼ一人で図書館に行き、古書店に行き、また別の図書館に行き、あれこれ人に尋ね、調べ物をしていました。そうした中で見えるデンマークは、また新しく、新鮮でした。

 母が入院したり、自宅ホスピスをしていたりという体験もまた、私に新しいデンマークを見せてくれました。

 そしてまた、今回はいろいろな家族の形を見ることがあり、デンマーク社会における家族って何だろう?とデンマークの新しい家族像についても考えさせられた滞在でした。

 終末医療やホスピスという段階の母を見て、またそうしたデンマークの家族像などを通して、なんというか、今回ほどデンマークと日本の文化の違いを強く感じ、各々についてどう理解していけばいいのと考えたことはありませんでした。どちらもいい・悪いではありません。ただ、特に母のことに関しては、今回ほど自分が日本人であり、デンマーク人ではなく、ある意味、非常にもどかしいという思いにとらわれました。(これはもしかしたらごく個人的体験で、ここで日本人、デンマーク人とまとめてしまうのは恐らくよくないのでしょうが・・・。)と、同時に、日本とかけ離れたデンマークを、「家にはないものを持ってる羨ましい親戚」のように感じ、なぜか強い愛情を感じたのでした。→この表現、意味不明かしら~?
 
 これからできれば今回感じたことをひとつひとつ書いてみたいと思っています。まあ、毎年体験したことをいろいろと細かく書きたいと思いつつ、時間切れでなんだか尻切れトンボで終わってしまうのですが、今年はいかに???